【実録】SOXLで100万円勝ったけど、僕は「二度とやらない」と誓ったことがひとつある
「S&P500やオルカンだけでいい」
頭ではわかっていても、
SNSで飛び交うレバレッジETFの爆益報告を見ると、
つい心が揺らいでしまうことはありませんか?
資産形成の王道といえば、
やはりインデックス投資の淡々とした積み上げでしょう。
この考え方は多くの人にとって最適解の一つだと思います。
しかし、
退屈さに耐えきれずに変な銘柄に手を出して資産を溶かすくらいなら、
「ルールを決めて、許容範囲内でガス抜きをする」ほうが、長く相場に居続けられると僕は考えています。
今回は、
僕が実際にサテライト枠(短期・高リスク枠)で運用した
「SOXL(半導体株ブル3倍ETF)」のトレード記録をすべて公開します。
結果から言うと、約100万円の利益が出ました。
ですが、
この記事で伝えたいのは「儲かった自慢」ではありません。
むしろ逆です。
「運良く勝ててしまったけれど、プロセスはボロボロだった」という反省の記録です。
特に「ナンピン(買い下がり)」と「注文方法の理解不足」。
この2つのミスは、もし相場が逆行していたら致命傷になっていました。
これからサテライト投資を少し試してみたいという方が、僕と同じ轍を踏まないための「転ばぬ先の杖」として読んでいただければ幸いです。
僕のサテライト運用ルール
まず、僕がサテライト枠を運用する際に設けているルールを紹介します。
これは、コア資産(老後資金など)を絶対に守るための防波堤です。
ハイレバレッジ銘柄の上限は総資産の10%まで
注文は仕組みを完全に理解してから出す(今回の反省)
ナンピンは原則しない。例外なし(今回最大の教訓)
特に3つ目。
今回のトレードを経て、僕は「ナンピン禁止」を鉄の掟にしました。
【実録】SOXL短期運用の全貌(2023年12月)
当時の僕の状況と、実際のトレードの流れを時系列で振り返ります。
総資産:約4000万円
投入額:3,240,418円(総資産の約8.1%)
銘柄:SOXL(Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF)
総資産の10%以下というルールは守っています。
最悪、これがゼロになっても人生設計は狂いません。
1. エントリーの根拠と「勘違い」
当時、SOXLの日足チャートを見ていました。
自分で引いた「下値支持線(サポートライン)」があり、
株価がそこにタッチしたタイミングでした。
「ここで反発するはずだ」
そう思い込んでエントリーしました。

しかし、これはあくまで僕が勝手に引いた線にすぎません。
市場はそんなことお構いなしに、
あっさりとそのラインを割って下落していきました。
2. やってはいけない「ナンピン」
本来なら、
根拠にしていたラインが割れた時点で「読みが外れた」と認め、損切りをするべきでした。
しかし、僕はここでナンピンをしてしまいました。
ナンピンの指値を入れた日は眠れなくなります。
「平均取得単価を下げれば、戻った時に助かりやすい」
初心者によくある思考です。
ですが、レバレッジETFでのナンピンは、
下落が続けば加速度的に損失が膨らむ「自滅行為」になりかねません。
今回はたまたま反転しましたが、
これは完全に結果論。
運が良かっただけです。
ここで深く反省し、
これ以降「エントリーの根拠が崩れたら即撤退。ナンピンで誤魔化さない」と心に誓いました。
3. 出口戦略の設計
何とか株価が戻り、利益が乗ってきた段階で、
出口(売り時)を決めました。
欲張って迷わないよう、
あらかじめ2つの価格を設定し、
どちらかに触れたら保有している株を「全て売却する」というルールです。
プランA(最低利益確保):24ドルまで下がったら全株売却
プランB(目標達成):28ドルまで伸びたら全株売却
「28ドルで勝ち逃げ」か、
下がってきても「24ドルで撤退」か。
この挟み撃ちの戦略自体は悪くなかったと思います。
問題は、その注文方法でした。
4. 逆指値注文の失敗と決済
僕はSBI証券で「逆指値(ストップリミット/条件付き指値)」という機能を使って注文を出しました。
「24ドルを割ったら売り」という防衛ラインを設定したつもりでした。
しかし、2023年12月12日。
米国市場がオープンした瞬間、想定外の約定通知が届きました。
決済価格:24.43ドル
僕が狙っていたのは28ドル、あるいは下がってきた時の24ドルです。
正直に告白すると、
僕は今でも「なぜあの時、意図しないタイミングで約定したのか」を完全には理解できていません。
「逆指値」や「条件付き」といった高度そうな注文方法を、
よく理解もしないまま雰囲気で使ってしまった。
これが本当の原因です。
トレード結果
結果として、利益は出ました。
売却株数:1200株
受渡金額:29,294 USD
参考換算レート:145.4円/USD(※円転せずドルで保有ですが、円換算での記録です)
回収額(換算):4,259,348円
利益:+1,018,930円(+31.4%)
数字だけ見れば「100万円勝ち、リターン30%超え」の大勝利に見えるかもしれません。
しかし、内容はミスだらけです。
その後の値動きと本当の反省
僕が売却した後、SOXLはどうなったか。
翌月の2024年1月25日には、39.5ドルまで上昇しました。
僕が売ったのは24.43ドル。
もし持ち続けていれば、利益はさらに膨らんでいました。
「もったいない」と思われるでしょうか?
実は、
僕が反省しているのは「39.5ドルまで持てなかったこと」ではありません。
レバレッジ商品は一寸先が闇です。
天井で売ることなんて不可能です。
僕が猛省しているのは、
「自分で決めた出口(28ドル)すら、注文ミスで実行できなかったこと」です。
狙い通りの28ドルで売れて、
その後に39.5ドルまで上がったのなら、
「ルール通りに利確できたからOK」と胸を張れました。
しかし今回は、生半可な知識でツールを触り、
意図しない価格で手放してしまった。
これは投資家として、相場以前の問題です。
今回のトレードから得た教訓
この100万円の利益は、
僕にとって高い授業料を含んだ「あぶく銭」だと思っています。
同じ失敗を繰り返さないための改善策をまとめました。
ライン信仰を捨てる
自分で引いた線に絶対の信頼を置かない。
「タッチしたら反発」ではなく「割れたらどうするか」を先に決める。
ナンピン禁止(例外なし)
予想が外れた時点でエントリーは失敗。
傷が浅いうちに損切りする。
ナンピンで傷口を広げない。
注文はシンプルに、またはテストしてから
逆指値などの条件付き注文は、
仕組みを完全に理解するまで本番で使わない。
「日本語で説明できる単純な指値」を使うか、
小ロットで挙動を確認してから使う。
サテライトで得た利益の行方
今回運良く得られた約100万円の利益は、すぐに使うわけではありません。
時間をかけて分割し、
新NISAで「S&P500」などの王道ファンドへ移していきます。
リスクを取って得た利益を、最も安全なコア資産へ還流させる。
これこそが、サテライト運用の正しい終わらせ方だと考えています。
「10%の枠」と「絶対の出口ルール」。
これさえ守れば、サテライト投資は資産形成のスパイスになります。
でも、ナンピンと「よく分からない注文」だけは絶対にダメです。
僕の失敗が、皆さんの資産を守るヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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