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【世界一周】11か国ぼっち旅 episode8~イギリス・恋の予感2~「君が忘れられない」のひとことにときめくロンドンひとり旅

(前回続き)
ロンドンのホテルで偶然出会った
パイロットの彼。紳士的だと思っていたら、
突然「部屋に来ないか」と誘われ…
どうなる、私のロンドンひとり旅?

4日目:ほどける心

昨夜のことでなんとなく心がざわつく。
寝付きも悪い。
早めにベッドから抜け出し、シャワーを浴びて
コーヒーを流し込むと、前日のパイロットから
「朝食を食べに行かないか?」とのメッセージ。

ちょっといろいろやることがあるし、
いつも朝食は食べないの、とウソをついて
やり過ごすと昼前に再度メッセージが届く。

「もう終わった?君を連れ出すのを待ってるよ。
部屋においでよ」

これは手ごわいな。きっぱりキツめに返答する。
私は男の人の部屋にひとりで行ったり
するような女じゃないの。
もう会うこともないでしょう。

すると、すぐ電話が鳴る。彼からだ。
「ごめんね、そんなつもりはなかったんだよ」

そうは言っても、いい大人が部屋に誘うって
それ以外にはない。「外で会わないか」と
食い下がってきたけれど、毅然とお断りすると
その後連絡は止んだ。

朝からこんなやり取りがあり、
いい歳してすっかり部屋の外に出るのが
怖くなってしまった。
彼の部屋はすぐ斜め前。
ドアの開け閉めも聞こえるほどの距離。

夕方近くなり、ようやく気持ちも落ち着き
気分転換にハイドパークに出掛ける。
細心の注意を払い、部屋からそっと抜け出し、
公園を横切り、そのままハロッズに立ち寄って
夕食を調達すると、おいしそうなチョコレート
コーティングの生イチゴが目に飛び込む。

そういえば、彼はフルーツが好きだと言ってたな。
昨晩のお礼に一袋買って、彼の部屋のドアノブに
かけておくと、その少し後に彼も私の部屋の
ドアノブに小さなプレゼントを届けてくれた。
そこにはブルーのインクの万年筆で
丁寧に書かれた、心温まる優しい
メッセージがついていた。

このあたりから、私の気持ちが柔らかく
ほどけていく
のがわかった。
けれど、どうしていいかわからず
逃げ出したい気持ちが勝る。

予定通り明後日にはロンドンを出よう。
けれど行先が決まらない。
Bathに行きたいが直前予約は
恐ろしく高い。
スコットランドもパリ行きも同様に
軒並み往復5万円前後。同じ値段なら
アムステルダムやブリュッセルにも行けそう。
え、じゃあアムステルダムに行こうか?

5日目:ミュージカル鑑賞

本当は2019年にロンドンに来るつもりだった。
前年のロンドン滞在が本当に楽しかった。
エアもホテルも、ハリーポッターの
ミュージカルも予約済みだったが、
コロナですべてキャンセルした。
キャンセル経緯は過去投稿参照

日本公演も始まり、日本で2度鑑賞済み

今回はこれまたマルツさんおすすめの
バック・トゥ・ザ・フューチャーを鑑賞。
その前にいよいよBrithish Bankで
£20紙幣1枚を交換してもらう。
たった£20紙幣1枚だけど、
銀行内に入れるだけでも貴重な体験。

銀行窓口はこちら

少額だからか身分証明書の提示不要であっさり
交換完了。その後併設のミュージアムを見学。
なかなか充実した展示で興味深い。Wi-Fi完備。
まったりと1時間ちょっと滞在。

裁判所
ハリーポッターの世界

食事の後はのんびり歩いて
ナショナルギャラリーへ。
ターナーの機関車と久しぶりのご対面。
ここへ来たら、ドガの絵をたくさん観ておく。

絵画もそうだが、建築物としても美しい

さて、ミュージカルの劇場は
コベントガーデンからほど近く。
初めて来てみたけれど、大道芸やら
オープンカフェやら、こんなに
賑わっている場所だと知らず。
暇つぶしにちょうどよい。

夕方になるとにぎわいも増す

バック・トゥ・ザ・フューチャーは
映画のストーリーに忠実に再現されており、
つたない私のヒアリング力でも十分
ついていける内容で、最後はさながら
ライブ会場のような盛り上がり。

大盛り上がりの会場
終了が22時過ぎなんだけど、明日みんな仕事大丈夫?

混雑を避け、早めに劇場をあとにし
地下鉄に乗り込むと、相変わらずの
おっちょこちょいが発動し、
間違えてQueenswayにもBayswaterにも
止まらない電車に乗る。引き返してホテルに
戻ったのが23時過ぎ。私にしては夜遊び。

部屋に帰るとすぐ「ロビーから君が帰って
くるのが見えたよ」とパイロットの彼から
メッセージ。なんだ、話しかけてくれれば
よかったのに、と返事すると
「俺は会いたくなかった。
本当に君が忘れられないんだ。
君は天使なんだ。」
と甘酸っぱい返事が。


自分の気持ちがぐらりとゆらぐ音がした。
まさか50歳も過ぎて、こんな感情を
抱くなんて考えてもみなかった。

6日目:逃避

結局アムステルダムに行くことにした。
幸い、翌日のブリティッシュエアを
押さえることができた。少し値は張るが
スーツケースがあることと、帰りは
ヒースローで同じブリティッシュエアを
乗り継いでラスベガスまで飛ぶ予定を
考えると、スムーズに連携できるに
越したことはない。

Central Park Hotelは今日でチェックアウト、
慌ててヒースロー空港そばの
アトリウムホテルを予約して、
逃げるように午前中のうちに移動した。
彼には何の連絡も入れず、
さよならの挨拶もなしで。

私は大人だからわかる。このざわめきは
誰かが私を好きでいてくれることに
ただ酔っているだけ。
相手はただ一晩の相手を見つけたかっただけ。
それを認めたくなくて、でも
自分のエゴと向き合うのにも耐えられない。
だから逃げたいのだ。

自分の気持ちを写すように、街は本来の
ロンドンらしくどんよりと曇っている。

アトリウムホテルの最寄駅

早めに移動したこともあり、チェックイン
までだいぶ時間がある。
Google Mapsで周辺を探すと、
こじんまりしたいい感じのダイナーがある。

空港職員が軽い食事やスナックを買い求める
店のようだ。
空港敷地内のため、警備員に一声かけて店に
入ると、お母さんと息子が店を切り盛りして
いる。ハンバーガーとコーヒーを注文、
狭いけど不思議と居心地がいい。

時間があるので、マドリッドで出会った
Lenにメッセージを送る。(過去投稿参照
NYで少しマシな服を買って帰りたいけど、
あなたの服がとても素敵だったから
お店を紹介してと伝えると、
「一緒に買い物に行こうね」とうれしい返事。
彼女はマドリッド観光後、レンタカーで
スペインを北上、サラゴサ、サンセバスチャン
を経由、ボルドーに行ったとのこと。

ようやくホテルにチェックインすると、
彼から「今から行ってもいい?」と
メッセージが。

物理的に離れれば、幾分か気持ちも落ち着く。
冷静に、会わない方がいいね、と返事する。

ここ数日、眠りが浅い。
部屋でぼんやり考え事をするうちに
軽い午睡が襲ってくる。
日も暮れたころに目を覚ますと、
ジムで身体を動かす気にもなれず、
そのまま夜を過ごす。どうした、私

最終日:アムステルダムへ

彼に心がもっていかれつつあるのとは
裏腹に、身体は一刻も早くロンドンを
出たがっている。

空港へは早めに移動し、ラウンジへ。
大好きなロンドンでこんなことになる
とは思わなかった。

アトリウムホテル
空港へのアクセスが良く、部屋も広い

そういえば長いこと自分の「女」の部分
を忘れていたように思う。
気づけば、写真を撮られたり、
鏡を見ることすら気が滅入るほど
見た目にも年齢を実感する歳。
これじゃだめだ!
花の命は結構長い、と大地真央が昔に
CMで唄っていたことを思い出す。
なぜあなたは綺麗になりたいの?
彼がそのことを私に思い出させてくれた。

A350-1000のビジネスで快適フライト

少しセンチメンタルな気持ちで
アムステルダムへと旅立つことに。

(次回へつづく)

旅のTips

  • 大英博物館の無料観覧は裏口に回ること。手ぶらとサコシュ程度の手荷物だと、手荷物検査も早いので優先的に入場できます。

  • ロンドンのカジノは入口で身分証の提示が必要です。パスポートを持参しましょう。

  • いつの間にかイギリスの免税還付が終了していたのに気づいたのは渡航してから。お土産、特にハロッズに関するお土産は空港で購入すると免税+割引もありお得に購入できます。ヒースロー空港のアプリを事前ダウンロードしておくと便利。また、購入時に次回15%オフバウチャーがもらえます(2025年6月現在)。

  • 個人的にはフォートナム&メイソンの「ローズビスケット」がおいしく、お土産に好評でした。

  • 今回の世界一周では旅の途中で旅程を組んでいきましたが、スマホ&タブレットでの検索は時差ぼけの老眼50代にキツイ。次回はPCを持参しようと思っています。

  • 昨今モバイルバッテリーの扱いが厳しく、今回の旅に持参しませんでしたが何度かバッテリー切れを心配する場面も。次回は軽量なモバイルバッテリーを調達して持参しようと思います。

  • ロンドンでも楽天トラベル2GB無料枠が快適に利用できましたが、一部不安定な場所もあるため、念のため別回線もあると安心。

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