涙の風花舞う物語|やさしい雪が降りますように
この感覚を知っている。
読書体験を醍醐味の一つに、同じ感性を有している人との出会いがある。その瞬間の、孤独な暗い夜の闇のなか、遠くに灯を見つけた時に似た安心感を、わたしは知っている。
最後の1ページ、いや、ひと文字まで、雪の結晶を崩したくない、そんな気持ちで読み終えた。
_町田そのこさん激賞
帯に記された大仰な文字に、うんざりしながら読んだわたしであったが、今、わたしが帯を書かせてもらえるなら、こう書く。
_U|宇宙遊泳さん大激賞!!
「おまえ、だれやねん!」というツッコミが四方八方から飛んで来そうだが、やさしい雪が包み込んでくれるだろう。大丈夫。
心に大きな傷を持つ小さな人間の私よ、
さあ、生き永らえようじゃないか。
圧倒的に青い空と、凛とした白い雪に潤されて。
ああ、好きだ、これ。

