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【僕の偏愛映画史】第一回 アキ・カウリスマキ 「変わり続けることに、変わらないでいよう。 変わらないために、変わり続けよう。」 カウリスマキと雑誌の話。




「変わり続けることに、変わらないでいよう。 変わらないために、変わり続けよう。」



これは僕が愛読していた

伝説の雑誌『relax(リラックス)』の背表紙に

書かれていた言葉だ。(あってるかな?)

いつも背表紙にこういった

少しハッとするようなコピーが書いてあり、

思わず手に取ってしまう。

今でも本棚の隅にそっと、

お気に入りの『relax』が何冊か置いてある。

悲しいことに何度か休刊と復刊を繰り返し、 完全に休刊してしまった。

僕は『relax』という雑誌で、 写真家のホンマタカシさんを知り、 スケボーカルチャーを知り、 旅の豊かさを知り、 グラフィックの面白さを知った。

たくさんのカルチャーに

触れさせてもらった、大切な雑誌だ。



※伝説の雑誌『relax』については、こちらの記事もぜひ読んでみてください。背表紙のサブタイトルなど、古本屋で発見した際はチェックしてみてください。自分が好きな号を本棚の奥にそっと飾るのもおすすめです。ビジュアルもグラフィックも凝っていて、表紙を前にして飾りたくなる。そんな素敵な雑誌です。




映画監督にも、変わらない人がいる。

アキ・カウリスマキだ。

白黒の時代、フィルムで撮っていた時代から、 カラーになり、デジタルになり、 カメラの技術が変わっても、

彼が描き続けることは、何も変わらない。


ヘルシンキの小さな街にいる、

市井の人々が毎度主人公だ。

おなじみの看板女優なんかもいる。

物語はその時代時代の問題を捉えていて、

例えばヨーロッパで問題になっている

移民問題などを扱っているが、

彼の作風自体は変わらない。

定点ショット。 たまにカメラがアップしたり、スライドするくらい。

静かな食堂で、

登場人物たちが言葉を交わす。

少しドジで、少し情けない人たちが主人公だ。

彼が描く世界は、いつも変わらない。

だからこそ、なぜか安心感がある。

いつの時代も人間を真正面から捉えていて、 「人間讃歌」と言われるような、 温かい後味を観る者に残してくれる。


今でもアキ・カウリスマキの映画が公開されると、

必ず映画館へ足を運んで鑑賞する。

今は単館系の映画は配給先が決まらないこともあり、

本国での公開から2年後くらいに、

ようやく日本で上映される機会があったりする。

だから、なかなか観る機会も少なくなっているかもしれない。

でも、客足が遠のいてしまえば、

カウリスマキの作品を日本で観られなくなってしまう。

だから僕は、必ず映画館で観るようにしている。




「変わり続けることに、変わらないでいよう。 変わらないために、変わり続けよう。」


一見、何も変わっていないようで、

カウリスマキも時代時代に合わせて、

映画の中で少しずつ変わっているんだろう。

けれど、彼が描くのは、いつも「人間讃歌」。 そこだけは、いつも変わらない。

とても温かい気持ちにしてくれるし、

くすっと笑いながら、

いつの間にか心の底で泣いて、笑って。

とてもいい映画の余韻を感じられる。

そんなカウリスマキが、僕は大好きだ。


浮雲アクト



(映画の話題かと思いきや、雑誌の話? と思いきや、結局映画の話。こんな風にザックバランに映画の話などをお話ししていければと思います。)


アキ・カウリスマキの映画

梅雨前の、暖かく風が気持ち良い今の時期に、いいかもです。是非。

ご本人が出ている映画もあります。これも面白かった。


伝説の雑誌:『relax』

毎月買ってたなー。上京当時も、地元から全部持っていきました。

まだ買えるみたいですけど、持っている号が、何個かプレミアついてました。すげー

表紙が可愛い

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