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知らないって事は命に関わることもある🏄


ある夏の日に何か面白い趣味はないものかと
探していた

自分の会社、寮から1時間くらい走った砂浜に
鉄道会社が営むウインドサーフィンのスクールがある事を人伝てに知り

専門学校時代はヨット部にいて
ヨットの楽しさや素晴らしさを知っていた

「こんなスピードが出る船が風で動いている
タダで走るってなんて素晴らしい発明で乗り物なんだ」と初めてヨットに乗ってからすぐ
その素晴らしさに取り憑かれた

ウインドサーフィンも
もうやりたくて仕方がなくなり
早速申し込んだ

一通り組み立ての仕方や基本的な乗り方
ターンの仕方などの講義を受けて
実地になる

浜辺で組み立てて
教わった通りに海に出ていき乗ってみた

初めこそうまくいかなかったが
繰り返していくうちに
乗れるようになり

ターンの仕方やセールの開き方などは
ヨットの知識があったし
バランス感覚には自信があったので
すぐ走れてターンできるようになった

それからしばらくして
乗れるようになると自分の物が欲しくなる

会社でウインドサーフィンの話をしていたら
同僚の友達がもういらなくなったので
安く売りたいと言っているらしく

引き合わせてもらって
いくらかは忘れたけど購入した

車にキャリアもつけて準備万端
そのシーズンは毎週海に出かけていった

ある日少し風が強く
今から考えると初心者には難易度が高かったと思うが

「おお!今日はスピード出そう」くらいにしか
思ってなかった

そうして海に乗り出してしばらくしたら
どうにもコントロールできなくなり
沖に沖に流され出した

えー!戻れない
ウエットスーツも着ていなかったので
強い風に吹かれて
体温がだんだん奪われていくのがわかる

「寒ッ!これどうすればいいの?」

だんだん寒さを強く感じてきた

通りすがりのサーファーを呼び止め
「戻れなくなって」と言ったら
はぁ〜?って顔して過ぎ去っていく

えー助けてくれんのか

その内だんだん寒さもMAXに達して
「もう…いいや…」
極限とはいかないがそうなると
自分の命をこんな簡単に諦めるものなのか

あ〜海で遭難して命を落とす人は
こんな心理なのかと妙に納得する

いや!もういいやって
こんな事くらいで諦めるか!
と思い直したがその頃のテクニックでは
自走は無理

また通りすがりのサーファーを呼び止めて
戻れなくなった事を伝えると

「板の上で両手を広げて上げたり下げたりすると
それが救難信号になるから船で助けに来てくれるよ」

えー遭難だ!
いや!そうなんだ
洒落てる場合かw

早速やってみる

しばらくすると船が近寄って来た

「何?戻れないの?」と聞かれて

「はい…」と答えると

「わかった、五千円だけどいい?」

???
「え?無料じゃないんだ?嫌ですっていったら
助けてくれないの?」と思ったが

言ってる場合じゃない
「はい…」

で、助けてもらう


そもそもウインドサーフィンを捨てれば
泳げるんだから泳いで帰れば良かったのでは?

あー命を捨てても
ウインドサーフィンを捨てれなかった
アホさ加減

これもあとからサーファーから聞いたが
セールをたたんでマストに巻き付けて
ボードに載せればパドリングで帰れるけどね

常識やろw
みたいな顔で教えられた

慢心が産んだ無謀と
油断、冷静な判断ができなかったこと
全てが情けなくて自分の弱さと脆さを知った

知らない事は時として冷静な判断を奪い
命まで奪う事になると知った出来事だった

後から思えば安い授業料だったと 
海で遊んでいて死にそうになった事は何回か
あったが(諦めた事)はなかった

きついお灸をすえて下さったのだろう

ありがとうございます。


こんな事ばかり繰り返して
今ではすっかり大人しくなりました
??か?

お付き合いいただき
ありがとうございました。

ねこターボ🐈


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