初めてのクリスマス
島の12月
その頃の私の実家はまだリフォームする前で
玄関を入ると土間があり左手には
もう使用していない
穀物を保管しておくための
大きな木製のタンクがあった
右手にあがり口と言われる
部屋に上がるための階段みたいになっていて
座って靴をはいたりそこから土間に降りたりする
タンクの右横には米櫃があり
何升入るんだというくらいの大きさ
熟していない榎木の実やコッポを
米に埋めておき熟すのを待って食べていた
その奥にハンド(どんな字かわからない)
と呼ばれる
水を溜めておくコンクリートでできた
桶みたいな物があり昔水道が引かれる前に
1日分の水を山手の方に500メートルくらい登ったところにある湧水から汲んで来ていたそうだ
オフクロは毎朝汲み桶を天秤で肩に担ぎ
家まで何往復もして溜めていたと聞いた
文明て有難いと思うと同時に
若い内から嫁に来て信じられないくらいの
苦労をしていたんだなぁと
なんとも表現し難い気持ちになっていた
そこが台所でまだそこも土間だった
たぶんまだ3〜4歳くらいだったと思うが
こっちに出て来ている私の10歳上の姉ちゃんと
その4歳下の姉ちゃんが
学校から帰って来て夕方くらいから何やら
話しながらゴソゴソしているようだ
ちなみに私には姉が5人いて
末っ子の長男なんです
まあ私は幼かったし気にも留めないで
その当時欲しかった
いとこの兄ちゃんのお下がりの三輪車に乗り
土間で同じ所をクルクル回って遊んでいた
お下がりでずいぶんくたびれた三輪車だったけど
嬉しくて1日中乗っていた記憶がある
外に出て乗り回して
夕暮れになったので家に帰ると
何やら姉ちゃん達が二階においでと言った
そこら辺は記憶が曖昧で
二階に上がったところしか鮮明な記憶がなく
たぶん呼ばれたんだと思います
二階に上がると決して彩りもいいとは言えない
茶色のクリスマスケーキが置いてあった
その頃クリスマスもケーキも知らなかったから
キョトンとしていたら
「クリスマスはねケーキを食べて
プレゼントを渡したりするんだよ」
みたいな事を言っていたと思う
そしてその手作りの初めてのケーキを食べていたら「はい、ターボ、クリスマスプレゼント」
と言って
これまた手作りの
小さな7〜8センチの
ネズミのぬいぐるみをくれた
たぶん2人で作ったんだろうな
あれがネズミじゃなかったら怒られそうやなw
なんだかとても嬉しくて
「クリスマス?って良いもんなんだなぁ」
と思った事をよく覚えています
もらったぬいぐるみが嬉しくて
お気に入りの三輪車のハンドルにぶら下げて
また土間の同じ所を
上機嫌でクルクル回っていた事を思い出します
時々思い出していたのですが
しばらく忘れていました
実はこの記事を書く寸前まで
頭が働かず書く記事を思いつかない
「もう書けない」と思っていたんです
そうしていると初めてのクリスマスを思い出して
書き出したら長々と文章にしていました
こうして書いていると
「愛されてたんだなあ」としみじみ思っています
ありがとうね姉ちゃん
そして頑張れ。
ねこターボ🐈
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