BESS|いい家ほど、明るすぎない
いい家ほど、明るすぎない。
先日、BESS の東愛知の展示場に行って、そのことを強く感じました。
これまでいろいろな住宅を見てきましたが、
ここまで「光の使い方」が印象に残った空間は久しぶりでした。
BESSの家は、これまで外観はよく目にしていたのですが、室内を見るのは今回が初めてでした。
中に入ってみてまず感じたのは、
「本当にいい家だな」という、とても素直な感覚でした。

木の質感やインテリアのつくり方ももちろん魅力的だったのですが、
今回特に印象に残ったのは、家の構造そのものです。
なかでも「BESS DOME」は本当に驚きました。

あの独特な形状がつくる空間は、一般的な住宅とはまったく違う空気を持っていて、それだけでひとつの体験のように感じられました。
同じ「家」でも、構造が変わるだけで、
光の入り方や広がり方がここまで変わるのかと思わされます。
そしてもう一つ面白かったのが、
モデルごとにまったく異なるインテリアと照明のセレクトでした。
ある空間は少しラフでアウトドアの延長のような雰囲気。
また別の空間は落ち着いたトーンで、静かに過ごすための場所のような雰囲気。
それぞれの空間に合わせて、照明もまったく違う考え方で組まれていました。

明るすぎない空間。
必要なところにだけ落ちる光。
全体を均一に照らすのではなく、
あえて陰影をつくることで空間に奥行きが生まれていました。

照明で“見せる”というよりも、
光と影で“感じさせる”ような空間。
そのバランスがとても上手で、
見ていてとても勉強になりました。
住宅というと、どうしても「明るくすること」が前提になりがちですが、
ここではむしろ、光を抑えることで空間をつくっているようにも感じました。
光の使い方ひとつで、ここまで空気が変わるのかと思わされる体験でした。
本当に勉強になります。
こうして実際に空間を体感してみると、
写真や言葉だけでは分からないことがたくさんあります。
光の強さや、影の落ち方、
その場にいるときの感覚。
やっぱり、現地で見ることには意味があるのだと思いました。

今回のBESS展示場をきっかけに、
これからもっといろいろな展示場を見に行ってみたいと思っています。
自分の中にある光の感覚も、
そういう体験の積み重ねで少しずつ変わっていくのかもしれません。
いい空間を見ることは、
いい光を知ることでもあるのだと思います。

静岡県浜松市を拠点に「光を描き、光を灯し、光を写す」をコンセプトに照明デザインスタジオを営んでいます。

「写真家で培った視点」で、光と空間をデザインしています。
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