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【AOE2DE】文明メモ(46)クメール

東南アジア文明シリーズ。クメールはHD時代も後半、2016年のライズオブラージャ拡張パックで他のインドシナ3文明とともにデビュー。建物スキップや圧倒的なコスパの畑、そして全文明で唯一、城主の時代に森を焼けること等さまざまなアドバンテージを活かして多彩な戦い方が可能。


文明特性と基本戦術

「攻囲と象の文明」。序盤は強力な畑ボーナスを活かし、戦士小屋を建てずに即・馬小屋から斥候を出したい。自陣を槍で守れないことに留意し、囲いはしっかり目に。進化に不要とはいえ、領主戦が長引くなら鉄工所テクを入れる必要は出てくる。また、他文明より畑が枯れるのが早いので引き具の研究タイミングに注意。城主~帝王でも基本的には騎兵・ハサーを大量に出して戦場を制圧しつつ、スコーピオンの数を溜めていくのが王道。文明ボーナスやユニテクのあるバトルエレファントも強力だし、(重)騎士や、弓懸がないとはいえ(重)石弓等の通常ユニットもそれなりに使えるので、戦況と相手の編成に応じて対応したい。

深い森(大森林)等では、下記のバリスタエレファントを使った奇襲も強力。

ユニークユニットと天敵

ユニークユニットのバリスタエレファント(100F80G)は、象にスコーピオンを乗せたような外観で、貫通攻撃のほかに森の木を1本ずつ破壊することが可能。訓練時間は25秒と長め。EL化(1000F500G)でHP+30、攻撃力全般+1。主力として使うなら帝王ユニテクの方を優先すべきかもしれない。天敵は、聖職者やラクダ、投石機、そして射程防御の高いユニットや、数が溜まった矛槍兵。なお、弓騎兵属性ではないので、精鋭散兵はアンチユニットとして機能しないことに注意。

バリスタエレファント対策全般についてはこちらも参照。

なお、オープンマップで囲って即城主からバリスタエレファントを目指すのは、かなりハイリスク。貫通攻撃ユニットの宿命として、数が貯まるまでは攻撃力が低く、また転向にも弱いため。

内政面

時代進化・建物アンロック等のための建物類が完全に不要
……理論的には建物無しで帝王進化まで可能。とはいえ採集用の伐採所や採掘所がないと流石に効率が悪すぎる。
畑農民がTCや粉挽所不要で食糧を回収
……あらゆる文明の中で最高効率。手押し車、荷車の研究で若干追いつかれるが序盤から終盤まで強力に働く。
町の人が5人まで家に駐留可能
……緊急避難用なので矢を放ったりはしない。例えば伐採所等で部分囲いをした時に、門不要で農民が出入りする、みたいな使い方も可能。

テクと出せないユニットのメモ

文明ボーナス

バトル エレファントの移動速度+10%
……城主ユニテクと組み合わされば全文明で最強クラス。

チーム ボーナス: スコーピオンの射程+1
……ローマ(最小射程がなくなる)やケルト(生産速度+20%)等とチームを組むと、自他ともに恩恵が大きい。

ユニークテクノロジー

城主ユニテク: 牙剣(300W450G)
バトルエレファントの攻撃力+3。バトエレを主力にするなら優先して研究したい。
帝王ユニテク: 二重石弓(700F400G)
バリスタエレファントとスコーピオンが追加の投射物を発射。2本めの矢の攻撃力は低いものの、数が集まるとバカにならない。

鉄工所テク

鉄工所テクは歩兵鎧3のみ研究不可。

出せないユニット・使用不可テクノロジー

戦士小屋……重剣剣士と矛槍兵は出るが、従士(武者修行)、ギャンベゾンなし。近衛剣士へのアップグレード不可。
弓小屋……重石弓、重弓騎兵、砲撃手等が出るが弓懸がない。パルティア戦術は研究可。
馬小屋……ハサー、重騎士がフルアップで使用可能だが、近衛騎士へのアップグレード不可。ELバトルエレファントがフルアップ。また、バトエレは文明ボーナスで移動速度が速く、城主ユニテクで攻撃力+3。
兵器小屋……白ラム、改良投石機、ヘビスコが出せるが破城投石機・大砲なし。攻囲技術あり。
聖職者……償い・活版印刷や異端がないので聖職者同士のガチバトルには向かない。象系ユニットを運用するなら帰依・信仰は優先しておきたい。
学問所……人力起重機、狭間、砲台なし。
内政テク……両引きのこぎり、組合が研究不可
海軍……重爆破工作船アップグレード不可。造船技術、焼夷兵器なし。機動キャノンがリオン船は使える。詳細は割愛。

戦績・対策

対・クメール入りチームの戦績は82勝91敗で負け越し。深い森やアリーナ等で森を焼いて侵入されて大惨事、というのが記憶に残りやすい。また、バリスタエレファントやへビスコを多数溜められて、こちらが投石機も大砲も出せていない、といった文明相性含みでの負けも目立つ。対策としては、大砲や投石機を出す役と近接ユニット役でしっかり分担すること。

チーム戦でのピックでは1勝2敗。1vs1では2勝1敗。対戦数が少ないので深堀りはしない。

キャンペーンシナリオ等

スーリヤヴァルマン1世(在位1010-1050)の征服行を扱ったキャンペーンシナリオ全5戦がある。他に、マレーやビルマのシナリオで敵役として登場。

参考動画

2023年版。

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歴史のうんちく

インドシナ半島では古くからインドや中国等の影響を受けつつ幾つかの国家が興亡した。その中でもカンボジアにあたる領域(メコン川下流域~チャオプラヤーデルタ)では、扶南が1世紀から7世紀にかけて栄えたが、(東)ローマ帝国と中国との海路貿易の興亡の影響を受けて衰退。その属国であった真臘が、7世紀ころに独立し下剋上を果たすも、主に沿岸部は南方インドネシア系諸国の侵略を受けた。ジャワ島に本拠を置くシャイレーンドラ朝(マレー系?)は9世紀初までこの地域を支配していたが、802年にジャヤーヴァルマン2世(英語版wikipedia)が独立を果たし、クメール王朝を樹立。12世紀末、ジャヤーヴァルマン7世の時代に最盛期を迎えるが、15世紀に入って新興国のアユタヤに滅ぼされた。

キャンペーンシナリオ概説

スーリヤヴァルマン1世はクメール王朝建国から200年ほど後の時代の王(在位1010-1050)である。1戦目ではウダヤディーチャヴァルマン1世(英語版wikipedia)に対しクーデターを起こしたかのように描かれている。史実ではウダヤディーチャヴァルマン1世は在位1年で死去し、後継となったジャヤヴィラヴァルマン(英語版wikipedia)とスーリヤヴァルマン1世との間に9年間の内戦があったとされている。ジャヤヴィラヴァルマンとの戦いは2戦目で描かれるが、彼が正統な王であったか、タンブラリンガ王国(マレー系、英語版wikipedia)の後援を受けた簒奪者であったのかについては学者の間でも見解が一致しないようだ。

個人的な妄想が許されるなら、ウダヤディーチャヴァルマン・ジャヤヴィラヴァルマン兄弟はクメール西部を統治しており隣接するタンブラリンガ王国と縁戚関係を結ぶなどしていたが、クメールの統一を望む人々の後押しで東部の王であったスーリヤヴァルマン1世が統一戦争を起こした……等は考えられる。

いずれにしてもクメール国内の統一に成功したスーリヤヴァルマン1世は、隣国タンブラリンガと更にその背後に居るシュリーヴィジャヤ王国との戦いに備え、遠くチョーラ朝(南インド、ドラヴィダ文明)への使節派遣を目論む。これが3戦目のモチーフで、AOE2ではよくある、ルート選択によって難易度が激変するミッションとなる。ドラヴィダの記事の3・5戦目に対応する。4戦目ではそのチョーラ朝の援軍が全滅しないようにサポートしつつ、敵対するマレー系の2国と海陸で戦うことになる。最終5戦目は再び舞台をインドシナ主要部に戻し、大越(李朝、北部ベトナム)と連携して南北チャム人(チャンパ王国、マレー・ベトナム文明)やラヴォ王国(アユタヤの前身)・ハリプンチャイ王国(モン族)等の諸国を打倒するミッション。とにかく敵が多いが、自軍の陣地も充実しているので適切な軍を生産して速攻で片付けたい。

民族の象徴は言わずと知れたアンコール・ワットの大寺院。もともとヒンドゥー教寺院として12世紀前半に作られたが、15世紀前半に遷都があって放棄・忘却された。16世紀半ばに、ロンベック(英語版wikipedia)に拠点を築いていたカンボジア王国により再発見され、仏教寺院に改修された。

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