見出し画像

YouTube動画等(気候変動と社会):脱炭素政策、技術楽観論、偽情報等


メモ:

  • (以下の記事は、オリジナルサイトからの抜粋です。より詳細な動画まとめは、リンク先をご参照ください。)

オリジナルサイト(PC閲覧推奨):





動画(脱炭素政策、技術楽観論、偽情報等)

🟡 日本語字幕も使えます。(「字幕→自動翻訳→日本語」+字幕ON) 🟡


1. Why don't we just tax carbon emissions? (2024/03/15)

  • 「炭素税」の説明、代替策としての「炭素市場」の説明、等があります。
    問題は、理論的には機能するように思われるこれらのアイデアですが、実際の運用においてはなかなか苦戦を強いられているようだ、ということです。

  • まず第一に、現在世界各国で課されている炭素税の税率は低過ぎ、十分な削減効果を期待するには程遠い、という問題があるようです。
    「では上げればいいではないか」、と言いたいところですが、結局は、国内政治において厳しすぎる炭素税は支持されない(生活者が苦しくなる)、という理由から、引き上げは難しい、ということになってしまうようです。

  • また、国内外の競争条件が大きく異なれば競争力が失われる、または企業が国外へ逃げてしまうなどもあり、あまり強い設定はできない、ということです。(現在はCBAMによる国境調整が導入されるなどしていますが、効果には限界があるでしょう)

  • これらを考えるとやはり、環境問題がグローバルであるのに対して、対策が国内民主主義で行われることに根本的な限界があるように感じられます。(その構図には無理がある、ということ)

  • 世界同時的な運用を行うこと、そして当然ながら再分配の設計をうまく行うこと(基本的には生活に余裕のある層から取り、生活の厳しい層はむしろ恩恵を受けるくらいでなければならない)、ということだろうと思います。

  • 現行の国際競争の枠組みのままなら、「真面目に対策した者が損をする」結果にならざるを得ず、どの国も「やっているふり」を最大限頑張るのが、最も合理的な行動となってしまうのではないでしょうか。(現在の状況)

Geminiによる要約:

  • 炭素税の仕組みと目的: 二酸化炭素(CO2)の排出に価格を付けることで、企業や消費者に排出削減を促し、クリーンな代替エネルギーへの転換を加速させることを目的としています [01:53]。

  • 導入の現状と課題: 世界約30カ国で導入されていますが、現在の税率は排出削減に十分な水準よりも大幅に低く、政治的な反対や他国への産業流出への懸念が課題となっています [07:21], [08:29]。

  • 効果的な運用への道: 税収を国民に還元する仕組みや、排出量取引制度との併用、さらには国境炭素税のような国際的な連携が、制度を成功させるための鍵となります [04:15], [07:42]。



2. How do carbon markets work? (2021/10/02)

  • とてもコンパクトに、「排出取引市場」の要点を説明してくれています。

  • なぜ十分な効果が得られていないのか、今後の方向は、など、課題や解決策等についても触れられており、良い動画だと思います。

Geminiによる要約:

  • キャップ・アンド・トレードの仕組み: 政府が排出量の上限(キャップ)を定め、企業間で排出枠を売買させることで、経済的なインセンティブによる排出削減を目指しています [01:40]。

  • 現状の課題と限界: 炭素価格が低すぎることや、規制の緩い国へ拠点が移る「炭素リーケージ」、監視の不十分さなどが原因で、理論通りに排出量が減っていない現実があります [03:17]。

  • 今後の展望と改善策: EUなどでの排出枠削減による価格上昇や、輸入品への炭素税(国境炭素税)の導入、グローバルなルール調和が、実効性を高める鍵となります [06:42]。



3. The Green New Deal, Explained | US and European Union (2020/11/20)

  • 2020年と少し古い動画ですが、米国、欧州での「グリーン・ニューディール」についてコンパクトに要点を説明してくれています。

  • 現在の、欧米における気候政策は、グリーン・ニューディールを土台としていますが、その実現は、市民からの強力な圧力が政治的土壌を築いた上で、トップダウンの政治的意志決定(米国でのIRA成立、欧州でのグリーンディール推進)によって達成されました。(市民からの継続的な圧力こそが、気候問題解決の実現可能性を高めることを示しています)

Geminiによる要約:

  • 目標の切迫性: 世界の気温上昇を2度未満に抑えるためには、残されたカーボンバジェットはわずかであり、約10年以内に経済全体を完全に脱炭素化する必要があります [00:47]。

  • グリーン・ディール(GND)の核心: 米国の「グリーン・ニューディール」と欧州連合の「欧州グリーン・ディール」は、気候危機を単なる環境問題ではなく社会的な危機として捉え、人種・貧富の格差などの社会問題解決と気候対策を同時に行うことを目指しています [01:46]。

  • 経済構造の転換: 両提案は、2030年までに化石燃料から脱却し、グリーンな雇用やインフラ、福祉システム、再生農業に投資することで、経済構造を根本的に再構築することに同意しています [02:17]。

  • 課題と市民の役割: 提案は理論上は実現可能ですが、米国では政治的合意の難しさ、EUでは「気候法」における排出量算定の抜け穴(国際排出量の除外など)が課題となっており、市民の声と行動が目標達成の鍵となります [03:48]、[05:47]、[07:24]。



4. Why the Green New Deal matters (2019/11/29)

  • 2019年と少し古い動画ですが、「グリーン・ニューディール」の概要を説明してくれています。

  • 単なるエネルギー政策に留まらず、社会正義や公正な移行に注目していることが重要ですが、その側面が十分に実現されているとは言えないようです。(実際の実行は産業政策的な側面に偏っている)

  • 結局は、各国NDCによる競争的解決フレームから協調的解決フレームへの移行が必要なはずですが、既得権層(化石燃料産業や恩恵を受ける各産業等)は利益構造を簡単には手放しません。市民社会からの強い圧力なしには、実現は不可能でしょう。

Geminiによる要約:

  • グリーン・ニューディール(GND)の目的: 気候変動の危機に対処し、社会をより公平にするための提案であり、経済を迅速に脱炭素化すると同時に、生活水準の向上、数多くの雇用の創出を目指す大規模な計画です [00:47]。

  • 具体的な政策と公正な移行: 再生可能エネルギーへの大規模投資や公共交通機関の変革などが核となり、その実施にあたっては、産業の変化で影響を受ける人々を支援し、政策決定に巻き込む「公正な移行(Just Transition)」を重視しています [02:28]、[03:07]。

  • 費用対効果: 実施には費用がかかるものの、気候変動による将来的な混乱や財政的コストを考慮すれば、「やらない余裕はない」という政治的選択の問題であると主張しています [04:48]。



5. Beyond Growth 2023 Conference (playlist)

  • EUカンファレンス(Beyond Growth) (オリジナルサイトのページ:カンファレンスのサイトリンク、講演者一覧等あり)

  • 欧州で開催された、Beyond Growth 2023 Conference(ポスト成長2023会議)の記録です。ローマクラブ「成長の限界」をベースにした、ポスト成長議論です。

  • ジェイソン・ヒッケル氏(資本主義の次に来る世界)、ケイト・ラワース氏(ドーナツ経済)等、著名人も多く登壇し、関連の議論が一望できます。

  • 脱成長の議論等に関心のある方は、ざっと見てみる価値はあるのではと思います。議論の現在地等、感覚が掴めるのでは無いかと思います。

  • 緑の党だけあって、いささか議論が左側に寄り過ぎの印象もありますが、その様な課題感も含めて、色々参考になります。

Geminiによる説明:

このプレイリストは、欧州議会の政治会派である欧州緑の党・欧州自由連盟(Greens/EFA)が公開している「Beyond Growth 2023 Conference(ポスト成長2023会議)」の録画をまとめたものです。

このプレイリストには以下の内容が含まれています。

  • テーマ: 従来のGDP(国内総生産)成長を至上命題とする経済モデルを見直し、環境の持続可能性や社会的なウェルビーイング(幸福)を優先する経済政策について議論されています。

  • イベントの背景: 2023年5月に欧州議会で開催された大規模な会議で、政治家、学者、市民社会の代表者が集まり、気候変動や格差問題に対応するための「成長を超えた」新しい経済のあり方を共同で模索しました。

  • 主な内容: 専門家による講演やパネルディスカッションが収録されており、持続可能な未来のための具体的な政策提案などが紹介されています。

経済学、環境政策、または欧州の政治動向に関心がある方にとって非常に情報量の多いリソースです。



6. 'Green' tech can’t save us from climate change | All Hail The Planet (2022/11/18)

  • 重要な論点(技術楽観論等)を扱っている動画です。

  • 技術やイノベーションは重要だけれども、それだけでは気候問題は決して解決できない(時間的に合わない)こと、そして技術進歩が「行動しないこと」の言い訳として使われることには気をつけなければいけないこと、などについて話されています。
    つまり、「技術進歩による解決」が一種のグリーンウォッシュのように使われる可能性があり、それには気をつけなければいけない、ということですね。(実際、そのように使われているケースは多いと思います)

  • 技術開発は頑張りつつも、開発の当事者以外は、それらへの期待は一旦脇において(無いものとして計算に入れない)、現実的な解決策として「それ以外の解決」、つまり化石燃料の使用削減要求や消費の削減、社会変革等を追求する、ということが重要なのだろうと思います。

Geminiによる要約:

  • 技術への過信への警鐘: 気候変動対策として期待される「グリーン技術(炭素回収やジオエンジニアリング)」は、現状を維持したまま問題を解決しようとする「気休め」や「現実逃避」の側面が強く、根本的な解決には至らないと指摘しています [01:51]。

  • 構造的な問題の回避: 億万長者や大企業による技術投資は、自らの利益や高消費なライフスタイルを変えることなく、科学的な言葉で装った「政治的・経済的な現状維持」を優先している側面があります [04:29]。

  • 真に必要なアクション: 再生可能エネルギーの普及は不可欠ですが、それ以上に重要なのは化石燃料への依存を断ち切ること、そして個人の消費削減や、政治・経済システムそのものを変えるための集団的な行動であると説いています [24:26]。



7. Climate Change: Why Facts Don't Matter (2023/09/02)

  • 化石燃料企業が推進してきたプロパガンダやロビー活動により、長い間に渡り世論が歪められてきた流れを、とてもよくまとめてくれています。

  • そもそも企業からの巨額の政治献金を認めている時点で、アメリカ政治はおかしいわけですが、その機会を実にうまく活用している、化石燃料企業のしたたかさには舌を巻きますね。
    (マーケティング力?とでも言うのでしょうか)
    該当企業の指導者達は、誰一人として天国には入れないでしょう。

  • 消費者の「カーボンフットプリント」概念を発明し、排出の責任を消費者側に押し付け、団結行動を妨げるあたりも、実に巧妙な手口で、唸らされますね。

Geminiによる要約:

  • 科学的合意があるにもかかわらず、化石燃料業界は数十年にわたりタバコ業界の手法を模倣し、科学的疑念を捏造して気候変動対策を遅らせてきました。 [05:42]

  • 「カーボンフットプリント(炭素足跡)」という概念は、排出の責任を巨大企業から個人消費者の行動へと転嫁させるための巧妙なPR戦略として普及しました。 [15:33]

  • 真の解決には個人の節約だけでなく、政治家への働きかけを通じて、排出の大部分を占める化石燃料企業を規制する構造的な変化が必要であると説いています。 [18:46]



8. You've been lied to about Net Zero (2025/07/30)

  • まあ、情報操作には、様々な切り口がありますよね。
    こっそりと主張を潜ませた言説を流布し、もともと根拠の見出しにくいテーマに対して、様々な「疑念を植え付ける」「行動しない理由を与える」ことは、日常的に行われていると思います。

  • 結局のところ人はなるべく、「楽をしたい」「変化を避けたい」「不安を感じたくない」と考えて生活しているので、そのような心理に付け込むことは意外と簡単なのではないか、という気がします。

  • そちらが正しい(変化は必要ない)と何らかの形で示されれば、多くの人々には「信じたくなってしまう」潜在的な動機があり、情報操作側は、そのような動機(人間の心理的弱点)を巧みに利用していると思います。

  • また、このような人間心理を正当化し、また助長しているのは、新自由主義等による「自己責任論」であり、人々を激しい競争に晒して「自己防衛に必死」な状態に置いておくことで、「社会の大きな問題などには無関心」でいることが最大の自己防衛である、という社会が続いています。
    (人々が自ら民主主義を捨て、経済≒支配層に精神的に従属)

  • まさに「既得権層の望む世界」が実現してしまっている、ということであり、SNS等の便利な道具もある現在、こういった情報操作は非常に容易になっているのではないかと思います。

Geminiによる要約:

  • 政治家やメディアが、時代遅れのデータを用いてネットゼロ(温室効果ガス排出実質ゼロ)の費用を過大に見せかけ、国民に嘘をついている現状を告発しています。

  • ネットゼロへの移行には多額の投資が必要ですが、燃料費の削減や健康被害の防止、気候変動による甚大な経済損失の回避といった長期的な利益がそれを上回ることを説明しています。

  • こうした「ネットゼロ懐疑論」の背後には、自らの利益を守ろうとする化石燃料産業から政治家への巨額の献金があることを指摘し、注意を促しています。



9. Why I Don't Care About Your Flight Emissions (2022/11/18)

  • 気をつけないと陥ってしまいがちなトラップですね。

  • 構造的問題へアプローチする代わりに、個人の努力の問題に変換してしまい、結局何も改善されない、というのは多くの問題に共通するありがちなパターンですが、まさに気候変動問題で人々を行動させないようにしている、大きな原因かもしれません。

  • そもそも新自由主義そのものが、まさにそういった性質を持っていて、団結を阻止し、個人化、競争化を進めることで、結局は強者の利益が最大化する方向へと進むようになっていますね。
    (トリクルダウンという都合の良いレトリックも用意され)

Geminiによる要約:

  • 気候変動問題において、個人の消費習慣や飛行機利用などを「偽善」として攻撃する風潮は、化石燃料業界が責任を個人に転嫁するために利用してきた戦略である。

  • 個人の行動変容による罪悪感や羞恥心は、構造的な変革を求める力を削ぐものであり、真の解決には個人の「炭素足跡」を超えた集団的な行動が必要である。

  • 個人のライフスタイルを責めるのではなく、化石燃料に依存しない社会構造への転換を目指す「生産側の変革」に焦点を当てるべきだと主張している。



10. Exposed: The smear tactics against wind and solar (2023/01/21)

  • こういった話(太陽光や風力は不安定で使えない、等)はよく目にしますが、日常に追われる一般人は、それらの事実を確認している余裕はなく、何となく「そうなのかもしれないな」と受け入れてしまうこともあるのではないかと思います。
    その結果として、「気候変動は問題かもしれないが化石燃料に頼ることは仕方がない」という民意が形成されてしまう、という流れもあるのではないでしょうか。

  • しかし、それらの情報がどこから来ているのか、ということには「注意を払っておく必要がある」ということを、この動画では説明しています。
    もちろん一つ一つのソース確認も難しいわけですが、「プロパガンダの可能性がある」ということを頭の片隅に置いておくことで、操作されることを回避できる、ということもあるのではないでしょうか。

Geminiによる要約:

  • 再生可能エネルギーに関する代表的な誤情報(製造時の排出量や信頼性の欠如など)を、専門家の知見に基づき科学的に論破しています。

  • 2021年のテキサス大停電などの事例を引き合いに、再エネへの批判が誇張や事実誤認に基づいている実態を明らかにしています。

  • こうしたデマの背景には、化石燃料業界の利益を守るために活動する不透明な資金源を持つロビー団体やシンクタンクが関与していると指摘しています。



11. Naomi Oreskes On Exxon's Decades-Long Doubt Campaign And Big Oil's Bad Week (2021/06/06)

ーー 別ページより:科学者の発信等(社会/構造等)

  • 関連が深いため、オリジナルサイト別ページ(科学者の発信等(社会/構造等))より持ってきました。

  • 科学史家のナオミ・オレスケス氏(「Merchants of Doubt」の著者)の対談動画です。

  • 実に巧みな、ExxonMobil社のコミュニケーション戦略について、説明している動画です。

  • 人の心に存在する、科学に対する疑念や不確実性を強調し、また様々なレトリックを用いて、化石燃料からの脱却を遅らせる方向に、民意を誘導してきた手段等が紹介されています。

  • タバコと同様に、「最終的には淘汰されていく運命にある」はずではありますが、問題はそれらの工作により、クリーンエネルギー移行のスピードが大きく阻害され、既に致命的な状況に陥りつつある事です。

  • 市民は、しっかり状況を理解し、必要な変化を「自ら起こしていく」必要があるのかもしれません。
    (彼らのやりたいようにさせていたら、人類に未来はありません)

Geminiによる要約:

  • この動画は、エクソンモービルの気候変動に関するコミュニケーションを分析した論文の著者であるナオミ・オレスケス博士へのインタビューです。

  • 彼女の研究は、エクソンモービルが気候変動に対する世論を意図的に誘導するため、科学的な不確実性を誇張し、解決策(再生可能エネルギーなど)を非現実的として否定する修辞学的手法を用いてきたことを明らかにしています。

  • また、エクソンモービルは気候変動の原因を「消費者の需要」に転嫁し、化石燃料の継続的な必要性を主張することで、自社の責任を回避してきたことが議論されています。



▶︎ 関連シリーズ記事 (YouTube動画等の紹介──気候変動と社会)



> オリジナルサイト(PC閲覧推奨):


> トップページ:


> 関連ページ(動画紹介ーー気候変動関連):


> 全体トップ:


最後に ・・・

この記事がいいと思ったら、下にあるシェアボタンから、ぜひ広くシェアをお願いします! 一緒に「静かな革命」を実現しましょう。

▼ 「静かな革命」の呼びかけ:


いいなと思ったら応援しよう!