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【雑感】「三省堂書店神田神保町本店」、お邪魔してきました。【読書メモ】

本の街・神保町に、三省堂書店が帰ってきた。2026年3月19日(木)、「三省堂書店神田神保町本店」として新たにオープンするこの店は、単なるリニューアルではなく、街全体を巻き込んだ再出発だという。

我々一社だけが神保町に戻ってきて頑張るのではなく、いろいろな人たちと力を合わせて、神保町・神田一帯をもっと盛り上げていくことで、大きな力を生み出せるポテンシャルがこの街にはあると気づいたんです。その思いを店名に込めて、従業員にも共通認識として伝えています。

出典:街と生きる書店へ、三省堂書店が「神田」神保町本店という店名に変わった理由
三省堂書店代表取締役社長・亀井崇雄インタビュー
(「タイムアウト東京」2026年3月18日)

先日(3/25)、新装開店された「三省堂書店神田神保町本店」にお邪魔してきました。フロア構成としては、1F~3Fが書籍フロア、4Fがイベントフロアといった感じでしょうか。

4Fのイベントフロアは「ジャンプショップ」とのことでしたが、入場チケットが必要そうな記載もあったので今回は見送り。とりあえず、1Fから3Fを彷徨してまいりました。

セレンディピティのような形で手に取り、それが本当に自分にとってベストな一冊だったという体験、そんな「本との出逢い」をお手伝いできたら、書店員として最高の瞬間だと思います。

出典:街と生きる書店へ、三省堂書店が「神田」神保町本店という店名に変わった理由
三省堂書店代表取締役社長・亀井崇雄インタビュー
(「タイムアウト東京」2026年3月18日)

新装開店から一週間、平日の昼間(11時~12時頃)とはいえ、そこそこの混みようでした。一つだけお目当ての書籍(『日本美のこころ イノリノカタチ』)はあったのですが、そうではない何かを求めて、まずは彷徨など。

まず「1F」は、、新刊系の他、文学、ノンフィクション、ビジネス、地図、語学、法律、経済、洋書など。面白いのは「アウトレット」として自由価格本や古書も取り扱っていたのですが、そこへの動線が「一方通行」であったこと。また棚の配置は「波」のような感じで、中央部は低い棚が多く、抜け感もあり明るいです。あとは入口が3カ所設けられていて、神保町の街との「ハブ」をイメージしてるのかな、とも。

で「2F」は、、中央部の直線的などこか幾何学的にも配置された棚に歴史、哲学、医療、心理、芸術、理系といった学術系が集められている一方、それを取り囲むかのような壁面棚に文庫、新書が配置されていて、中央から壁面へ、壁面から中央への動線がなかなかに面白かったです。

さて「3F」は、、2Fの直線的な配置は対照的で、円い放射線状に棚が配置されていて、学参、児童書、教育・保育、趣味・生活といったところで、壁面にはコミックが集められています。中高生が楽しそうに回遊しているのも印象的でした、なお、カフェもあります。

またそれぞれ「特集棚(探求の洞窟、知の渓谷)」といった棚も設けられていて、ここでの"企画"は書店員の腕の見せ所、といった感じでしょうか。

個人的に一つ気になったのが、検索端末の少なさ(&精度の悪さ)で、池袋の三省堂と比べても妙に少なかったような。ただスマホ片手に検索されてる方も散見されたので、もしかするとアプリとかあるんですかね。

―三省堂書店は住所が「神保町1-1」ということもあり、神保町のシンボルであり、「本の街」の入り口だと感じます。

入り口には2つの意味があると思っています。一つは、文字通り「街の入り口」として。書店員に聞けば教えてくれるだろうという感じで、周辺のカレー屋さんやお手洗いの場所まで聞かれることも多いんですよ(笑)。気軽に立ち寄れる書店だからこそ、そこで情報を得て周辺の街へ出かけていくという流れを生み出せると面白いなと思っています。

もう一つは、あらゆるジャンル・学問・分野への入り口として。何かに困ってその解決策を求めているお客さまに、まず入り口となる本をご提案し、さらにその本を読んだ後のソリューションにまで書店の役割を広げていけるよう、開発していきたいと思っています。

出典:街と生きる書店へ、三省堂書店が「神田」神保町本店という店名に変わった理由
三省堂書店代表取締役社長・亀井崇雄インタビュー
(「タイムアウト東京」2026年3月18日)

リニューアル前の店舗は確か8階くらいで、各フロアにぎっしりと棚があり、これはこれで歩いているだけで時間が過ぎて行ったものでした。それこそ「とりあえず三省堂に行けば(新刊は)大概が揃う」といった感じで。

さすが本店(旗艦店)といったコンセプトも楽しかった思い出しかないですが、今回のリニューアル後の「入り口」とのコンセプトもまた楽しそうと、個人的には。

また、リニューアル前はどこか十進法に近いフロア構成・配架だったようなイメージが残っていますが、今回は「文脈棚」に近いような構成とも感じました(松岡先生ほどのこだわりに突き抜けていませんが)。

古本屋さんがずらりと並んでいる光景は、日本中探してもなかなかないですし、世界的にも非常に珍しいと思います。その街並みを眺めながら読書欲を刺激されて、どこかのお店で貴重な一冊と出会う体験をぜひしていただきたいです。

出典:街と生きる書店へ、三省堂書店が「神田」神保町本店という店名に変わった理由
三省堂書店代表取締役社長・亀井崇雄インタビュー
(「タイムアウト東京」2026年3月18日)

三省堂単体でみると確かに「蔵書数」は減っていると思いますが、街全体への導線も担っているとすれば、むしろ少ない(物足りない)くらいがいいのではないでしょうか。

例えば、「新刊」で興味を持った著者さんの少し前の書籍を求めて、周辺の古書店や、専門色の強い新刊店にも足を運ぶ。”レファレンス"が相互にしっかりと働いてくるのであれば、これは一つ、面白い読書体験を提供できるのではないかな、とも。

今回は、昼過ぎから雨が強まってきた事もあり三省堂さんだけで撤収しましたが、「我々一社だけが神保町に戻ってきて頑張るのではなく、いろいろな人たちと力を合わせて、神保町・神田一帯をもっと盛り上げていく」とのコンセプトをきちんと踏まえた上で、今後も定期的に訪問させていただければなぁ、なんて思いながら。

ちなみに今回の戦利品はこんな感じでしたが、他も回っていたらもう少し?は増えていたと思います。来月、4/18(土)・19(日)に開催予定の「ブックフェスティバル」、休みが取れそう&雨じゃなければ訪れてみようかなぁ、なんて思っています。

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