歴10年目、迷走気味ライター励まされるの巻。【上阪徹さん×佐藤友美(さとゆみ)さん 「また頼まれる人になる」ための働き術 感想】
勢いでフリーライターになり、何だかんだで10年目になる卯岡です。
最初の頃こそ「取材記事を書きたいな」「インタビュー記事を書きたいな」があったもの、それが叶ってからというもの「こうなりたい」「こうしたい」が明確に見えず、紹介やご依頼など、ご縁のあった仕事をする一択で歩んできました。
そんな進み方でこのままやっていけるのか……? と、四十路手前という年齢も相まって気持ちが迷走している今日この頃。
下記はそんな迷走感が表れているnoteたち。
そんな迷走中ライター、Xで知った上阪徹さん、「さとゆみ」さんとして知られる佐藤友美さんの対談イベントに行ってきました。自分のなかだけで考えていたら行き止まりになるので、第一線で活躍し続けているお二人のお話を聞きたいなと。
結果、行ってよかった……!
「SNSなどで発信していいよー」というお言葉を受け、noteを書きました。なお完全版レポではなく、わたしの心に残ったものを記録したものです。
メソッドよりマインド
「スキルが良くてもマインドが足りていないと引き上げられない」
そう、過去に上阪さんにお話しされたビジネスマンの方がいらっしゃったのだそうです。逆にマインドさえあればスキルが不足していても引き上げられることはあると。
「社長になりたいと言っている人を社長にしようとは思わないですよね」(上阪さん)
「目線が外に向いていることが大事」(上阪さん)
とある著名な一流経営者の方は今でも誰よりも早く誰よりも多く仕事をしていますが、その目線は社会など外に向いていて、「自分のために働いていない」という話が印象的でした。
我が身を振り返ってみると、別に立身出世のためやら富豪になりたいやらという意味での対自分ベクトルはあまりないけれど、じゃあ果たして外に向いているのかと問われると、まだまだ内向きな気がします。
外に向けているようでいて、実は保身ありきなとこがあるのでは、と。……うーん、未熟。
なお、この流れで「ライターは陽キャなほうがいい」という話が出て、自認が陽キャを気取れるだけの隠キャなわたしは一瞬「ひえっ」となりましたが、「フリでもいい、明るい雰囲気が大事」とのことで安堵しました。
確認はライターの「権利」じゃなく「義務」
こちらはさとゆみさんのお言葉です。
「赤字はラブレターだと思っていて、これでもっと原稿が良くなると思ってワクワクする」(さとゆみさん)
からの、
「ただ、ブックライターとしては赤字が入ることに申し訳ない気持ちもある」(さとゆみさん)
という流れがあり、
「僕はゲラに赤字を入れない。ゲラになる前に推敲しているから。関係者の手間が少ないほうがいいから、そもそも赤字がない原稿にすればいい。そのために大切なのは打ち合わせでしっかり擦り合わせること」(上阪さん)
というお話でした。
この「事前の打ち合わせでのすり合わせ」は意識しているものの、続いてさとゆみさんからあった
「執筆途中で心配になったとき、編集者に遠慮して相談しないライターが多い。でも、最終アウトプットをより良くするための相談を嫌がる編集者はいない。確認するのは権利ではなく義務。それをしないのは職務怠慢」
の話が「もう本当にめちゃくちゃ気をつけよう、意識しよう、遠慮は職務怠慢……!」と刺さりに刺さりました。いらぬ気を勝手に回しそうになる性格なのを自覚しているため……。
確認しやすいかどうかは人に由来するところもあるので、信頼関係を築くことも大事だなと思いました。
編集者さんがゴールを定められていないがゆえに起きる迷走仕事への対応のお話も興味深かったです。ブックライティングではないけれど、似たような実体験があったので……。
直感、大事!
「ですよね!!!!」となりました。
「顔つきで仕事相手を選んでいる」という上阪さんのお言葉より。顔つきやメール文の文面から抱いた「嫌な感じ」はあながちバカにできないの、本当にわかる。わたしの場合、よくわからない「この人なんか怖いな」は90%以上当たる……。
上阪さんのような大ベテランの方も直感を磨いて大事にされているんだなと知れ、あらためて「勘も大事にしよう」と思いました。
なお、その「ヤバさ」以外で上阪さんが仕事を断る基準は「スケジュール」一択でした。早く依頼されたものを受ける、これ以上ないシンプルな基準。これはわたしも同じです。取材日が重なって無理となった場合、あとから依頼されたほうに「他の日時でしたら受けられます」とダメ元で候補を出すことはあります。
役立てる場所は神のみぞ知る
お二人とも神社がお好きなんだそうです。わたしはそれほど頻繁に行くことはないのですが、近々久しぶりに行こうかなと。おすすめされた神社にぜひ行ってみたいな。
わたしはふだん手を合わすときに「いつもありがとうございます、見守っていてください」と言いがちなのですが、さとゆみさんはお礼のほかに「お役目をください」と伝えるのだそうです。
これ、いいなあと。
わたしもさとゆみさんと同じく、自分が役に立てる場所で役に立てることができたらと思っているんですよね。で、それがどこだか明確に把握しているわけではない。
「役立てる場所で使ってほしい。でも、それを自分で知っているとは限らないから、神様に伝えている」(さとゆみさん)
わたしも伝えてみようと思いました。
どんなことも「神様の思し召し」という上阪さんのお話も良かったなあ。「絶対に最後は良くなるから」というさとゆみさんの言葉も力強くて良かった。
佐藤尚之さんが受験生の娘さんにおっしゃられたという「そっちのほうがいい人生」という言葉も、大事にしようと思えました。今年受験生を抱える母としても……。
調べてみたら、過去にnoteに書かれていらっしゃいました。
修羅場やしんどいことが起きたときは、試練をもらえたと捉えること。それで強くなれたらラッキーだと考えること。……おぼろ豆腐メンタルのわたしには「頭ではわかる、気持ちがついていかぬ」なことではあるけれども、意識だけはしておきたいな。
我が子には「再起不能になると判断できるものからは逃げろ、でも筋肉痛レベルの痛みは負ってみないと強くなれないよ」と伝えているのだけれども、それはわたしも同じことで。その見極め力を養うのも、結局経験するしかないんですよね。
しがみつかない
「納期が短く、単価が安く、有名ではないメディア、編集者が若いところで仕事をするようにしてきた。多忙で何かの仕事を終わらせなければならないときは、真っ先に単価の高い仕事を手放してきた」(さとゆみさん)
「しがみつき系の人は痛い。ゴマをすっている感じになるのは嫌」(上阪さん)
上阪さんの「しがみつき系の人は痛い」で思い出したのは、過去にnoteにも書いたこちらの人でした。当時のその人と極めて近い年齢になってきたわたし、気をつけたいなとあらためて……。
さとゆみさんの「1番いい扱いをしている仕事から人に譲る」は、「言っている意味はわかるけど、わたしなら不安でしかない……!」が本音です。
仕事の条件というより、安心してコミュニケーションが取れる仕事上の人間関係を手放すのが、わたしの場合めちゃくちゃ勇気いるなと。それでご縁そのものがぷっつり切れるわけではないのだろうけれども、ううううん、勇気いるなあ。
上阪さんの「ゴマをすっている感じになりたくない」には心底同意でした。編集者のりり子さん曰く「上阪さんは編集者と上下関係をつくらないよう徹底されている」とのこと。上阪さん、「書籍編集者に絶対に売り込むな」ともおっしゃられていました。なお、さとゆみさんは関係値のある編集者さん限定で営業するタイプでいらっしゃるとのこと。
「こんな企画やりたい!」より「こんな企画でどうですか?」と依頼されて「楽しそうー!!!」となるタイプのライターなわたし、「どうですか?」と打診してもらえるようなライターになりたいなと……ものすんごく思いました。
「こういう仕事したい」を周りに言うべし
これは質疑応答でりり子さんから出たもの。終了後のご挨拶タイムで「最近迷走しているんです」とお話しした際も「言っていったほうがいいですよ」とあらためて伝えてくださいました。
現状、具体的に「こう!」がなく、とにかく人の話を聞けることが楽しいうれしいライターなのですが、「取材相手も読み手も仕事関係者も自分もハッピーになれる仕事をしたい」という、まあ漠然とした気持ちだけはずっとあって。
それを言ったところで「そりゃそうだろ」と思われる気がしますが、その初心はずっと大事にしたいなと思っています。生きづらい人が息を吸いやすくなるような一助になれたらなあ、という気持ちもずっとあるなあ。いずれにしろ、ふわっふわな表現すぎる。
上阪さんは過去に「どうやったら金持ちになれるのか」を問うた社長さんに「思い描くこと」と言われたそうです。そして思い描いてみた上阪さんは、一年後にその暮らしを手に入れられたのだと。
言う、頭に浮かべる、大事なんだろな。言霊というものもあるしね。
ただし、五年後にその社長さんから発言を撤回されたというオチもありました。「思い描いたら、それ以上にはならないから」と。それもめっちゃわかる気がする……っ。
「イマちゃん」を大事にしよう
質疑応答で「幸せを感じているときは、逆にいうと向上心がなくなっているなど現状維持になっているともいえると思う。描く幸せをもっと上に上にするのがいいのか」といった質問がありました。
「めちゃくちゃ高い目標はあるけど、それと今の幸せは別。日本で生まれただけで99点であり、それには感謝すべき。切り分けて考えている」(上阪さん)
「カコちゃんとイマちゃんとミライちゃんがいて、みんなミライちゃんのためにイマちゃんを犠牲にしがち。今ここにいる瞬間を100%の自分でいることが、幸せにつながっている気がする」(さとゆみさん)
仕事面においても、それ引っくるめた人生そのものに対しても、このところ漠然とした不安感が強くて、それが迷走感につながっているところがあるのだろうなというわたしなんですけれども。質疑応答ラストの問いへのお二人の回答に、勝手に励まされました。
なお、AIの進化が目覚ましい今日この頃ですが、お二人ともそこに悲観はしていらっしゃいませんでした。わたしは「聞く」部分を評価していただけることが多いので、そこを今後も磨きつつ、ちゃんと今日、今に足をつけて歩んでいきたいなと思います。
……まあ、またわたしのことだから迷走するんだろうけれどね!!
参加して本当に良かったです。やるべきことをやれるよう、これからも生きるぞ。
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