見出し画像

「日本人は投資が苦手」は本当か?日銀データで読み解く、資産が増える“2つの要因”

🎁読むメリット

  • 日本人は投資が苦手じゃないとデータで分かる

  • お金が増える理由が「買った」か「上がった」かでスッキリ整理できる

  • 新NISAを始めたばかりでも迷わない「積立+一括」のやり方が決まる


「日本人は投資が苦手」は本当か?日銀データで読み解く、資産が増える“2つの要因”

「日本人は現預金ばかりで、投資リテラシーが低い」

投資系のニュースやSNSで、こんな言葉を耳にすることはありませんか?

新NISAを始めたばかりの方なら、「自分ももっとうまくやらなきゃ」と焦りを感じたことがあるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか?

先日発表された日銀の「資金循環統計(2025年7〜9月期)」のデータを丁寧に紐解くと、少し違った景色が見えてきます。日本人の資産は、確かに動き出しています。

今回は、S&P500が良いとか悪いとか、そういう銘柄の話ではありません。

「なぜ資産が増えたのか?」を分解して見ることで、
投資初心者が一番コントロールすべきポイントを解説します。


家計2,286兆円の内訳:預金が半分。でも投信と株も巨大

まずは、日本の家計にあるお金の全体像を見てみましょう。

2025年9月末時点のデータがこちらです。

図1:家計の金融資産残高の推移(日本銀行「資金循環統計」より引用)
家計金融資産計:2,286兆円
現金・預金:1,122兆円(49.1%)
投資信託:153兆円(6.7%)
株式等:317兆円(13.9%)

確かに、「現金・預金」は1,122兆円と全体の約半分(49.1%)を占めています。
これだけ見ると「やっぱり日本人は貯金好き」と思うかもしれません。

しかし、注目すべきはその「変化率」です。


“伸びてる場所”はどこ?前年比で見ると主役が見える

前年と比べた時の数字(前年比)を見ると、お金の流れが明確になります。

  • 投資信託:前年比 +21.1%

  • 株式等:前年比 +19.3%

現金・預金がほぼ横ばいであるのに対し、投資信託と株式は20%近い伸びを見せています。
これは単なる誤差ではなく、明らかに「お金の置き場所」が変わってきている証拠です。

では、なぜこんなに増えたのでしょうか?

ここで重要になるのが、今回の核となる「増え方の分解」です。


資産は「買った」と「上がった」に分解できる

資産が増える理由は、実は2つしかありません。

  1. 取引額要因:自分でお金を出して「買った(積み立てた)」から増えた

  2. 調整額要因:市場の価格が「上がった(値上がり益)」から増えた

初心者のうちは、
どうしても「いくら儲かったか(2.調整額要因)」ばかり気にしがちです。
しかし、統計の図を見ると面白いことがわかります。

図2:投資信託の推移(要因分解)
図3:株式等の推移(要因分解)

投資信託は「取引要因(積立)」が支えている

図2(投資信託)を見ると、
棒グラフの「取引額要因(水色の部分など)」が積み上がっている時期が多いことがわかります。
これは、NISAなどで皆さんがコツコツと資金を流入させていることが、残高増加の大きな力になっていることを示しています。

株式等は「調整要因(価格)」で激しく動く

一方、図3(株式等)を見ると、
「調整額要因」が大きくプラスになったりマイナスになったりしています。
株価の変動がそのまま資産額に直結しているわけです。

ここから言えることはシンプルです。

「調整要因(相場)」は誰にもコントロールできませんが、
「取引要因(入金)」は自分で100%コントロールできる
ということです。


始めたばかりの人へ:僕が「積立+一括」を選ぶ理由

このデータを踏まえて、僕自身の投資方針についてお話しします。

僕は現在、「積立」と「一括」を組み合わせて運用していますが、これは先ほどの2つの要因を使い分けるためです。

1. 積立投資 = 「取引要因」を積み上げる(守り)

毎月の積立は、相場が良い時も悪い時も、強制的に「取引要因」をプラスにし続ける行為です。

市場が暴落して「調整要因」がマイナスになっても、
自分が積み立てた分(取引要因)は裏切りません。
これが資産形成の土台になります。

2. 一括投資 = 「調整要因」を味方につける(攻め)

一方、余裕資金で行う一括投資は、
市場の波(調整要因)に乗るためのものです。
リスクはありますが、上昇局面では資産を大きく押し上げてくれます。

「どっちがいいの?」と迷うなら、
まずは「自分でコントロールできる『積立(取引要因)』を固めること」


まとめ:迷いが減るチェックリスト

最後に、今回の話を整理します。

  • 日本人の資産も「投資信託・株」へシフトしている(前年比約20%増)

  • 資産の増減は「自分が買った分」と「市場が動いた分」に分解できる

  • 投資家が支配できるのは「自分が買った分(取引要因)」だけ

  • だから、まずは「積立」を止めないことが最強の戦略

僕自身が大切にしているルールはこれだけです。

積立設定は「呼吸」にする(迷っても絶対に止めない)

相場が下がって不安になった時こそ、
この資金循環の図を思い出してください。
「価格は下がっても、自分は『量』を積み上げているんだ」と思えば、冷静さを保てるはずです。

【記事を読んでくれたあなたへ】

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

少しでも「参考になった」と思ったら、
スキ・フォローのリアクションをいただけると嬉しいです。


関連リンク

「で、その『積立+一括』で実際どうなってるの?」

という部分については、
僕個人の運用ログとして別記事にまとめてあります。

理論だけでなく、実際の数字の動きも確認しておきたいという方は、一例として覗いてみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

はやと|人生の選択肢を増やす

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー