「セイラン解封記」の裏話②:偶然が生んだストーリー
TALESでの「セイラン解封記」の連載が終わって、一週間が経ちました。
最後まで読んでくださったあなたに、改めて感謝を。
本当に、ありがとうございました!
今回の裏話は、
本編の核心に触れる内容を含みます。
つまり、ネタバレ込みの裏話です。
なので、先に「セイラン解封記」をご覧いただけると、
さらにわかりやすくなるかもしれません。
TALESで、すべてご覧いただけます。
ただ、読めていないというあなたにも、
興味を持っていただけるきっかけになれば、とても嬉しいです。
ネタバレなしの裏話①は、こちらから。
それでは、本題に入ります。
「四神」という存在は、
「セイラン解封記」をご覧になる前から、
他の作品の中で見かけたことがおありだという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
四神は聞いたことがなくても、
白虎、玄武、朱雀、青龍という呼称は、よく知られていると思います。
「セイラン解封記」では、
それらに加えて「四龍」という存在がいます。
白龍、黒龍、赤龍、青龍です。
四神と四龍を同時に登場させることを決めてから、
どうしようかと悩んだことがありました。
お気づきかと思いますが、名前が被っているのです。
それが「青龍」でした。
ストーリーを途中まで進めてからも、私は決めかねていました。
四神である封印術師の青龍と、
四龍の青龍が同時に出てきてしまうと、
わかりにくいのではないかと思ったのです。
同じ白秋を司る存在でも、
白龍であるセイランと、白虎であるランフーとであれば、
名前が違うので、勘違いはしにくいはず。
しかし「青龍」は、名前が同じです。
四神なのか、四龍なのか、
どちらの青龍の話をしているのかわかりにくくなります。
作中で正体不明の時点だと、
セイランやランフーのように本名を出せないので、
書いている私もややこしく感じたんですよね。
いちいち四神の青龍、
四龍の青龍と説明するのも冗長です。
そう思っていたときに、閃いたことがありました。
四神の青龍も、四龍の青龍も、
同じ人物が担えばいいと考えたのです。
どちらの力も得た存在というのは、
セイランやユウロンたちからすれば脅威だったでしょうが、私はワクワクしていました。
そんな子供のような発想が、
予想もつかない展開を生むことになったのです。
四神と四龍。
どちらの力も得た人物として浮かんだのが、
青春を司る青龍である、「レイロン」でした。
レイロンは強大な敵として、
セイランたちの壁として立ちはだかり、ぶつかることになります。
そんなレイロンですが、
作中でこんなにも大きな役割を果たすとは思っていませんでした。
同じように、ティエンのエピソードが出たときも、
ムトウを出そうとはまったく考えていませんでした。
しかしその二人が、
セイランの選択にも大きな影響を及ぼしたのです。
それが、レイロンとの戦いの結末を変えました。
偶然の積み重ねが、あのようなストーリーを生んだのです。
それぞれの選択が影響しあっていき、
私が書いているのに、行く末を見守っているような気持ちになって。
セイランたちや、レイロンの言葉に耳を傾けて、
それを文字に起こすのが私の役目になりました。
そのときは、とても楽しかったです。
続きはどうなるのかと思って、夢中で書き連ねました。
その経験があったことで、
勢いで書く癖がついてしまいましたが、
小説を今まで書いてこられたのも、そのおかげだったように思います。
何事も、一長一短なのかもしれません。
私はティエンとムトウにも、
セイランとレイロンにも、感情移入していました。
お互いに理由があり、
どちらの肩を持つこともできなくて。
抱えている過去や事情は、
お互いにわからないものですよね。
でも、お互いに歩み寄ることができれば、
わかり合えることもあるのかもしれない。
それを教えてくれたのは、セイランたちでした。
偶然の出来事が、
予想もできない未来を掴んだのです。
人生、良くも悪くも何が起きるのかわかりません。
物語のようにはいかないことも、たくさんあるでしょう。
悪循環におちいることもあれば、
とんとん拍子に進むこともありますし、
自分ではどうしようもないこともあります。
しかし、小さな決断が、
未来を大きく変える可能性を秘めています。
それが自分だけではなくて、
他の誰かの助けになることもあり得ます。
私は不登校になってから、ずっと悶え苦しんできましたが、
今もお世話になっている先生に出会って、小説を書き始めました。
さらにはnoteでも、思わぬ出会いがありました。
偶然なようで、単なる偶然ではない気がしています。
あなたは「セイラン解封記」を、
たまたま見かけて、読んでくださったのかもしれません。
その偶然の出会いに、
そして読んでくださったことに、
心からの感謝を申し上げます。
読んでくださったあなたに、
少しでも楽しんでいただけたり、
何か心に残るものがあったりしたなら、本当に嬉しいです。
改めて、本当にありがとうございました!
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