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【AOE2DE】Age of Infantryの予感……!

4月のアップデートではDLCでの新文明追加・中国や朝鮮の大幅改変などが予告されていますが、それとは別に歩兵の大幅強化がトッププロ勢の注目を集めています。

先日AOE2界の王者であるHeraが、4月に予告されている大型アップデート&DLCに関する1時間弱の動画をアップロードしました。

内容はまあまあ多岐にわたりますが、本記事ではこの動画の21:30~で歩兵関連のバランス調整を扱った部分を抄訳します。
Hold on, this is the meat and potatoes guys, this the main course!
ちょ待って、これが肉と芋(和食で言うなら白ご飯?)、これメインディッシュだから!
とHeraも興奮を隠せない。

5/6 追記: パッチから約3週間。バランス調整による勝率変動の答え合わせがこちら。

なお4月アプデ・DLCに関するその他の情報については下記記事等を参照。


歩兵のアップデート概要

直訳は他の記事で既に出ているので解説・補足を交えていきます。大きく分けてコスト、移動速度、アップグレードについての調整です。

補給の廃止・育成コスト軽減

民兵系統のコストが現行の60F20Gから50F20Gに変更。テクノロジー「補給」(基本コスト 75F75G)が廃止。
「補給」はもともと民兵系統のコストを45F20Gに削減するテクノロジーで、領主の時代以降に研究可能。しかし歩兵10体以上出さないと元が取れないし、暗黒で民兵を作り始めるには間に合わない。暗黒で出しておいた民兵を軍兵にアップグレードする場合も同様です。そもそも領主で10体以上軍兵を出す想定が稀でした。
民兵系統のコストが「最初から50F20G」となることによりこのジレンマが解消されます。その代わり中盤~終盤には食料コスト+5となりますが、御存知の通り終盤の食料コストの差は微々たるもの。それより、暗黒~領主で民兵・軍兵を活用する余地が出たことを重視すべきです。

(追記)こちらの動画で指摘がありましたが、「もともと補給が研究不可だった文明」(ローマ等)の強化でもある。

なお補給の廃止に伴いスラヴの文明ボーナス「補給・ギャンベゾンが無償」が、代わりに「放火・ギャンベゾンが無償」に変更。後述の通り放火が領主から扱えるのと合わさって大幅強化される見込みです。

移動速度

軍兵、長剣剣士、重剣剣士、近衛剣士(および軍団兵)の基本移動速度が現行の0.90から0.96に上昇。0.96は射手散兵と同じ移動速度です。従来は城主の時代に「従士*(100F)」を研究するまでは引き撃ちする射手や散兵に絶対追いつけなかったため、軍兵は不人気戦術となって久しい。

Heraのこちらの動画も参照: 
The Unfortunate State of Infantry In AoE2
The Infantry Line Somehow Got Worse | AoE2

この移動速度アップにより、少なくとも領主までに出した軍兵が少数の射手・散兵に軽くあしらわれて無駄に……ということが封じられます。なお、民兵の基本移動速度は0.90のまま。
*従士……民兵系統の移動速度+10%

アップグレード

重剣剣士アップグレード……現行300F100G、60秒→200F100G、45秒に変更
近衛剣士アップグレード……現行750F100G、85秒→650F100G、70秒に変更
また、重剣剣士の基本HPが60→65に増加(近衛剣士は70で据え置き)、近衛剣士の基本攻撃力が13から14に増加。

また、放火*(現行150F50G)が領主の時代から研究可能になり、コストが半減(75F25G)。軍兵1体+αのコストで建物の破壊力が大幅上昇すれば、柵や家壁の突破に大いに有利になるでしょう。
*放火……歩兵による建物への攻撃ボーナス+2

(アップグレードに関する個人的な考え)この動画では触れられていませんが、クロニクルDLCの「戦闘演習*(300F100G)」を逆輸入するアイデアが一部にありました。
*戦闘演習……スパルタのみ研究可。民兵/剣士系統の攻撃力+3、視界+1、イーグルウォリア(または衝撃歩兵クラス)への攻撃ボーナス+2、建物への攻撃ボーナス+1

元ネタはSpirit Of The Lawによるこちらの動画の1分過ぎ~。
Four ideas AoE2 should take from Battle for Greece!

クロニクルDLCでは長剣剣士に相当するユニットである「剣士」の次は「パラゴン」にアップグレード(コスト750F350G……近衛剣士のアップグレードコストと同じ)。つまり重剣剣士に相当するステップがない代わり、重剣剣士アップグレードと同等のテクノロジーが分離されています。従来、近衛剣士を運用するためには帝王in直後にスタートしても重剣剣士研究(現行60秒→45秒に短縮)、近衛剣士研究(同85秒→70秒)で最短2分25秒(パッチ以後でも1分55秒)かかります。これを「並行して研究可能な2個のアップグレード」に切り離すことで、1分ないし45秒の短縮が可能になる。有力なアイデアと思われましたが、今回のアップデートも合計で30秒の短縮となるため似たようなものでしょうか。

背景: 歩兵の苦境について

Hera自身だけでなくReddit、Discord、TwitchやYouTubeのコメント等で誰もが言ってきました。歩兵(ここでは民兵・剣士系統を指す)は使えない、歩兵をマトモに使えるようにしてくれ……と。

DE導入時に「補給」、2023年4月に「ギャンベゾン*(100F100G)」がそれぞれ追加されたことは歩兵の強化ではありましたが、それはあくまでコストを払ってのこと。Heraに言わせれば「お金のないホームレスを支援するのに、『先に100ドル払え、そうすれば食べ物でもシェルターでも何でも与えてあげよう』と言っているようなもの」。そのお金がないからホームレスなんだよ!というわけなのでした。
*ギャンベゾン……民兵系統の射程防御+1。使える文明数は20

領主の時代に取りうる様々な戦術のうち、民兵/軍兵がほぼ封じられていたことはAOE2の序盤戦のバリエーションを狭めるきらいがありました。今回のアップデート予告内容は新たな可能性を大きく復活させるものであることを踏まえ、Heraは歩兵に関する内容については10点満点中10点、と高評価。

ユニークユニット・文明別の関連情報

イーグルウォリア(領主)

厳密には地域ユニットですが、領主の時代のイーグルウォリア(Eagle Scout)の作成時間が現行の60秒→50秒にに短縮されます。これにより、中南米3文明でも弓小屋ユニットだけでなく、戦士小屋を追加してのイーグル戦術が成立しやすくなるのではないかと語っています。

各文明ごとの調整については、歩兵が強く関連する部分を重点的に抜粋します。

アステカ

(EL)ジャガーウォリア:
攻撃力が10(12)→15(19)に上昇
歩兵に対するボーナスダメージが10(11)から5(6)に減少 (引用時に修正)
軍事ユニットを倒すと攻撃力+1(最大+4)

【AoE2:DE】大型アプデ 25年4月中旬【和訳と感想】|AoE2を遊ぶNote ふるぶらいとから改変、以下同様

「アンチ歩兵」という特性上、出番の少なかったユニットですが歩兵以外に対する攻撃力だけを強化。EL化の効果も現行の攻撃力+2→+4となっておりかなりの上方修正。また、他のユニットを倒すことで追加の攻撃力が+4まで累積するのはキャンペーンシナリオの英雄ユニットの"成長"や、他ゲームの「ベテラン化」を連想させる。とはいえAOE2の近接ユニットは消耗品的に使われることもあり、累積ダメージが活きる局面は限定的だろう、とはHeraの弁。低ELOで優勢時のダメ押し的に働く要素かもしれない。

ベンガル(詳細割愛)

歩兵にはあまり関係無いですが面白いアイデアが出たので取り上げます。

ラタ戦車のHP105→100、育成時間+2秒(ELラタ戦車は変化なし)。

Heraの考えではラタ戦車はこれでも強すぎで、一案として「デフォルトの防御力は0/0に弱体化する代わり、馬鎧と弓鎧両方の効果が重複する」仕組みはどうかと提案。こうすれば、現状の「序盤に強すぎる」というゲームバランス上の欠点を改善できる……というもの。

ブルガリア

ディスマウントコニク(コニクが倒されたあとに復活する歩兵ユニット):
アーマーが2/1から2/2に増加

以前の動画でもブルガリアは苦戦する文明と言及していたHera。UUの微強化はともかく、軍兵(→長剣→重剣)の自動アップグレードをもともと持つので活躍の機会が増えるか、見守りたい……とのこと。

ブルゴーニュ

フランドル民兵:
領主の時代から戦士育成所で作成できるようになった
コストが50F 15Gから 30F 30Gに変更
アーマークラスが槍兵になった
能力が調整された(詳細割愛)

Heraはこの改変には否定的。「シチリアのセルジェアントの劣化版でしかない、ブルゴーニュらしさがない。いっそ町の中心(TC)からしか出ないほうが、TCを止める代わりに軍を出すという独特のスタイルが生まれて良かったのでは」。とはいえ使ってみなければ分からない、とも。Hera自身そもそもフランドル革命(Flemish Revolution)が好きではないですからね。

ケルト

(EL)ウォードレイダー:
作成コストが65F 25Gから70F 25Gに増加
移動速度が1.2から1.17に減少
エリートウォードレイダーの攻撃力が14から15に増加
歩兵の移動速度ボーナス:領主以降+15%が各時代で+5/10/15/20%に変更

他配信者のT90も指摘していたように、領主でいきなり足が速くなるよりも、少し刻んで城主→帝王となるほどに威力が増すほうが理に適っている。特に暗黒から少量のボーナスがあるのは良い。
*暗黒の時代から歩兵の移動速度+5%は(移動中に進化・軍兵化することを考慮しても)軍兵Rの初撃をやや早めることになる。
バランス調整が「攻撃力アップ」ばかりなのはちょっとどうかとも思うが……とのこと。

中国

内容が多岐にわたるので詳細は別記事に譲るとして、歩兵に関係のあるところだけ。

火槍兵を得る、投石機系統を失いロケットカートを得る
新ボーナス:
火槍兵(、火炎船)の移動速度、城主+5%/帝王+10%

とはいえ火槍兵がどういうユニットかも公表されていない以上、まずは追加情報を待つ。5つの新文明も来るし……とのこと。
ロケットカート/一窩蜂(ふるぶらいとさんの記事では火車と表記)が投石機系統と比べ歩兵対策でどう働くかは気になるところ。

ドラヴィダ

(EL)ウルミ剣士:
攻撃力が8(10)から9(11)に増加
移動速度が1.05から1.10に増加
繁殖:獲得

Heraの考えではウルミ剣士の問題点は散兵相手に即死する基礎防御力の欠如なので、攻撃力よりも射程防御+1のほうが適切では? とのこと。近接では強いんだけど……
繁殖を獲得したことは終盤に騎兵の使い道が出て悪くない。

ジョージア

騎馬回復ボーナス:時代進化毎に回復量+5(領主から5/10/15)が2/8/14に低下

ジョージアのこのボーナスが問題になるのは結局領主斥候が強力すぎる点なので、いっそ0/10/20にするとか、金を使うユニットだけ(≒騎士とモナスパ)にして、弓騎兵すら除外してもよいのでは。また、斥候の初期HP45に対しては1分あたり2の回復量でも充分だが、これはトッププロの話なので中級~初級の斥候Rでは問題にならないかも、とのこと。

ゴート

(EL)ハスカール:
基本生産コスト80F 40Gから75F 35Gに減少
城での生産時間が16秒から13秒に減少
歩兵割引ボーナス:割引額が-20%/25/30/35%から、-15%/20/25/30%に減少

Hera曰く、歩兵全般が強化されること(移動速度・アップグレードコスト等)に対してバランスを取るためコスト削減ボーナスを弱体化。ハスカールのコスト減はそれを打ち消すもの、ゴートがぶっ壊れになるほどではないだろうとの認識。
ただしBlue Emotionにあるように槍兵系統やコンドティエーレのコストが若干上がる点には注意。

*剣士作成コストの試算結果。確かに大差ない……?
ジェネリック: 60F20G/補給で45F20G → パッチ後: 50F20Gで固定
現行ゴート: 領主45F15G/城主42F14G/帝王39F13G (補給はもともとなし)
  → パッチ後: 40F16G/38F15G/35F14G

フン(タルカンの攻撃速度のみなので割愛)

イタリア

徒歩射手とコンドティエーレが旧城主ユニテクの防御力+1/+1をデフォルトで持つようになる。特に射手が領主の時代から防御力が上がるのは、新帝王ユニテク(砲撃手の正確さが向上し貫通弾*を持つようになる)と併せアンチ歩兵文明としての大幅強化。もともと化学のコストや砲撃手自体のコストも安い。
*イメージとしては貫通弾というより流れ弾かな、という感じはする。攻撃力17の15%=2.55なので恐らく切上げで3ダメージ。

日本

武士(剣豪):
生産コストが50F 30Gから45F 30Gに減少
敵ユニットに突撃すると、追加の移動速度と攻撃力+1を得る

サムライのコスト-5。これ自体どうというより、もとからある文明ボーナス「歩兵の攻撃速度33%アップ」がより活きる展開が増えるだろう。サムライの「敵ユニットへのチャージング」についてはHeraはピンときていないようだが、クロニクルDLCにおける「モノレム船系統が攻撃時に標的から2~8マスの範囲で移動速度アップ&初撃のチャージ攻撃」を陸上で再現するものと思えば良さそう。

検証結果: 標的から6マス以内に近づくと移動速度アップ(通常1.10→1.38)。逃げる敵を追う時にも有効。追加ダメージは固定で+1。両方とも30秒で再チャージ。
動画(5分程度) The new Samurai charge mechanic (AoE2)

クメール(詳細割愛)

(EL)バリスタエレファントの攻撃力-1。妥当

朝鮮

こちらも歩兵に関係のありそうなところだけ。
火槍兵を得る。詳細は未発表ながら、もし木コストのかかるユニットならば文明ボーナスの恩恵を受ける。
投石機系統を失い、ロケットカートを得る。ロケットカート/一窩蜂については中国の項を参照。帝王ユニテク新機箭で、投石機の代わりにロケットカート(と亀甲船)が射程+1、追加のロケットを得る。

マレー

アップデート内容については割愛。帝王ユニテクで民兵系統の金コストが肉に置き換わるのは変わらないので、安くアップグレードできて移動速度も速くなった重剣剣士(コスト70F)が押し寄せるのはなかなかの脅威かも。

ポルトガル(詳細割愛)

歩兵の天敵であるオルガン砲がHP-10で弱体化。

ローマ

軍団兵:移動速度が0.9から0.96に増加
放火:削除

軍団兵は民兵系統のユニークアップグレードなので当然。Hera曰くローマに放火は強すぎたので削除は妥当。

シチリア

(EL)サージェント:
生産コストが50F 35Gから60F 25Gに変更
移動速度が0.9から0.95に増加
防御力が領主が2/2から2/1、城主が3/3から4/2、ELが4/4から6/3 (転載時修正)
ドンジョン:
暗黒の時代から建設できる(HP625、アーマー0/6、射撃不可)

セルジェアント(表記揺れ)のコスト変更。序盤に肉コストが重く、終盤に金コストを軽くして昨今の即ドンジョンのような極端な戦術にブレーキ。移動速度アップは民兵系統より0.01低いだけでほぼ同等。防御力が近接に強く射程に弱くなったのは、序盤のドンジョン&セルジェアントRを射手やTC矢で撃退しやすくする調整と思われる。
一方で暗黒から(矢を放たないが)ドンジョンを建てられるので、自陣ドンジョン→弓/馬小屋のビルドオーダーを選択しても出遅れない改善。暗黒の時代のうちに敵陣の森裏にドンジョンを建てる戦術も成立するかも?

スラヴ

領主の時代から有効になった放火が無償に。補給の廃止に伴うもの。例えば民兵5体出して(機織りスキップ?)移動、領主進化即軍兵アップグレードかつ放火入りとなればかなりの脅威。

スペイン(宣教師の鎧のみなので割愛)

チュートン

(EL)チュートンナイト:
HPが80(90)から100(110)に増加
転向耐性が0から3に上昇

これまで移動速度が遅すぎて文明ボーナスの転向耐性2では足りずすぐ転向されていたので、+3で合計+5に。これで本来の文明特性の狙いどおりとなるかどうか。
(追記)チュートンナイトが敵役として登場するキャンペーンシナリオはヤドヴィガ(ポーランド)やヤン・ジシュカ(ボヘミア)など結構あるので、難易度が一時的に跳ね上がるかも? 射手や弓騎兵に弱いのは相変わらずだけど。

ベトナム

新ユニット:火槍兵獲得
弓体力ボーナス:弓小屋と火槍兵のHP+20%

これも火槍兵の詳細が出るまで静観。

バイキング

(EL)ベルセルク:生産コスト65F 25Gから65F 20Gに減少

クールだね、と。シンプルな感想。HeraはThe Garrison大会から帰国して喉が痛いなど体調が思わしくなく、この動画自体も2度の中断を挟んで収録されたもの。だいぶお疲れのもよう。どうかお大事に……

以上です。ご意見・ご感想はツイッターまで

#AoE2DE #ゲーム #RTS #エイジオブエンパイア 

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