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嫁入り見物【ニワトリを浜辺で】

私が幼い頃から中学くらいまでは
冠婚葬祭は全部自分の家で行われていました

人数が多い時は町の公民館でやっていましたが
町内全体の行事以外は
ほとんど家でやっていましたね

お祝い事などの会場や使用する機材の用意も
食器、鍋、やかんなど各家庭から借りて
足りない分を補って揃える

何事もそうやって町内で協力してやるので
食器や鍋、やかん、お盆、小皿1枚にまで
全部自分の名字が書いてありましたね

酒や飲み物は今は町で一件になった
駄菓子屋から配達してもらって
何から何まで手作りで
結婚式などは行われていました

今は本島のちゃんとした
結婚式場や葬儀場でやっているそうです
ちなみに私が30歳過ぎまでは
埋葬は土葬でした

今は法律が変わって
火葬になったので本島の葬儀場でやっています


結婚式の噂が流れると
子供達の間でも話題になって
その日を待ちます

お嫁さんの実家から出て
旦那さんの家まで花嫁衣装で町を
練り歩いたあと披露宴が始まるのですが

その道中で子供達はお嫁さんを見物します
なんか知らないけどそんな習慣がありましたね
オフクロも炊事などの手伝いにいくなですが
出かける前に
「9時くらいには嫁御さんが通るから
見に行ったら?」と言って
かせ(たぶん加勢だと思う)に出かけます

通るであろう道の辺りにいると
どこかの誰か、子供の何人かが
「嫁御さんの来らすよー」と言って走ってくる
いやw早飛脚やないか

その早飛脚がきてワクワクして待っていると
そのうち(嫁御さん)が通る

子供達は口々に
「りっぱかねえ〜」(綺麗だよね〜)
「りっぱかぁ〜」と言って見送る

それを見送ったらそれぞれ遊びにいく

大人達は式の前日から
仕出しの用意にかかっていて
刺身や汁物のしたごしらえ
飾りつけなどを分担して行っている

奥さん達は
汁物用の野菜を洗って皮を剥く
切り分けるなど

男達は魚を捌いたり
海岸で大鍋用の火を起こす

ここからは少し残酷な描写があるので
スプラッター系が苦手な人はご注意下さい。


中でも私がいつも興味深く見ていたのは
肉と言えば鶏肉くらいしかなく
家庭で飼っているニワトリを浜で首を切り
〆て血抜きをした後
沸かしていた大釜で湯通し羽をむしる
その後また浜に行きそこからさばく

見ていると内臓が出てくる
今見れば「あれが砂肝、あれがレバー」と
分かるがその当時は物珍しさしかなく
オッさんが捌くのを飽きる事なく見ていた

内臓と一緒に卵黄のような物が出てくる
これは(キンカン)と呼ばれている物だと思う

家の前の浜でやるものだから
祝い事があるたびにニワトリを捌くのを
見ていた

何が面白くて見ていたのかわからないが
単純に見ていたかったとしか言いようがない

あの頃の生活と比べると
ずいぶん裕福になったんだなぁと
外に出る事を許してくれた両親や
めんどうを見てくれた姉には
どれだけ感謝しても足りないと思っています。

て、言うか
あれほど肉が食べたくて
特に鶏もものチューリップなんて
食べた事無かったけど

あの鶏肉はどこに行ったのか?
あ、たぶん祝い事には必ず
賄いで親子丼が出ていたので
アレになったのか

一回くらいチューリップの唐揚げにして
食わせてくれても良かったやないか!

と、思う次第w

中学生になっても
始め人間ギャートルズでゴンが食べている
マンモス🦣の肉を食べたいなぁって
友達と話していたっけ

自分で稼ぐようになったら嫌ってほど
肉や魚肉ソーセージをたらふく食べてやると
誓ったものでした

いざ、そうなったら
そうしたか

しませんでしたw

子供の頃の憧れは
時代とともに
興味のない事になってましたよ。

グロい描写にもめげずに
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。

ねこターボ🐈

嫁御さん

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