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【あがり症|仕事編2】緊張の根っこは人それぞれ|ふるえるままに、すすめ2

あがり症のみなさまに質問です。
どんな時に、緊張しますか?

人前に立った時?
人から見られていると意識した時?

「どんな時に、緊張スイッチがON」
になってしまうかって
人それぞれ、本当にちがいますよね。

うにがついつい反射的に緊張してしまうのは
アレです……

▼前回までのあらすじはこちら

小学生の頃、読書感想文の発表で緊張MAXで泣いちゃったら
「本の内容に感情移入して泣いた」と勘違いされて
拍手喝采されて混乱する、うに。
こんなにも、真意って伝わらないのかって、びっくり。

人の視線が怖い

そう、人の視線です。
見られていると感じるだけで、
ピキーン!
緊張が走ります。
それはもう、ありとあらゆる場面で。

特にずっと人生のパートナーなのが、
書痙です。

うにの書痙は、
人に見られていると
手のひらや指の力が一気に抜けてしまい、
鉛筆そのものが持てなくなる、というもの。

小学校時代は毎週書道を習っていて
近所の書道教室の
ちょっと厳しいけど物静かなおじいちゃん先生が
大好きだったのですが
書痙の症状があらわれるようになって
続けられませんでした。

でもそのことをどうしても先生に言えなくて。

理由も告げず、教室を辞めたのですが
中学や高校になってからも
たま~に外で先生にあうと
先生は「いつでも書きたくなったら戻っておいで」
って言ってくれていました。
それがずっと心に残っています。

おじいちゃん先生は
本当はわたしが書道を
魂レベルで大好きだったのが
分かっていたんだと思います。

あのとき、素直に相談できていたら。
あの先生なら、絶対にひとり部屋を用意してくれた。
大人になったいまならわかるんですが……
当時は、わからないんですよね……!

また、絵を描くのも大好き。
絵なら、まだましでした。
人に見られていても
手から鉛筆がするりと
抜け落ちるほどの症状でもなく。

高校時代は、先生の計らいで
放課後ひとりで描く場所を確保できて
絵を続けることができました。

高3になって、
美大を目指して受験用の美塾へ。

周囲にたくさんのライバル受験生がいる中で
切磋琢磨しながら描く環境がだめでした。
次第に症状が悪化。

デッサンなどを描いているところに
講師が後ろを通りかかると、
一気に手から力が抜けてしまい
鉛筆を落としてしまうのです。

なので講師が教室に入ってくるたびに
サッと立ち上がって
教室の隅のごみ箱にいって
ひたすら鉛筆を削っているという
謎の行動をとる生徒でした。

視線を集めたくないが故にとる行動が、
逆に目立つという、
しょうもなさに気付けない、うに(苦笑)

しかし、こんな状態にもかかわらず
うにのメンタルは
その恐怖をはねのけるほどの
負けず嫌いなんです。

受験対策を練りに練り
着実に合格する道筋をたてて
現役で美大に合格。

でも、人がいるところ=つまり教室で
絵が描けないという
美大生にとっては致命的な弱点を
抱えたまま大学進学。

え、どーすんの……?

さらにやっかいなのが、会食恐怖。
人とご飯を一緒に食べることができません。
手が震えたり、飲みこめなくなったり
何を食べているのか味も分からず
何を話せば適切なのかもわからず
一刻も早くテーブルから
逃げたくなってしまう。

まるで野生のリスみたいな感じ。
巣穴に持ち帰って
ひとりで食べたいんです( ´艸`)

だれからも誘われないようにするため、
サンドイッチやカロリーメイトなど
ささっと食べられるものを口に放り込み

『うにはお昼休憩不要です、
見ないでください、話しかけないでください!
ほおっておいてください!』
っていうオーラを放ちながら
教室の隅っこで、制作しつづけていました。

でも
一緒にご飯はできないくせに
誘われないのはそれはそれでさびしい、うに。

めんどくさい、うに……

しかも、
最大の試練、プレゼンテーション。
教授たちの前で、
自分の作品のコンセプトなどを
説明しなくてはならないんです……

それがどうしてもどうしても
どうしてもどうしても……できなくて
できない理由さえ説明できなくて。

なんのため?
なんのためって……
合格したら……
自由にひとりで絵が描けると
思ってたかも……

それで、ついに1年で中退することに。

もうこうなると、
無人島にでも行くしかなくない?
っていうくらい、追い詰められた、うに。

あのころ、
うには一体何から自分を守ろうと
していたんでしょうね……?

うにのあがり症の正体

あがり症って
「人前で緊張する」という
単純な現象に見えるけど、
実際には――

何を守るための反応なのか
(安全・誇り・立場・信頼関係?)
その反応がいつ・どんな環境で形成されたのか
どんな条件が揃うと作動しやすいのか

といった人それぞれの固有の背景が
凄く複雑に絡んでいます。

だから、あがり症の人は
一生懸命に本を読んだり
話し方教室とかボイトレとかに行って
「声の出し方」とか
「緊張しないようにする方法」を覚えるんです。

でも、表面の症状は一時的に軽くできても、
根っこは残ったまま。

ボイトレにもいったさ!!!!

根っこを理解せずに場数だけ踏んでも
前提条件が揃えばまた
「ピンチ!守らなくちゃ!」って
安全装置が作動してしまうんですよね……。

そんな、うにを守り続ける、
ある意味では高性能なんだけど
あまりに極端すぎる動きをする、安全装置。

それがあがり症の正体です。

心にエネルギーがないと、向き合えない

でも、その根っこを理解するために
自分と向き合うっていうのが
当時のうににとっては
ハードルが高すぎでした。

だってもう、心のコップの中に
エネルギーが残っていないんです。

もう、がんばるのは限界でした。

一番の近道は、自分の心を知ること


人間って不思議ですね。

心は自分の脳内にあるのに
その心のことを
だれよりも知らないのが
当の本人なんです。

目は外に向かってついてるからかしら?
目が脳内にもあったらいいのに。

一体、うにの脳内で
何が起こっているのか。

なぜこんなに、緊張するのか。
なぜこんなに、視線が怖いのか。
それなのに、なぜこんなに負けず嫌いなのか(笑)
なぜこんなに、自分ってめんどくさいのか。

それは、心を勉強しないとわからないんです。
逆に言えば、勉強してしまえば
「なんだ、そういうことだったのか」
って、視界がぱ~~~っと開けるように分かる。

わかれば、対処できるんです。

でも、当時はそういうの、
『超怪しい……!』って思っていて
徹底的に避けていたんです。

潜在意識…?怪しい宗教じゃないの?!
うに、だまされないもん!!
みたいな( ´∀` )ハハハ

でも今では、
せめて簡単な心理学の本を
1冊で良いから
読んでみればよかった、って思っています。

アドラーとか認知行動療法とか
おすすめだよ

心理学を学び、
緊張のしくみを知る、
そして自分の心を知ることが

あがり症から自由になるための
一番の早道だと思います。


つづく!

~今までの物語が読みたい!~
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※本作は実体験をもとに再構成した創作エッセイです。


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