自分責めをやめたい人が抱えやすい我慢の正体
子どもが小学校に入学するまで、
薬剤師として働いていた頃のことです。
スタッフから、
「大丈夫ですか?」
「何か手伝うことありますか?」
そう声をかけてもらうことがありました。
でも私は、考えるより先に
「大丈夫です!」
と笑って答えていました。
本当は、全然大丈夫じゃなかったんです。
仕事のことだけじゃありません。
家に帰れば、子どものこと、家事、翌日の準備…。
頭の中は、いつもやることでいっぱいでした。
それでも、
「しんどいです。」
その一言だけは言えませんでした。
当時、私は職場で初めて育休を取って復帰した薬剤師でした。
だからなのか、
「私生活の大変さを仕事に持ち込んではいけない。」
そんな思いが、どこかにあったんです。
しかも時短勤務。
「みんなより働く時間が短いんだから、弱音なんて言えない。」
「これ以上迷惑をかけちゃいけない。」
そんなことばかり考えていました。
だから、頑張る。
もっと頑張る。
でも家に帰ると、ソファから立ち上がれない。
身体は動かないのに、
「このくらいで疲れるなんて、私はダメだな。」
と、また自分を責めていました。
今振り返ると、
私を苦しめていたのは仕事の量だけではありませんでした。
「我慢するのが当たり前」
になっていたことだったんです。
今日は、そんな私自身の経験を振り返りながら、
・どうして我慢ばかりしてしまうのか
・なぜ優しい人ほど自分を責めやすいのか
・「我慢」が積み重なると心に何が起きるのか
心理学や脳科学を学んで分かったことも交えながら、お話ししたいと思います。
もし今、
「私は大丈夫。」
そう言いながら頑張り続けているなら、
この記事が、自分の心に気づくきっかけになれば嬉しいです。
我慢って、最初は「優しさ」だった
仕事を精一杯やってるので家に帰ると、
ソファに座ったまま動けなくなる日がありました。
「5分だけ休もう。」
そう思って座るんです。
あの頃の私は、それを「怠けている」と思っていました。
でも今振り返ると、
あれは怠けていたんじゃなくて、
体も心も「もう少し休ませて」と教えてくれていたんですよね。
つまり、5分だけ休もうとした私は、
自分を守ろうとしていた。
それも一つの優しさだったんです。
でも気づくと30分たっていて、
「また休みすぎた。」
「こんなことじゃダメだ。」
と、結局その優しさを自分で打ち消してしまう。
休みたかった自分も責める。
動けなかった自分も責める。
だから、心は休まるどころか、
ますます疲れてしまっていたんです。
あなたは最近、
「少し休みたい」
と思った自分を、
責めてしまったことはありませんか?
もしかすると、
その「休みたい」という気持ちは、
甘えではなく、
心があなたを守ろうとしていたサインだったのかもしれません。
「これくらい普通」が増えていく
我慢って、
最初は小さいんです。
ちょっと無理する。
ちょっと飲み込む。
ちょっと気を遣う。
でも、
それを何年も続けると、
“我慢している自覚”
がなくなっていきます。
嫌でも笑うのが普通。
しんどくても動くのが普通。
本音を言わないのが普通。
だから、
限界にも気づけなくなるんです。
今でも時々、
仕事帰りにスーパーへ行くと、
「あれ?何を買いに来たんだっけ?」
って立ち止まることがあります。
頭が真っ白になるんです。
とはいえ、
家に帰ればまだやることがある。
夕飯を作って。
洗い物をして。
明日の準備もある。
だから、
「早く思い出さなきゃ」
って、自分を急かしてしまう。
自分責めが強かった頃は、
「私って本当にダメだな」
と思っていました。
でも今は、
「それだけ頑張っていたんだな」
「頭も心も、いっぱいだったんだな」
と受け止められるようになりました。
あなたは最近、
「ちゃんと寝ているのに疲れが抜けない」
そんな日が続いていませんか?
もし思い当たるなら、
それはあなたが弱いからではなく、
心や体が
「少し休んでほしい」
と伝えてくれているサインなのかもしれません。
もしかすると、
この記事もあなたの力になれるかもしれません。
▶︎自己否定が止まらない人ほど心の限界を見逃してしまう理由
「やりたい」より、「やらなきゃ」で動いていた
これ、
あとから心理学を学んだ時に、
すごく腑に落ちたことがあります。
人って、
“やりたい”
で動いてる時より、
“やらなきゃ”
で動いてる時間が長いほど、
心が疲弊しやすいんですよね。
私はずっと、
ちゃんとしなきゃ。
迷惑かけちゃダメ。
期待に応えなきゃ。
もっと頑張らなきゃ。
そんな感覚で動いていました。
でも、
あれって結局、
“自分の気持ち”
じゃなかったんです。
心理学では、
こういう無意識の思い込みを、
「禁止令」
と呼ぶことがあります。
失敗しちゃダメ。
弱音を吐いちゃダメ。
迷惑をかけちゃダメ。
ちゃんとしてなきゃ価値がない。
そんなルールを、
無意識に自分へ課してしまう状態。
だから、
何かをする時も、
「やりたい」
より先に、
「やらなきゃ」
が出てくる。
でも人って、
ずっと緊張状態で走り続けると、
脳も身体も疲れてしまうんですよね。
休んでるはずなのに疲れが抜けない。
何もしてないのに苦しい。
夜になると急に落ち込む。
それ、
心が弱いからじゃなくて。
ずっと“気を張って生きてきた”
反応だったりするんです。
あなたが最近、
「やりたい」
ではなく
「やらなきゃ」
で動いたことは何でしょうか。
その中に、
今の苦しさのヒントが隠れているかもしれません。
我慢する人ほど、自分を責める
不思議なんですけど。
我慢する癖がある人って、
問題が起きた時、
まず自分を責めます。
「あの時こうすればよかった」
「私が気をつければよかった」
「私が我慢すれば丸く収まる」
でもそれを繰り返してると、
“自分を責める”
が癖みたいになっていく。
だから、
本当は傷ついてるのに、
「私が悪い」
になる。
本当は無理してるのに、
「まだ頑張れる」
になる。
あれ、
かなり苦しいです。
優しい人ほど、自分には厳しい
人には優しくできるのに。
自分にはすごく厳しい。
友達が落ち込んでたら、
「そんなに頑張らなくていいよ」
って言える。
でも、
自分には言えない。
「甘えちゃダメ」
「もっと頑張らなきゃ」
「まだできる」
その言葉を、
ずっと自分に向け続けてる。
だから、
心が休まらない。
しかも、
周りからは
“ちゃんとしてる人”
に見えるから、
余計につらい。
「できてるじゃん」
って言われても、
本人の中では全然違う。
むしろ、
ずっとギリギリ。
でも、
助けてって言えない。
あれ、
本当に苦しいですよね。
もし友達が同じ状態だったら、
あなたはどんな言葉をかけますか?
その言葉を、
少しだけ自分にも向けてあげられたら、
心は少し楽になるかもしれません。
夜になると、感情が追いついてくる
昼間は、
まだ気を張れる。
でも夜になると、
急に全部しんどくなる。
職場で愛想笑いしたこと。
本当は嫌だった会話。
飲み込んだ言葉。
静かになると、
感情が追いついてくる。
そしてまた、
自分を責める。
「なんで私は気にしすぎるんだろう」
「もっと強ければよかったのに」
「また考えすぎてる」
でも、
違うんですよね。
気にしすぎなんじゃなくて。
ずっと気を張って、
我慢してきただけ。
だから、
夜に崩れる。
もし、
夜になると自己否定が強くなるなら。
この話も、
きっと繋がっています。
▶︎夜になると自己否定が止まらない理由とは
「自分の感情」がわからなくなる
我慢が続くと、
だんだん感情がわからなくなります。
本当は嫌なのに、
「別に平気」になる。
本当は悲しいのに、
笑ってしまう。
本当は疲れてるのに、
「まだ頑張れる」
になる。
そうやって、
自分の本音が見えなくなる。
でも、
感情って消えたわけじゃない。
ちゃんと残ってる。
だから、
ある日突然、
涙が出たりする。
小さなことでイライラしたり。
急に動けなくなったり。
何もしたくなくなったり。
それって、
心が弱いんじゃなくて。
ずっと我慢してきた心が、
「もう限界だよ」
って教えてくれてるのかもしれません。
最近、
「本当は嫌だった」
のに笑ってやり過ごしたことはありませんか?
もし思い当たるなら、
あなたの心も何かを伝えようとしているのかもしれません。
「嫌だった」に気づくだけでも違う
自己否定をやめよう、
って言われても。
正直、
すぐには難しいと思うんです。
長年の癖だから。
でも、
最初の一歩って、
“自分の感情に気づく”
なのかもしれません。
「あれ、本当は嫌だったな」
「私、無理してたな」
「本当は悲しかったな」
そのくらい小さくていい。
我慢してきた人って、
感情を感じること自体、
怖くなってたりするから。
だからいきなり、
「自分を大切にしよう」
まで行かなくていい。
まずは、
気づくだけでも十分。
もしできそうなら。
今日、
寝る前に少しだけ、
「今日、本当は何がしんどかった?」
って、
自分に聞いてみてもいいかもしれません。
答えが出なくても大丈夫。
“考える”
じゃなくて、
“気づこうとしてみる”
くらいでいいから。
「他人軸」が苦しさを強くすることもある
あと、
我慢が多い人って、
“自分の気持ち”
より、
“相手がどう思うか”
を優先しやすいです。
嫌われないように。
迷惑かけないように。
ちゃんとして見えるように。
だから、
どんどん他人軸になる。
そして、
自分がわからなくなる。
これも、
かなり苦しくなる原因だったりします。
もし、
「人の目が気になって疲れる」
が強いなら。
この話も、
繋がってるかもしれません。
▶︎「他人軸の人ほど、『ちゃんとしなきゃ』で苦しくなる」
最後に
ここまで読んでくれた人は、
きっと、
たくさん我慢してきた人なんだと思います。
空気を読んで。
周りを優先して。
嫌われないようにして。
ちゃんとして。
その結果、
ずっと自分を後回しにしてきた。
でも。
苦しいのは、
弱いからじゃない。
それだけ、
長く無理してきたってことなのかもしれません。
だから今日は。
「私、結構我慢してきたのかも」
それくらい思えたら、
十分です。
そして、
優しい人ほど、
気づかないうちに自分を責め続けていることがあります。
もし今のあなたに近いものがあるなら、
この話も、
きっと繋がっています。
▶︎「自分が悪い」が止まらない人へ|感情を言葉にすると少し楽になる(執筆中)
我慢は、
長く続くほど
「これくらい普通」
になっていきます。
そして、
限界に近づくほど、
自分が苦しいことにすら
気づけなくなることがあります。
だからこそ今。
心が少しでもSOSを出しているなら、
そのサインを見過ごさないでほしいんです。
そしてもし、
この記事を読みながら、
「なんで私はこんなに苦しかったんだろう」
そう感じていたなら。
その苦しさには、
ちゃんと理由があるのかもしれません。
私自身も、
自分のタイプを知ったことで、
「人に迷惑をかけたくなくて頑張りすぎてしまう」
「頼るより、自分が我慢した方がいいと思ってしまう」
そんな自分の傾向に気づくことができました。
すると少しずつ、
「私がダメだから苦しい」
ではなく、
「私はこういうパターンで無理をしていたんだな」
と理解できるようになったんです。
同じ自己否定でも、
・完璧を求めてしまう人
・人を優先しすぎてしまう人
・人に迷惑をかけたくなくて、一人で抱え込んでしまう人
苦しくなる理由は人によって違います。
もし今、
「自分がなぜ苦しいのかわからない」
「このまま自分を責め続けたくない」
「もっと楽に生きられるようになりたい」
そう感じているなら。
4type診断をもとに、
あなたの思考や行動の傾向を一緒に整理する
【診断付き個別セッション】をご用意しています。
一人では気づきにくい
「頑張りすぎてしまう理由」
「自分を責めてしまう背景」
を整理しながら、
これから少しでも楽に生きるためのヒントを
一緒に見つけていきます。
私自身も、
自分のタイプを知ったことで、
「頑張りが足りなかったわけじゃなかった」
と気づくことができました。
もし今、
「もう一人で抱え込むのはやめたい」
そう思っているなら。
まずは今の自分を知るところから始めてみませんか?
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