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「まあ、予想はしていましたが」な始まり 【島小②#04】/離島の小学校編Season2 04

本当は、島の学校編を続けず、いったん別の話を入れたいと思っていました。
けれど、時系列として、その前に、島の学校で進んでいた研修の話が必要だと思ったので、今回は前回に続き、「島の学校編」をもう一話お届けします。

前回の話👇

◆本シリーズについて(初めて読んでいただく方へ)

今から約20年以上前、2002年(平成14年)4月、県で唯一の離島にある小学校に赴任しました。
車も信号もなく、連絡船は1日3往復が命綱の島でした。
海の荒れる日は、移動そのものが大きな出来事になります。
島の仕事や暮らしは、天候と船の都合に大きく左右されていました。

少ない職員で学校を回し、小中の宿舎で生活をともにする日々が続きました。
予定通りにいかないことが、特別ではなく日常です。
また、島にはインターネット接続はなく、デジタルデバイドは広がっていくばかりでした。(※離島のデジタルデバイド編参照

そんな中でも,総合的な学習の時間で子どもたちに自信をもたせてやりたいと考え,取り組んできました。(※離島の総合的な学習の時間編①参照
そんな背景となるこの島での小学校編では、授業や行事だけでなく、島ならではの工夫や出来事、ここでしか味わえない体験の数々を、小さな学校と暮らしの記録として綴っていきます。

いよいよ2年目2003年の、Season2(2年目)4月のお話です。

離島の小学校編Season1(1年目の記録)マガジンはこちら
※本文中の地名・固有名詞は一部仮名としています。


1 何事もなく、とはいかない月曜日

週明けの月曜日ということで、全校朝会がありました。
始業式の日は校長先生が島に来られなかったこともあり、この日はあらためて挨拶を兼ねたお話があり、ようやく新年度が動き出したような朝でした。

ところが、何事もなく今週が始まったかと思えば、そうは問屋が卸しません。
今度は、教頭先生のお父さんが急に入院されたという連絡が入り、教頭先生はそのまま病院へ向かわれました。

夕方には意識も戻られたと電話があり、ひとまず安心しましたが、新学期早々、こうした出来事が重なります。
こんなときこそ、残った者で何とか回していかなければならないのだと、あらためて思いました。


2 宿舎という、もう一つの職員室

教員宿舎には、小中あわせて教頭以下10名の教員が泊まっています。
それぞれの部屋には流し台やトイレ、エアコン、6畳ほどのスペースがありますが、玄関や廊下、風呂、洗濯機は共同です。

この日は宿舎協議会があり、風呂掃除や清掃の当番、共同で使う費用、共通の行事などについて話し合いました。
新しく勤務された先生方への説明もあり、毎年この時期に行っています。

30分ほどの協議のあとには、簡単な歓迎会もありました。
小中の先生方が一緒になって集まり、ふだん気になっていることや気づいたことを、ざっくばらんに話せる時間は意外と貴重です。
忙しい新学期の合間でしたが、ほっとできるひとときでもありました。


3 島を離れての教研集会

4月中旬の午後、市の教研集会に出張しました。
この日はもう一人の教諭の先生、1人が日直として学校に残り、それ以外の教職員は全員出席することになります。

全体会のあと、部会がいくつも並行して行われ、時間ごとに第4部会まで実施されました。
最初は教科部会へ行くことになっていました。
その裏で社会や理科、図工などの部会も開かれていましたが、私の体は1つしかありません。
行事の多い体育部会を選び、今年も水泳検定会や陸上記録会の記録集計担当を引き受けることになりました。

次は,教務主任部会です。
ほとんど,年上の先生方が多いので,大変勉強になります。
そして第3部会は、総合的な学習の時間部会へと移りました。
私は、副部長として名前を連ねることになり、県では研修部にも関わることになりました。
係の校長先生から、研究授業を私の学校でどうかと振ってくださり、
「私は全然構わないです。皆さんが良ければ。」
と答えました。
が、・・・やはり離島という特別な勤務地ということで、他の先生方があまり乗り気ではなかったようです。(笑)
結局は別の学校に落ち着きました。

後から考えると、島に昼の便で来て授業だけ見ていただき、最終便で帰って本土で研究会をするという方法も可能です。
市内でも、この島に来たことのない先生は多く、実態を知ってもらう意味でも、いずれ提案してみたいと思っていました。


4 静かに決まった役割

第4部会の学年部会には出られず、帰りの船に間に合うよう、教頭先生と一緒に港へ向かいました。
車の中で聞いたのが、第3部会の生徒指導部会の話でした。
教頭先生は,この生徒指導部会に代理で出ていました。

今年度、うちの学校は夏の市の生徒指導教研集会で発表があたっているので、その日程確認のためでした。
実は、学校でこの日に島に残って日直をしている先生が生徒指導主任なのですが、8月後半から産休に入る予定なのです。

というわけで、発表は私が担当することになりました。
まあ、予想はしていましたが・・・。(笑)
子どもたちをどう育てていくかという点で、構想していることもあり、何とかなるだろうと思っていました。


5 今年の研修をどう組み立てるか

その後、木曜の校内研修に向けて、研修主任として研修計画案を考える日が続きました。
昨年度は赴任したばかりで、初めての教務主任ということもあり、前年度までの計画を踏襲する形で進めました。

ただ、昨年度は赴任早々県教委の指導訪問や、市のへき地教育研究大会の会場校になるなど、外からの行事が続き、それに対応する一年でもありました。
今年度は大きな公開授業こそありませんが、その代わり、市生徒指導部会研究集会の発表の役が回ってきています。

そこで、今年は学校全体として研究教科を一つに絞らず、全教員がそれぞれの研究授業を行う形にしました。
学級担任を持つ教頭先生も授業をされますし、初任研の養護教諭の先生も保健指導の授業を2回ほど行う予定です。

研究主題も、昨年のものから大きく変えました。
この学校の子どもたちに、今、本当に身につけさせたい力は何なのか。
校内研修で、そのあたりをしっかり話し合いたいと考えています。


※ 次回に続く・・・👇

離島の小学校編Season2(2年目2003年度)👇👇

離島の小学校編Season1(赴任1年目2002年度)👇👇👇


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