愛せる自分になるまで【4】台風避難で台湾に行く2
操業明けで飯炊き、茶碗洗い
終わったやっと眠れる
船長は舵を持ってる
自分の事ばかりですみません
でも眠いんです
… … … …
グォォン…
航行している船のエンジン音が
遠くから聞こえる
だんだんグオォォ〜ウォォ〜と
はっきり聞こえ出す
あー眠っていたんだ
昼過ぎだ
まだ眠いけど
昼飯は作らなくていい決まりだ
起きてブリッジに行ってみると
船長が眠たそうな目で舵を持っている
優しいオッさんだ
「おー起きたか俺も交代して少し寝るかな」
もちろん私とではない
先輩と変わって船長が寝床に入った
夕飯ができる頃まで眠れば
まあまあの時間は寝れるだろう
また夜に舵を持つだろうから
夕飯は何にするかなとか考えながら
先輩に、といってもだいぶオッさんだけど
「どれくらいで着くんですか?」
と聞いた
「あー明日の朝くらいやろ」
もうここら辺の記憶はあんまりないのですが
着いたのは
たぶん朝の7時あたりだったと思います
まだそんなにかかるの?
夕方になった、ご飯の支度しなきゃ
晩ご飯によく作っていたのは
野菜炒めとかサラダとかだったかなあ
あとチャンポンとか親子丼、カレー
その日のメニューは覚えていない
夕飯ができて船長を起こす
「ご飯ですよ」
桃屋かw
食べて茶碗を洗って片付けたら
今夜は走るだけだから
操業はなし、寝るまでバイクの本でも見よ
♪♪♪
それだけでも心が軽い
普通に寝れる
やったー
この頃にスマホあったら
ずいぶん違ってただろうな
次の日
朝ご飯作って食べ終わってしばらくしたら
台湾のどこかに着いた
港の名前はわからない
着いたら船長達がどこかに行き
そして帰って来た
持って来た服の中で1番
見栄えのする服に着替えてニヤニヤしながら
「台湾見物に呼ばれてるから行く
お前は船番しとけ」だって
私以外は皆出かけた
行く気もないからいいけど
「はぁい」と言って船番していると
現地の人だろうか
土産物売りに来た
上海では何買ったか覚えてないけど
ここでは大理石の灰皿と
船の操舵輪のレプリカ
直径30センチくらい
あとは?んー?大理石のタバコ入れと
なんかブラブラ赤い紐が下がってる
飾り?みたいなもん買ったかな
岸壁から動けなかったので
面白い話はない
夕方になってから
船長達がニヤニヤしながら帰ってきたから
「あーそういうとこに行ったのね」って
まあこれは想像ですけど
台風避難は外国ばかりじゃなく
石垣島や宮古島にも行ったなあ
石垣島
石垣島での記憶があまりなく
その頃小柳ルミ子の(星の砂)って
題名だっけ歌詞だっけか?
が歌謡曲で流行ってたので
タイムリーやな
そもそもその歌が流行ってなかったら
星の砂自体知らなかったと思う
土産物屋で星の砂の瓶詰め買いました
「これってそこら辺の浜にあるやつ?」
俺の島で言えば真砂石やろ
それを売るかねえって
また心の中で言ってる
でもよく見ると本当に星の形しているのね
「おお!本当に星の形してんじゃん」
(もちろん自分の島の方言で言ってるんですけど
そのまま書いてもわからないと思うので)
少しテンション上がったw
石垣島って言うだけあって
そこら辺にやたら石垣がある
「風対策だっけ?あんま覚えてないや」
などと思いながら歩いていた
何をするためだったか
していたかもう忘れてしまっている
自分の島とは全く違うのに
親近感なのか
懐かしい感じがあったことは覚えています
宮古島
宮古島で着いた港は
海の色が不自然なくらい緑で
こんな色の海見たことがない
あれ何だったのかな
港から町に向かって歩き出すと
岸壁沿いになんだか砂が大量に落ちている
ダンプが落として行ったんだろうな
「ちゃんとこぼさずに運べよ」と
また心が言う
ご飯食べようということになって
町の中華料理屋に入った時に
先輩に聞く
「なんであんなに砂落ちてるんですか?」
先輩曰く「あれか?wあれ砂糖だよ」
えーそうなんだ舐めてみれば良かった
そうなら
家庭で使う何年分あるだろうかってくらい
大量に落ちてたんやな
言われてみればきび砂糖みたいな色してた
そんなこと考えながらメニューを見る
中国語みたいだ…わからん
7〜8人くらいで行ったと記憶しているが
誰もわからん、そりゃそうか
そのメニューにガヤガヤ盛り上がりながら
みんなで見ていた
中国語の横に読み方が書いてあり
スッチンツォーハン?たしかそうだった
スッチンの漢字は覚えてないけど
最後のツォーハンが炒飯の字
炒飯て書いてあるから炒飯やな
これにしよ
あとラーメンも頼んだかなあ
会計になって先輩が払ってくれた
7〜8人で食べたのにたしか
3800円くらいだったかな
安ッ!ホントにええんかと思いながら店を出た
そのあとは土産物屋に寄って
ここでの記憶も定かではないが
アンコウの形したぐい呑みを4個くらい
買ったかな
酒も飲めないのにw気に入ったから
故郷に帰ってオフクロに
遠足から帰った子供みたい声と話し方で
「これひとつ100円だった」と話したら
「ああそう、買い物上手やねぇ」と
これまた子供に言うみたいに言って笑ってた
まだまだ書きたいエピソードありますが
(愛せる自分)の話に辿りつかなくなるので
また機会があれば書こうと思います
いろんな経験をしたけど
結局病気で船やめて上京し
(東京以外でもこう言うのかな?)
入ったのが運送屋、今の会社です
病気と言ってもなんだか調子悪いってだけで
しばらく島から離れて入院してたけど
原因が分からず「貧血」と言われてた
誰の見舞いだったか
覚えていないが
行った大学病院で
オフクロが「ついでにお前も診てもらえ」
と言ったので診察受けたら
「即入院してもらいます」と言われた
(病名は伏せます)
「そんなドラマみたいなことある??」
と思いながら手続きして入院
必要な物は後日持って来ると言って
オフクロと身内は帰って行った
完治してはいないけど
定期的に薬をもらうために通院し
1年間くらいは無職でしたね
そんなで月日は経ち
ある日オフクロが
「姉ちゃんとこ遊びに行って
ついでに職探してこい」と言うので
姉貴を頼って上京して
(もう一回言いますが東京ではないですよ)
今の会社の面接を受けて入社しました。
次回に続く
次回からは船降りて
運送屋に入社して何年間かは
不良社員と言われてた私が
会社全体の指導員になるまでを書きます。
ここまでお読みいただき
ありがとうございました。
ねこターボ🐈
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