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水槽がアラメのだしになった 【島総②#15】/vol3 アワビいっぱい編/離島の総合的な学習② 

2003年秋、気がつけば、観察測定用の水槽ができていました。
教室でアワビを育てるために、材料をそろえ、運び、組み立てて、なんとか動かし始めたところです。
その水槽で、ようやくアワビの様子を確かめる段階に入りました。

前回の話 離島の総合的学習の時間②#14👇

本シリーズについて(初めて読んでいただく方へ)

これまでの実践してきた総合的な学習の時間の記録です。

今回は、県内で唯一の離島にある小学校に赴任して2年目、2003年度(平成15年度)に行った総合的な学習の時間の実践記録です。
交通も通信も限られた島で、子どもたちにどんな力を身に付けさせたいのかを考えながら、地域と関わる学びやICTを活用した取組を進めてきました。

1年目には、島の海の魚介類を調べてまとめた「おさかな天国 海辺のデジタル図鑑」に取り組み、マイタウンマップ・コンクールで農林水産大臣賞をいただきました。
▶ おさかな天国(離島の総合的な学習の時間①)** **

この「アワビいっぱい編」では、年度後半のアワビの中間育成・放流の実践を軸にしながら、そこへ至るまでの前半の学びとして、他地域との交流、ICTスキルの定着、発信に向けた準備段階も含めて、2年目の1年間を通した取組を記録しています。
単元そのものではなく、「学びが絡み合う時間」を描いています。
※本文中の地名・学校名・人名等は仮名を使用しています。



1.減っているかもしれないという不安

思っていたより、減っているかもしれません。
水槽の前に立ったとき、そんな感じがしました。

学校に水槽を設置してから、やろうと思っていたアワビの計測を、ようやく行うことにしました。
方法についてはゲストティーチャーの方から教えていただいていますが、前回欠席していた児童もいたため、まずはビデオでやり方を確認するところから始めます。

水の色は、以前のような透明な感じではありません。
どこか濁っていて、はっきりとは見えません。
アラメが溶けているのかもしれないと思いながら、水槽をのぞき込みます。

計測の前に、まずは簡単な清掃を行いました。
本当は海水ごと入れ替えたいところですが、海まで少し距離があるこの学校では海水を汲みに行くことから始めると1時間はかかってしまいます。
とりあえず、水を抜きながら細かなゴミや海草の残りを取り除くことにしました。


2.残っていたという手応え

沈めてある波板や塩ビパイプを取り出していきます。
その裏側に、アワビが付いています。

思っていたよりも、残っています。
全滅に近い状態ではなかったことに、まずは少しほっとしました。

計測用紙の上にアワビを載せ、教えていただいた方法で一つ一つ大きさを測っていきます。
手順は分かっているはずなのですが、実際にやってみるとどこかぎこちない感じが残ります。

数字として記録していくと、それまで感覚でしかなかったものが、少しずつ形になっていきます。
本来であれば月に1回程度でよい計測ですが、このときは2週間に1回くらいのペースで続けてみようと考えました。

取ったデータは、そのままにしておくのではなく、いずれまとめていくことになるはずです。
そこまで頭では分かっているのですが、作業は目の前のことに追われていきます。


3.数字にすると見えてくる

計測したデータは、表計算ソフトで整理することにしました。
校内の研究授業の機会もあり、「アワビいっぱい大作戦」の中の1時間として取り組むことにしました。

ジャストスマイルの「かいけつ表グラフ」を使い、まずは記録用紙の数値をワークシートに転記していきます。
合計や平均も出していきますが、3年生も一緒に活動しているため、小数や平均の意味をその場で説明しながら進める必要がありました。

プロジェクターで画面を映しながら操作を確認し、コピーや数式も取り入れていきますが、授業時間の中では完成まではたどり着きませんでした。

午後の時間を使ってシートを仕上げ、2回目のデータも入力していきます。
グラフにしてみると、前回よりも確かに大きくなっている様子が見えてきました。

一度形を作ってしまえば、その後はデータを入力するだけで変化が分かります。


4.水槽の中で起きていたこと

測定のタイミングに合わせて、水の入れ替えも行いました。

それまでエサとして入れていたアラメの影響で、水はすっかり茶色くなっていました。
いわゆる、アラメのだし?が出ているような状態です。
水槽をのぞくと、「これ、中に何がいるのかも分からないなあ」と思うような色をしています。

水を入れ替えると、見た目は一気にすっきりしました。
ここまで変わると、水の状態はやはりそれなりに影響していたのだろうと思わされます。

その後は、エサもアラメからアオサに変えました。
こちらは水の中でも腐りにくく、しばらくそのままでももつようです。漁船をつないでいるロープについているものを取ってきて使っています。

水槽の中を見ていると、小さなエビが動いているのが見えました。
さらによく見ると、イソギンチャクのようなものや、ウミウシのようなものまでいます。

どうやら、エサとして入れた海草と一緒についてきたようです。

入っていても特に困るわけではありませんが、そのままにしておくのもなんとなく落ち着かず、ついでにきれいにそうじしておきました。


次回に続く・・・👇

総合実践のvol3、アワビいっぱい編(マガジン離島の総合的な学習の時間②)👇👇

総合実践のvol2、おさかな天国(マガジン離島の総合的な学習の時間①)👇👇👇

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