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直感は保存がきかないので、寝かせすぎると腐る気がする

……と言ったら、
言いすぎだろうか。

少なくとも私は、
これまでに、何度か
悔しい思いをしてきた。

直感が、
ふっと降ってくる瞬間って
ないだろうか。

作業をしている最中とか、
歯を磨いているときとか、
特に何も考えていないとき。

突然、
「あ、あそこに行きたい」
「あの人に会いたい」
「今、動いたほうがいい気がする」
みたいな。

理由も、ロジックも、
前触れもない。

ただ、身体の奥が
ほんの少しだけ熱くなって、
前に傾く感じ。

あれはたぶん、
「考え」じゃなくて
「反応」なんだと思う。

私は、あれを
結構信じている。

振り返ると、
直感で選んだことのほうが
あとから
「よかったな」と
思うことが多い。

でも厄介なのは、
その直感を
いったん寝かせたときだ。

「今日は忙しいし」
「もう少し考えてから」
「一晩置いて判断しよう」

そうやって時間を置くと、
さっきまで
確かにあったはずの
あの熱と感覚が、
どこかへ行ってしまう。

代わりに現れるのは、
損得、効率、正解、不安。

あれ?
行きたいんだっけ?
それとも、気の迷い?

頭の中で
会議が始まって、
結局、何も決められなくなる。

その会議では、
最初に降ってきた直感のボリュームが
小さく設定されている気がする。

直感って、
保存がきかない。

熱々のスープみたいなもので、
冷める前に飲まないと
「美味しかったかどうか」すら
わからなくなる。

もちろん、
全部の直感に
従えばいいわけじゃない。

でも、
直感が降ってきた瞬間の
身体の感覚だけは、
忘れずに
覚えておこうと思っている。

私の場合は、
身体の奥が
ボワっと暖かくなるか、

頭がスコーンと
一瞬カラッポになって、
空洞のように感じる。

その瞬間だけ、
未来の心配が
どこかへ消え、
根拠のない自信と安心が
現れる。

「なんか、いけそうだな」
みたいになる。

胸が少し軽くなったか。
呼吸が深くなったか。
足が、前に出たがっていたか。

人によって、反応は
色々あるかもしれない。

判断できなくなったときは、
考え直すより、
そういう感覚を思い出す。

あの瞬間、
私は、どう感じていたんだっけ。

信じられる感覚を
ひとつ持っているだけで、

少しの間、直感の保存が
出来るかもしれない。

あなたの日常が
多幸感で包まれますように。


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紡ぎ屋 凪 / YUTA FUJIWARA 多幸感は、きっと分け合うほど静かに循環していくもの。 今日、あなたの中に小さな光や気づきが生まれたなら、 チップという形でそのぬくもりのバトンを繋いでもらえると嬉しいです🌈