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窓の外は銀河⑼

癒しのメタモルフォーゼ 

Tに連絡をとって、いま自身に起きていることの相談に乗ってもらおう、と試みた。学校にも相談したし、仲良くしていた同期生にも声をかけた。が、多忙で都合がつかない、と言われた。私は限界になってからでないと人を頼らないので断られると八方塞がりに感じてしまう。それゆえTに声をかけたのは追い込まれた後だった。


そもそも私が学校に相談を持ち掛けた理由は、ミカエルが彼女を表わす大天使ジョフィエルのカード上で姉の光のエレメントをぐいぐい押しのけて私に伝えてきたからだ。

「ウミカ、なんとしてでも、いま起こっていることを学校の先生に伝えてください。」

礼儀正しい高潔な大天使長が姉を押しのけたので、ただ事ではないと感じて従うことにした。

学校からの「有料セッションを受けてください」という回答に失望した私はそれを受けとらず、他を探すことにしたのだ。しかし、同期生たちは多忙や近親者との別れなどで余裕がない、という状態だった。


異様な世界に入り込んで受けたショックを緩和すべく、意識が漫然とした状態になっていたのだろう。理性的な思考は抑圧され、感情は鈍かった。しかしいったん浄化行為をする壇には一種の躁がやってきて、この世に問題はなく万事うまくいくといった論拠のないポジティブ思考に囚われた。終わると躁がゆるゆると覚めないまま、ぼや~とした精神状態に戻るを繰り返したのだった。そして、当時そのことに気付くことはできなくなっていた。十分にいかれていると思っていたが、正気は保っているつもりでいたのだ。


この☝️👇巨大な2枚がゆらゆら揺れていたのをみて、肝を冷やした。
もっと鬱々たる表情だったが、表現できてない・・・・。


そんな日々の朝、陰鬱で人を責めるように悲し気な2人の美少年のアップが描かれた畳2枚分の大きな絵が、ぶら~んと、目の前にぶらさげられて目が覚めた。敬愛する山岸涼子先生と萩尾望都先生が描くような、憂いを帯びたシリアスな黒髪と銀髪の少年たちだった。私の好みを反映していた。そのせいで余計に心理に入り込み、私はびっくりして飛び起き「なんでこんな恐ろしいことをするの?!」と叫んだ。本当に肝が冷えたが、2人の悲し気な瞳は、私の罪悪感を表していた。 前夜、4度目の浄化をせずに、布団をかぶって眠ったのだ。


黒い玉の間で寝るようになってから、眠るのが怖くなっていた。布団を被ろうと、手で遮ろうと、枕を顔に押し当てようと、透視で見える世界のすべてが見えていたからだ。だから意識を失うように寝入っていたのに・・・。


迫りくる黒玉を処理するのがしんどくなり追い詰められていた私には話を聞いてもらう必要があった。陰鬱な二人の少年の顔はますます「彼」への信頼を薄めていった。スピリチュアルの世界に疎い人に伝えるのは危険だった。なにより家族にいうことは一番できないことだった。なんとも迂闊だったものだ。当時はいろんなことの正しい意味がわかっていなかった。このような疑念にももちろん同調は起こる。


講座の内容は、高次存在の見守りの中でハイヤーセルフにつながってヒーリングを行うことが基本であったため同期生は相談相手として申し分ない、と思っていた。最終的に「兄妹」の関係性が出たTを頼る結果になった。親しくしている同期生に、Tと私は兄妹の関係を繰り返し、幾度かは夫婦だったこともあるという過去生をなんとなく読んでもらっていた。正式ではない読み解きには注意が必要だということを私はすっかり忘れてしまっていたのだ。


後にも先にもこのときだけのことがおきた。ミカエルと「彼」で、光を交錯させて電子的な異常を起こしたのだった。


Tは自前のPCに電源を入れるが落ち、再起動をかけては落ち、またつけても復活に時間がかかった。私が部屋で自分のPC周辺を見ていると、直線の黄色い光がまるで、スパイ映画でよくみかける侵入者を感知する赤外線のように、6-7本ほど交錯して、なにかを守っているような様子だった。直観では、存在たちが高速でわさわさ動き回っているエレメントを感知していた。


「いったい、どういうことなの?ミカエル」事後、私は声を荒げて大天使に聞いた。

「すみません、ウミカ。 今後T氏とはアクセスしないでください。この関わりは現状ではあなたにとってよいことはなにもありません。」


いまでこそ、チャネリングの原理に気付いたので、よくわかる。ミカエルのセリフは私がおろしているのだから、私の内面が混乱していれば、ミカエル自身に言いたいことがあっても要領を欠き、ポイントのずれた内容を伝えてくる、ということだ。それから1年半が経過したいま、ようやく当時の事情が呑み込めた。


黒い玉が現れる前、Tにしたカードリーディングの結果は、天界が私たちに精神的な成長を望んであえて与えた物語だったのだ。ヒーリング学校は基礎講座の課題で数十の過去生を読み込んで癒しを行うことを奨励していた。そこにピンと来ていれば、学校とは関係のない占断だったとしても出てくる内容に、関連性があると当然気づくべきだった。


なぜなら、ヒーリング学校であろうと天使のカードであろうと、ワークの創作者が別人だろうとも、対応してくれる神々や天使は同じ存在だからだ。彼らは、人間の都合によってつくられた窓口に「それでいいですよ」と対応しているだけなのだ。それはちょうどプロバイダーという窓口に夫々サービスや金額や説明の仕方、ルーターの見た目や性能にちがいがあっても、つながる先が「ネットの世界」であることに変わりないのと同じだ。天界は助けを求めて善意で自分たちとつながろうとする人間をけっして拒絶することはない。しかし、助けを叫んだ場所、時代、文化、人種、歴史的な事情などによって、窓口は、ひどく個性的になり、そのうえ年数経過で変容するので、一番上が本来初出時には同じ存在たちにつながっていたことを信じるのは難しい、ということだ。


私には、激しい感情を抱いて死亡した魂の課題が2つ出てきていた。

「身近な存在の自身への無理解に対する憤怒」と「困難に立ち向かえない無力さを抱えての絶望」。

この二つが、元来癒される必要のある個人に与えられたテーマだったということだ。


当時はそれがわからなかった。だから、天の遮りを突破して、「困っていることがあるから相談に乗ってほしい」とTとzoomでつながったが、あらかじめ伝えていた目玉と黒玉のA4で9枚の内容についてバチンとこき下ろされ、「ネガティブ感情とつながるレベルの低いヤツ」と言われたせいで私はキレて激高、自らzoomを強制終了してしまった。怒りはまったく収まらず、ミカエルに八つ当たりをしたほどだ。

癒すために表出したテーマ「無理解への憤怒」を大爆発させてしまったのだった。


10日前、さして気にもとめなかった占断はその瞬間から憤りの免罪符になってしまった。

結局、過去も今生も、事情を本質的に理解しないでなじる「堅物の兄」と断罪して、Tを撥ねつけた。


創設者を姉と信じたように、スピリチュアルで表出した世界を信じ、「兄」を頼りにしてしまった。異様な状況に気が動転してそうなったわけだけれど、彼に罪はなかったのだ。私は長い間彼を赦せなかった。過去の物語は同調して感情を表出する方が傷は癒える、だが、相手は同じ感覚を持てなかった、それだけのことだった。私は目的地を見出すことが出来ず、どうしていいのかわからなくなっていた。

一昨年前の9月7日、つながりのあった人さえ頼れないことに深く失望し、怒り心頭になっていた。そのうちにそれが覚めると、私はまた途方にくれたのだった。



これは小説ではありません。実際に異世界に入り、一定期間過ごした個人の記録です。(2022年8月21日~9月末頃まで一区切りとして体験した「地球の浄化」についての記録を開示します)


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