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島っ子BLOG、再び動き出す【島学#02】/離島の小学校三年目の学び編 02

昨年度、小学校で始めた「島っ子交歓BLOG」は、6年生の卒業とともに、いったん役目を終えた。

もともと小さな学校だったが、卒業後の在校生はわずか4人。
小学校単独で続けていくには、さすがに人数が少なすぎた。
そこで考えたのが、中学校との合同運営だった。

小学校の子どもたちに加え、昨年度の卒業生たちも中学生として参加する。こうして、小中合わせて11人による「2004新島っ子交歓BLOG」をスタートさせることになった。

BLOGという言葉自体、まだ珍しかった時代である。
それでも、「書くこと」と「返事をもらうこと」を通して、子どもたち同士のつながりや支え合う関係が少しずつ育っていく感覚を、前年の実践で確かに感じていた。

だからこそ、この小さな取り組みを、もう一度動かしてみたいと思ったのである。


1.島っ子BLOG、再び動き始める

4月に入って間もなく、「島っ子交歓BLOG」が本で紹介されたという連絡が届いた。

インプレスから出版された『誰でもできる無料ではじめるウェブログホームページ』という本だった。巻頭のカラー写真の中で、「島っ子交歓BLOG」がスクリーンショット付きで紹介されているという。

教育利用の事例も今ほど多くはなく、「学校でBLOGをやっている」というだけで、少し変わった取り組みとして見られていた頃だった。
本を開いてみると、たしかに紹介されていた。


もちろん、それで何か大きく変わるわけではない。
ただ、離島の小さな学校で続けてきた実践が、少しだけ外へ届いたような気がした。

同時に、新年度の「島っ子交歓BLOG」再開へ向けた準備も進んでいた。
今年度は、小学校だけでなく中学校とも連携して実施する計画だった。

単なるホームページではなく、「書くこと」と「返事をもらうこと」を通して、人とのつながりを感じられる場所にしたい。
そんな思いも一緒に伝えたい、そう考えていた。

2.BLOGをつくるという作業

中学校側の了承も得られたことで、いよいよ新しい「島っ子交歓BLOG」を立ち上げることになった。

どのサービスを使うかも、かなり悩んだ。
それまで使っていたLivedoorを継続することも考えたし、レンタルサーバーを借りてMovable Typeを入れることも頭にはあった。
ただ、最終的にはJUGEMを選んだ。

理由は単純で、「子どもたちが使いやすそうだった」からである。
当時のBLOGサービスは、今のSNSのように洗練されているわけではない。
管理画面も独特で、設定ひとつ変えるだけでも意外と苦労した。

それでも、FLASH時計を入れたり、プロフィール欄を「お知らせ」に変更したり、カテゴリを子どもたちの名前にしたりと、少しずつ形を整えていく時間は嫌いではなかった。

今思えば、半分は学校実践、半分は趣味のようなものだったのかもしれない。
けれど、その「場づくり」が、子どもたちの関係を変えていく感覚も確かにあった。
だからこそ、細かな部分まで気になったのである。

3.小中合同オリエンテーション

そして4月14日。
いよいよ「島っ子交歓BLOG2004」が動き始めた。
この年は小中合同で実施することになり、4時間目に中学校へオリエンテーションへ向かった。

中学1年生は、前年に小学校で体験していたため、実際には中学2・3年生への説明が中心だった。
内容は、小学校で最初に説明した時とほぼ同じである。
目的。
気をつけること。
がんばってほしいこと。
それらをプロジェクターで見せながら、一つずつ話していった。

そして、「自己紹介をしましょう」という親記事を書き込み、コメントの付け方を実演する。
子どもたちは実際にコメントを書き込み、その後、その日の親記事として中学1年生が投稿を始めた。

最初からすべての機能を説明しても混乱するだけである。
だから、まずは「書ける」「返事が来る」という体験を大切にした。
このBLOGを通して、島の子どもたちが少しずつ人とつながり、支え合う力を育てていければと思っていた。

当時はまだ、その先にSNS時代が来ることなど想像もしていなかった。
それでも、「ネットの向こうに誰かがいる」という感覚を、子どもたちは確かに受け取り始めていたのである。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回に続く

前回の話👇

◆本シリーズについて(初めて読んでいただく方へ)👇👇

約25年前の2002年、船が生活のすべてを左右する離島の小学校に赴任しました。
予定通りにいかないことが当たり前の中で、学校と暮らしが地続きの毎日を過ごしていました。
そんな環境の中でも、子どもたちに自信をもたせたいと考え、総合的な学習の時間に取り組んでいました。

この話は、離島の小学校勤務2004年度当時の日記をもとに、島の学校編では収まらないプロジェクトや情報教育、外部との関わり等について描いていきます。
※本文中の地名・固有名詞は一部仮名としています。

マガジン離島の小学校三年目の学び編👇👇

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