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【AOE2DE】文明メモ(44)ドラヴィダ

インド文明シリーズ。ドラヴィダは2022年4月にリリースされた「インドの王朝/Dynasty of India」DLCで登場。上半身裸でムチのようにしなる剣を持ったウルミ剣士を筆頭に、複数の象ユニットなど独特なビジュアルは魅力的だが使いこなすのにはコツが要る。また海戦では唯一無二の帝王ユニーク軍船、ティリサダイが存在感を放つ。陸では象ユニットが鍵だが、機動力を欠くのは否めない。


文明特性と基本戦術

「歩兵と海軍の文明」。時代進化ごとに木+200という資源ボーナスを活かし、領主で散兵2回しが最も特性を活かしているという。斥候対策で槍を混ぜる。最近のアップデートを受けて、民兵/軍兵を絡めるのも有力。終盤は象弓騎兵につなげるのが王道だが、そこまで内政を太くするには時間がかかる。自身が生き延びる、更にはチーム戦なら味方が潰れないようどう支えるかが課題。帝王ユニテク入りのウルミ剣士は魅力的だが、難しいことをせずに重石弓と矛、それに木コストが安価な兵器(破城投石機や大砲)、という平凡な編成が案外正解なのかもしれない。

ユニークユニットと天敵

ユニークユニットのウルミ剣士(65F20G)はチャージ攻撃を持つ歩兵で、初撃で大ダメージを与える(チャージ攻撃には範囲効果もあり)。クースティリエの下馬版と考えても良い。訓練時間は9秒と速いので数を揃えやすい。EL化(900F450G)でHP+10、基礎攻撃力+2の他、チャージ時間が24秒→20秒と短縮、チャージ攻撃力がさらに+3。天敵は、射手や兵器類、数の溜まった騎乗ユニット等。基礎防御力が1/0と低いため、特に射程ユニットに弱い。精鋭散兵にすらバタバタとなぎ倒されていく。肉壁に使えそうな騎兵・バトエレ(非EL)は鎧3がない。コストボーナスのある破城投石機やへビスコを主力として、その護衛でウルミを使う……というような発想の転換も必要かも。

また、帝王の時代に港から生産できるようになるティリサダイ(180W60G)は高価な軍船ユニットで、複数の矢を放つのでガレー船系統に強い。一方で、火炎船系統が天敵なので、壁役として自分も高速火炎船を用意し、組み合わせて運用したい。

内政面

漁師と漁船の運搬量+15
……効率アップとしては微々たるもの。
時代進化ごとに木材+200を獲得
……小屋を建てる、木ユニットを出す等で、余らせずすぐに活用していきたい。

テクと出せないユニットのメモ

文明ボーナス

(精鋭)散兵と(精鋭)象弓騎兵の攻撃速度+25%
……この2つを主力に据えたくなる。
戦士育成所のアップグレード・テク研究コスト-50%
……剣士・槍/矛の使い勝手は良い。歩兵の復権いちじるしい昨今には有力。
攻囲兵器の木材コスト-33%
……大砲が150W225Gなどインパクトはそれなりに大きい。

チーム ボーナス: 港が人口5をサポートする。
海マップや遊牧マップの序盤では無視できない差。

ユニークテクノロジー

城主ユニテク: 医療隊(300F200G)
象ユニットの HP が毎分30回復する。
……象ユニットの数が増えてきたら検討すれば良い。
帝王ユニテク: ウーツ鋼(650F550G)
歩兵と騎馬兵の攻撃が防御力を無視する
……歩兵や騎兵、バトルエレファント等がリトアニアのレイティス並になると考えると強い。ハサーやELバトエレへのアップグレードが欠ける分はこれで補っている、とも考えられる。
また、(EL)ウルミ剣士のチャージ攻撃が更に防御力無視で貫通するようになるのは大きい……のだが、そこまで辿り着くのは大変。

鉄工所テク

鉄工所テクは馬鎧3のみ研究不可。

出せないユニット・使用不可テクノロジー

戦士小屋……近衛剣士・矛槍兵ともフルアップ可能かつアップグレードコスト半額。
弓小屋……重石弓、精鋭散兵がフルアップ可能。弓騎兵系統作成不可で象弓騎兵が出る。精鋭散兵と象弓騎兵の攻撃速度+25%。パルティア戦術なし。砲撃手が出る。
馬小屋……騎兵と非ELバトルエレファントしか出せない。繁殖はあるが血統がないためHPが伸びない。馬鎧3もないため序盤から終盤まで全く使い物にならない。ただし、上述のユニテクが入ればそこそこ使えるようにはなる。
兵器小屋……破城槌系統の代わりにアーマーエレファント/シージエレファント作成可能。破城投石機、ヘビースコーピオン、大砲等が木コスト-33%で出せる。ただし攻囲技術は研究不可。
聖職者……贖いがない。他に、篤信、異端、啓蒙等が研究不可。
学問所……人力起重機、建築学、攻囲技術等が研究不可。他に、土木技術なし。
内政テク……金の掘削、石の掘削、輪作等が研究不可。
海軍……主要3艦種と機動キャノンガリオン船までアップグレード可能かつユニーク軍船のティリサダイを持つ。学問所の海戦テクも全て研究可能で、最強海文明の一角。詳細は割愛。

戦績・対策

対ドラヴィダ入りチームに対しては17勝20敗。象弓の大軍勢が完成したらやはり強い。それ以外ではあまり脅威には感じない。味方にドラヴィダがいて気持ちよく勝てた記憶はない。特に後衛がドラヴィダを選択した場合は、騎士(そもそも出ない)や斥候/騎兵の救援は来ないと覚悟して単独で前衛戦をやる必要がある。

1vs1での対戦経験はないが、一応アラビアでの対策を考えておく。資源ボーナスは例えばエチオピア(時代進化ごとに100F100G)等に比べると同じ200でも見劣りがする。ポルトガルですら果実6本を介して木250を得ている。したがって、序盤から軍兵や散兵で撹乱しなければジリ貧。逆手に取って、自陣で散兵や斥候を用意しておいて散兵を追い払いさえすれば、その投資を無駄にさせられる。しっかり守って内政を回すことが対策になるだろう。終盤は象弓に対しては、十分数をためた矛や、甲冑の入った騎乗ユニットが対策になるだろう。投石器系の兵器や聖職者の投入も検討。

キャンペーンシナリオ等

11世紀初頭、チョーラ朝の全盛期を築いたラージェンドラのキャンペーンシナリオ、全5戦(1007-25)がある。他のインド系シナリオでの敵役の他、フランシスコ・デ・アルメイダ(ポルトガル)の4戦目でも登場。

参考動画

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歴史のうんちく

もともとタミル系/ドラヴィダ諸族はインダス川流域に居住し、インダス文明の担い手であったと推測されている。アーリア人の侵入により次第に南下して南インドやセイロン島(現スリランカ)に居住するようになったものか。チョーラ朝は、9世紀から13世紀にかけて南インドを支配したタミル系のヒンドゥー王朝(846頃-1279)。6代目にあたるラージャラージャ1世は近隣諸国を撃破し、セイロン島北部にまで支配域を広げた。

キャンペーンシナリオ解説

ラージェンドラ1世はその後を継いだ英邁な王。物語では父王に対するコンプレックスや戦いに飲み込まれていくことへの不安が綴られ非常に文学的。1戦目はチャルーキヤ軍(オレンジ・青)による支配から村々を解放し、ラーシュトラクータ朝の旧都マーニヤケータ(水色)を攻略するミッション。ケーララ(黄色)は当初は味方だが、いずれ裏切られるので注意。2戦目はセイロン島が舞台となる。2つある都市のいずれかを掌握するまでは、資源の補充が不自由。とはいえ、都市を確保せずにクリアするアチーブメントがあるくらいなので、必須ではない。南部まで制圧し、敵対者のマヒンダ王を捕縛すればクリア。3戦目はベンガル湾から広く南インド全体が舞台となる。威光ポイントを10まで上昇させる必要があり、敵を滅ぼすだけではなく制海権確保・交易や蓄財などでもクリアに近づけることができる。海上にはシュリーヴィジャヤ王国(青)の拠点があり、軍船で不用意に近づくと戦争になるので要注意。このシナリオは、クメールのキャンペーンシナリオの3戦目と対になっている。4戦目はインド東岸を北上し、パーラ朝(黄色・ベンガルの記事も参照)支配域へ遠征するミッション。ラージェンドラが滞在している都市だけが、ユニット生産可能になることに注意。また、内陸部へ最低限必要な軍勢を送ってサブクエストを達成しておくと最終的な勝利が容易になる。民族の象徴による時間制限があるので、シージエレファントや遠投投石機を用意して一旦敵陣深くへ侵攻し、破壊するのが王道。その後はじっくり料理すれば良い。5戦目ではクメールのスーリヤヴァルマン1世の支援要請を受けてマレー半島のタンブラリンガ王国(英語版wikipedia)・スマトラ島のシュリーヴィジャヤ王国への遠征を敢行。こちらもクメールのキャンペーンシナリオ、第4戦と対になっている。前後の経緯についてはクメールの記事マレーの記事で解説。シナリオ攻略としては海軍をしっかり造成して機動キャノンガリオン船で沿岸部の城を破壊していくのが簡明だが、もちろん陸路からシージエレファント等を前面に出して侵攻するのも有力。チョーラ朝は、こうして広くベンガル湾全域の沿岸部からスマトラ島に及ぶ大・海上帝国を築き上げたのだった。

その後の南インド

チョーラ朝はその後も長く覇権国家であったが、12世紀末に宿敵パーンディヤ朝が復興したほか近隣諸国の圧迫を受け、13世紀後半には滅亡した。その後は奴隷王朝の流れをくむハルジー朝、次いでトゥグルク朝マドゥライ王国など北方からの侵略が相次ぎ、次々と支配者が交替していく。北インドでの王朝の推移についてはグルジャラヒンドゥスタンの記事も参照。ヴィジャヤナガル王国は14~17世紀まで比較的長期間南インドを支配したが、デカン・スルターン朝諸国の連合軍に敗れ衰退。連合軍の主体としてヴィジャヤナガル王国を滅ぼしたビジャープル王国もまもなくムガル帝国の遠征軍に併呑されたのであった。

ゲームのモチーフ

ウーツ鋼ダマスカス鋼といったほうが通りが良さそう。微小なカーバイド(Fe3C)の層からなる模様を特徴とする、るつぼ鋼であり、紀元前6世紀に南インドで開発された。微量の不純物としてバナジウムを含むことが鍵なのだそう。これが刀剣等の原料として世界的に輸出され、ダマスカス製造のものが有名となったものである。ちなみによく動画が流れてくる積層鍛造による縞模様はあくまで「ダマスカス鋼風の鉄器」であることに注意。

民族の象徴のモチーフはラージェンドラの父王ラージャラージャ1世によって1010年までに建設されたブリハディーシュヴァラ寺院。今では色褪せた姿でしか遺っていないが、創建当時は鮮やかに彩色されていたことだろう。


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