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歓迎会の夜、前日投票の朝 【島小②#03】/離島の小学校編Season2 03

連絡船が止まり、校長先生が島に渡れないまま始まった新学期でした。
そんな波乱の幕開けから、最初の1週間を終えて帰りの船に乗るまでの記録です。

前回の話👇

◆本シリーズについて(初めて読んでいただく方へ)

今から約20年以上前、2002年(平成14年)4月、県で唯一の離島にある小学校に赴任しました。
車も信号もなく、連絡船は1日3往復が命綱の島でした。
海の荒れる日は、移動そのものが大きな出来事になります。
島の仕事や暮らしは、天候と船の都合に大きく左右されていました。

少ない職員で学校を回し、小中の宿舎で生活をともにする日々が続きました。
予定通りにいかないことが、特別ではなく日常です。
また、島にはインターネット接続はなく、デジタルデバイドは広がっていくばかりでした。(※離島のデジタルデバイド編参照
そんな中でも,総合的な学習の時間で子どもたちに自信をもたせてやりたいと考え,取り組んできました。(※離島の総合的な学習の時間編①参照
そんな背景となるこの島での小学校編では、授業や行事だけでなく、島ならではの工夫や出来事、ここでしか味わえない体験の数々を、小さな学校と暮らしの記録として綴っていきます。

いよいよ2年目、Season2(2年目)の開始です。

離島の小学校編Season1(1年目の記録)マガジンはこちら
※本文中の地名・固有名詞は一部仮名としています。


1 迎えられる春から、迎える春へ

新しく赴任された先生方の歓迎会が行われました。
会場は、3月末の送別会と同じ地域の旅館で、各種団体の長や保護者の方々、そして保小中の教職員が集まりました。

思い返してみると、1年前の歓迎会では、私自身も迎えられる立場としてここに座っていました。
その頃は、自己紹介のひとことを言い、いろいろな方と話はしましたが、正直なところ、誰がどのような方なのかまでは分かっていなかったと思います。

1年が過ぎ、同じ顔ぶれの中にいると、出席されている方々が誰で、どんな立場の方なのかが自然と分かるようになっていました。
迎えられる側から迎える側へ、立ち位置が少し変わったことを実感した時間でした。


2 カメノテ再び、宴の席で

昨年度末の送別会と今回の歓迎会は、小学校がお世話担当だったため、私も教頭先生と一緒に運営に関わりました。
料理には大きなアワビが焼かれ、さまざまな珍味も並び、会場はかなり盛り上がりました。
そういえば、昨年の歓迎会では「カメノテ」が出てきたなと少しだけ懐かしく思い出しました。

会の途中、保護者の方々と話をする中で、学校や子どもたちに関する話題が次々と出てきます。
何気ないやりとりの中から、ふとした今年度のアイデアが浮かぶこともありました。

こうした場は、単なる行事ではなく、島での学校教育を進めていくための大切なコミュニケーションの場なのだと、あらためて感じました。


3 想定外が重なった1週間

そんなこともあり、新学期が始まってからの1週間が終わりました。
始業式や入学式に続き、毎日が慌ただしく過ぎていきました。
週末を迎え、やっと一息という感じでした。

そんな中でしたが、入学式の日に、もう一人の教諭の先生のご祖母が亡くなるという出来事がありました。
その先生は新1年生の担任でもあったため、入学式が終わったあと、保護者の方の漁船に乗せていただき、すぐに島を離れることになりました。

担任不在の間、新1年生は新任の養護教諭の先生や、残った私たちで見ることになりました。
人数の少ない学校では、こうした出来事がそのまま現場の負担になりますが、互いに手分けしながら何とか乗り切るしかありませんでした。


4 船に合わせた投票日

金曜の夜からかなりの風雨となり、翌朝1便の連絡船が出るかどうか心配していました。
それでも朝には何とか船は動き、出航することになり、少しほっとしました。

この土曜は県議会議員選挙の投票日でしたが、島では1日早い繰り上げ投票になります。
投票開始は7時ですが、連絡船に乗る人のために、6時半頃には投票所が開いていました。

人生で初めての前日投票を済ませ、そのまま船に乗り込みました。
当時は、投票日前に投票するということ自体が、まだ少し特別な感じのする頃でした。
こうして、慌ただしかった新学期最初の1週間に一区切りをつけて、自宅へ戻ることになりました。

帰ってからは、来週に必要なものを足しに買いに出かけ、その日は朝早かったこともあり、早めに休みました。
2年目の島での生活は続いていきますが、ひとまず波乱の1週間を終えてホッとした、そんな週末でした。


※ 次回に続く

離島の小学校編マガジンSeason1👇

離島の小学校編Season2👇👇


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