【AOE2DE】文明別メモ(14)魏
シリーズ第14弾。2025年5月リリースの三国志DLCで実装された新文明。「魏文明」という呼び方が適切かはわからないが、「魏・呉・蜀」の違いは「アテネとスパルタ」「フランクとブルゴーニュ」「西ローマとビザンティン」と同程度かそれ以上にはじゅうぶん別物とみなしてよいのではないだろうか。
三国志DLC全体に関する記事はこちら。
文明特性と基本戦術
「騎兵の文明」。騎士に相当する黒光鎧騎兵や安価な弓騎兵系UUの鮮卑など騎乗ユニットに強力なボーナスがあるため城主の時代以降が本番。内政テク研究1つにつき町の人が1人増えるのを活かして序盤からしっかり内政を回したい。時代的に火薬ユニットは存在しない……はずだが爆破工作兵は使える。まあ諸葛亮が地雷を使ったという伝説もあるし多少はね?
5/12追記) キャンペーンシナリオやスカーミッシュで使ってみた所感:
とにかく騎乗ユニットが強い。帝王ユニテク入り虎豹騎で蹂躙するのがセオリー。しかしそこに辿り着くまでに斥候→黒光鎧騎兵/鮮卑騎兵で積極的に戦って時間を稼ぐ必要がある。序盤内政はそこまで強いわけではなく、聖職者の使い勝手もイマイチなので守勢に回ると脆そう。牽引投石機が低コストなので数をしっかり出したい。
ユニークユニットと天敵
ユニークユニットは3種類。
城から出る虎騎兵(虎豹騎、60F80G)は曹操の親衛隊がモチーフ。名前が修正された。基礎防御力が近接0/射程4なので射程ユニットに対し非常に強力。「ハスカールが馬に乗ったようなもの」。敵の軍ユニットを倒すごとにHP+10&攻撃力+1(4回まで累積)。高価なユニットなので大事に扱いたい。訓練時間は18秒。EL化コスト1000F800G。天敵は槍系ユニットやラクダ、聖職者。'26年5月のアップデートで基礎HPが-5、訓練時間も長くなった。
鮮卑騎兵(65W25G/英: Xianbei Raider)は弓小屋で城主の時代以降に作成可能な弓騎兵の代替ユニット。30秒ごとにチャージ攻撃で複数の矢を放てるが、命中率がイマイチ。「最弱の弓騎兵系ユニット」と言われていたが6月のアップデートで上方修正。
2026年6月の最新状況:
こちらの記事も参照。
【AoE2】徹底解説 鮮卑|KataのAoE2対戦日記
Heraも実戦で感触を確認している。2026年2月のアップデートで育成時間が26秒→29秒と長くなった他、コストが上方修正された。
鮮卑
攻撃力が上昇 4 → 5
チャージアタック時に1ダメージ毎の5本の矢に加えて5ダメージのメインの矢を発射する
チャージアタックもパルティアン戦術の効果が適用される
金コストが安いので、数をためて一撃離脱に徹するのが強力。ベースのHPが30(ただしボーナス込みで35→帝王で40、血統で+20)と、通常の弓騎兵(40W60G)には劣る。精鋭アップグレードが存在しないものの弓懸や血統・繁殖、帝王でパルティア戦術・化学等の研究で継続して強化可能。帝王ユニテクの近接防御力アップはこちらにも乗る。
曹操(500F500G)は帝王の時代に城から出せる1体限定の英雄ユニットで、周囲のユニットの攻撃速度を上昇させるバフ効果がある。基礎HPが475、基礎防御力3/3で単体でも非常に強力。倒されてもまた城で作成可能とはいえ高コストなので大事にしたい。
地域ユニット(魏呉蜀共通)
魏呉蜀の3文明は、黒光鎧騎兵、牽引投石機、楼船などの地域ユニットをもつ。このうち楼船については中国系の他文明と共通。
黒光鎧騎兵(65F65G)
騎士の代替となる騎乗ユニットで、3文明それぞれに強弱がある。基礎HP60/精鋭90と騎士系統(100/120/160)よりだいぶ低く、ステップランサー(60/EL80)の方に近い。しかし基礎防御力が4/3もあるため、射程ユニットに対しガンガン突っ込める。相手がこれを出していたら、長槍やラクダなどアンチユニットでもない限り正面からぶつかるのは避けたい。
魏の黒光鎧騎兵は城主/帝王でそれぞれHP+15%/30%。更に帝王ユニテクで近接防御+4。馬鎧3がないとはいえかなりの脅威。
参考動画 Introducing: Hei Guang Cavalry! Three Kingdoms Testing | AoE2: DE
牽引投石機(131W158G)(割引後のコスト)
遠投投石機を出せない代わりに、兵器小屋から出る長射程の投石機。基本射程14で、通常の遠投(射程16)よりは短く、命中率も30%と低い。基礎移動速度0.57で、破城槌や投石器系統より若干遅くなった。ちょこまかと動き回れるが大砲ほどの正確さはないのでこれだけに頼るのは危険。
魏の牽引投石機は性能では他2国に劣るものの、文明ボーナスでコスト-25%なので釣り合いは取れている。
参考動画 Introducing: Traction Trebuchets! Three Kingdoms Testing | AoE2: DE
楼船(188W169G)(割引後のコスト)
キャノンガリオン船(200W150G)やドロモン(175W150G)に相当する遠距離攻撃可能な軍船。射程10から鉄工所テクで最大射程13。最小射程3。同枠の他ユニットと較べ高価な分、接近戦でもある程度の火力が出る。詳細は割愛。
魏の楼船はコスト-25%。
参考動画 Introducing: Lou Chuans! Three Kingdoms Testing | AoE2: DE
内政面
内政テクノロジーの各研究につき、無償で町の人1人がTCから出現する。2025年8月アプデで、TCテクの手押し車や荷車、港の釣り糸(延縄)、刺し網や市場の隊商等も含まれるようになった。TCが存在しないと無効。研究不可のテクがいくつかあるため、領主で最大+6人、城主で+6人、帝王で+2人。合計+14人?まで増やせる。進化中でもTCから農民が出せるのは面白い要素。とはいえ終盤には内政テクの研究コストから肉50バック程度の意味しかない。やはり序盤にできるだけ早く内政テクを入れるのがポイント。他に、城主ユニテクで軍ユニットが食料を生産するようになるので積極的に活用したい。内政・資源ボーナスはこれだけだが、城主ユニテクによる食料供給が意外とばかにならない。後述。
キャンペーンシナリオ等
専用キャンペーン「曹操」が存在する。全5戦。
・184年 黄巾の乱
・190-199年 名ばかりの皇帝
・200年 官渡の戦い
・202-207年頃 河北争覇戦
・208年 赤壁の戦い
詳細は別記事を建てる予定。
テクと出せないユニットのメモ
鉄工所テク
歩兵鎧3、馬鎧3が研究不可。しかし帝王ユニテクで騎馬ユニットの近接防御+4があるのでこれでも手ぬるいほど。
文明ボーナス
・黒光鎧騎兵と鮮卑騎兵は城の時代/帝国の時代で HP+15/30%
……既述の通り。鮮卑騎兵のHPはこれ込みで低く抑えられている。
・牽引投石機と楼船のコスト -25%
……引投石機(175W210G)→(131W158G)、楼船(250W225G)→(188W169G)
どちらも高価なのでありがたい。
チーム ボーナス: 攻囲兵器に対する騎乗ユニットの攻撃力+2
……みんなマジャールハサーに近い存在になる。
ユニークテクノロジー
城主ユニテク: 屯田(250F300G)
……兵士が受動的に食料を生産する。軍ユニット1体あたり食料1/50秒ていど。→6月のアップデートで1.5倍に強化された。軍13~4体でクメールの畑農民1人相当であるらしい。ただし聖職者、兵器、軍船と曹操は対象外。金を消費して研究すべきか疑問と思われたが、長期戦ではばかにならない。
帝王ユニテク: 明光装甲(600F450G)
……騎馬ユニットの近接装甲+4。斥候系統、黒光鎧騎兵や虎豹騎のほか鮮卑騎兵にも有効。
出せないユニット・使用不可テクノロジー
戦士小屋……ギャンベゾン研究不可、近衛剣士アップグレード不可。
弓小屋……弓騎兵系統作成不可で鮮卑騎兵に置き換わる。重石弓へのアップグレード不可。
馬小屋……騎士系統作成不可で黒光鎧騎兵に置き換わる。ハサーは帝王ユニテクが入れば無敵かと思いきや、射程防御が上がらないので重石弓には負けるし、矛や剣士・騎士等には勝てない。
兵器小屋……白ラム研究可、ヘビースコーピオン研究可。改良投石機は出るが破城投石機アップグレード不可。大砲使用不可。帝王の時代に牽引投石機を作成可。
聖職者……贖い、償い、薬草学、異端などが研究不可
学問所……攻囲技術者が研究不可なので兵器の射程が伸びない。建築学、狭間、砲台研究不可。
他に、土木技術研究不可。
内政テク……両引きのこぎり、組合が研究不可。
海軍……重爆破工作船アップグレード不可。帝王の時代に楼船を作成可能で、魏の楼船はコスト‐25%。乾ドック、造船技術、サイフォン・焼夷兵器なし。詳細は割愛。
参考動画
2026年6月版
2025年4月版
歴史のうんちく
国家としての「魏」は三国時代よりずっと前、BC11世紀に周の成王(2代目)により封ぜられたとされる都市国家が起源。BC453年に春秋時代の大国であった「晋」が3分裂した時に、韓、趙とともに晋の大臣の家系であった魏氏が国名になった。これ以降を中国史上の戦国時代と呼ぶ。戦国の魏は豊富な人材を輩出したがその多くは他国へ移住しての活躍が目立つ。せっかくの立地や人材を活かせず、8代目の君主(王としては6代目)の時に秦に滅ぼされた。秦末の動乱期に王族により短期間再興されたが、項羽と劉邦(漢の高祖)の間で揺れ動き、あっけなく滅びている。
時代下って後漢末期、群雄割拠を勝ち抜いた曹操は後漢最後の皇帝となる、劉協(献帝)を擁立していた。今回のDLCで関係するのはこの前後の時代。213年、曹操が魏公に封ぜられて久々に国名としての「魏」が復活。曹操は220年に死去し、息子の曹丕が禅譲を受けて皇帝となった(曹魏)。曹魏は263年に蜀漢を滅ぼすが、それから間もない265年に司馬炎に禅譲して滅亡。再び「晋」の時代になったのは不思議な偶然。その後も五胡十六国時代には冉魏や翟魏といった短命政権が魏を名乗ったり、「北魏」が「東魏」「西魏」に分裂することもあったが、この西魏から北周~隋へと継承されてようやく中国大陸は再統一されたのだった。
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