ギラン・バレー症候群 闘病記⑮ 〜里山での転倒。右第5中足骨骨折からの再出発〜
前回(⑭)では、ゼロドロップシューズを通して足裏の感覚を取り戻し、里山でのウォーキングに確かな手応えを感じたことを書きました 。
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着実に日常を取り戻しつつある。そう実感していた矢先の3月29日、私は里山トレイルの遊歩道で転倒し、現在は自宅からわずか50m程度の範囲しか歩けない生活を送っています。
今回は、順調だった3月前半の歩みと、突然突きつけられた「骨折」という現実、そして4月に入ってからの現在の状態について記録しておきたいと思います。
少しずつ積み上げた、3月前半の手応え
2月の末から少しずつ運動量を戻し、3月に入ってからは自分でも驚くほどの変化を感じていました。
3月7日と15日には、150mのサブトラックに立ち、少しだけ「走り」のお試しを行いました。この時に履いていたのは、NIKEのペガサス イージーオン。キロ7分30秒ほどのペースでしたが、足が少しは上がり、躍動感を取り戻していく感覚は、発症以来味わったことのない高揚感でした。

さらに3月21日には、アップダウンのあるコースで5km強のウォーキングも達成。心地よい疲労感とともに、このまま少しずつ距離や負荷を伸ばしていけるという手応えを確かに掴んでいました。
幻になった春の予定
体が動くようになってくると、自然と先々の計画を立てたくなります。私のGoogleカレンダーには、久しぶりにワクワクするような予定が並んでいました。
3月29日: 里山トレイルでさらに実績を積む
時期未定: 満開の桜の下での花見
4月4日(土): 銘酒飲み比べイベントへの参加
4月17日〜19日: 【出雲・松江】『ばけばけ』聖地巡礼
これらはすべて、長く苦しいリハビリを経て、ようやく「動ける体」を取り戻してきたからこその、自分へのご褒美のような予定でした。
3月29日、里山トレイルの遊歩道でのアクシデント
しかし、現実はそう思い通りにはいきませんでした。
さらなる実績を積むために向かった3月29日。里山トレイルの遊歩道を歩行中、下り坂でふとつまずき、右足首を激しく捻挫してしまいました。
その日のうちに整骨院へ駆け込み、告げられたのは「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)の損傷」という診断。ひどい捻挫をしてしまったと落ち込みながら帰宅したものの、翌日になっても痛みは尋常ではありません。嫌な予感を抱えて、翌3月30日に改めて整形外科を受診しました。
そこで下された診断結果は、単なる捻挫ではなく、「右足第5中足骨の骨折」。

レントゲン画像に映る、白い骨に走ったヒビを見た瞬間、頭が真っ白になりました。楽しみにしていた花見も、イベントも、聖地巡礼の旅もすべてキャンセル。「また振り出しに戻るのか」という、やり場のない悔しさが込み上げてきました。
「50mの壁」と、かつての相棒
4月21日現在、私の歩行範囲は依然として自宅から50m程度に限られています。つい先日まで5km強の起伏を歩いていたことを思うと、このギャップは大きく、不自由さを痛感する毎日です。
骨折した当初、右足は取り外し可能なギプスシーネで固定されていました。自宅で装着していたのは4月上旬までの約2週間でしたが、困ったのは外出時の靴です。いつものスニーカーが入らないため、わずか50mの外出のために引っ張り出したのが、「あゆみ」の5Lサイズのシューズでした。
これは、回復期リハビリテーション病院に入院していた頃、金属支柱付きの短下肢装具「ゲイトソリューション」を装着した足に合わせて購入したものです 。すっかり出番を終えたと思っていたこの靴に、まさか再び世話になるとは思いませんでした。
少し前までサブトラックで走る感覚を楽しんでいた右足が、再びかつてのリハビリシューズを必要としている。足元を見るたびに当時の記憶がよみがえり、なんとも言えないやりきれない思いを抱いたのも事実です。
兆し、そして再出発
しかし、状況は少しずつですが確実に前に進んでいます。
4月14日の整形外科での診察。レントゲン撮影の結果、折れた骨がしっかりとくっつき始めていることが確認できました。痛みもほとんどなくなり、重かったギプスシーネを外して、バンテリンのサポーターへと移行することができました。
手帳の空白を見るたびに、まだ悔しさは残っています。せっかく戻ってきた筋肉が落ちてしまう不安もあります。けれど、あの「あゆみ」の靴からサポーターへと変われたこと。これは治癒に向かっている確かな証です。かつて車椅子から少しずつ歩行訓練を重ねていたあの頃の自分を思えば、今回は「骨がくっつくのを待つ」という明確なゴールがあります 。
以前の投稿(⑩)でも書いたように、今は「意識的な休養」の時期なのだと自分に言い聞かせています 。まずは焦らず、足をしっかり治すこと。サポーターに守られた右足で、この50mの範囲で見つけられる小さな変化を積み重ねながら。再び自分の足で里山を歩ける日に向けて、ここからまた再出発したいと思います。
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