タグ付けにまつわる不都合な真実
最近、ラインスタンプのタグ付けに没頭しています。
頭の中はタグだらけ。
画像を見せてください。
LINEさんの「タグ」を瞬時におすすめしますよ~笑
という冗談はさておき、
最近のタグ付け状況の報告と、タグ付けにまつわる不都合な真実について書いてみました。
タグ付けチャレンジの状況
10月10日にタグ付けの記事を書いてから、暇を見てはタグ付けをしています。汗、汗、
これまでにタグ付け・審査を完了して、リリース済みのスタンプの数は25となりました。毎日2~5個くらいのペースなので、このペースで行けば100日以内にはすべてのスタンプのタグ付けが完了できそうです。


実際にやってみると、思っていたより負担を感じない作業でした。
負担を感じさせないポイントはいくつかありますが、最も効果が大きいのが、「おすすめのタグ」です。実際の画面を見てみましょう。

おすすめのタグ
スタンプ画像の下に「おすすめのタグ」がでてきます。
画面には写っていませんが、この下に「膨大な数のタグ」リストが並んでいます。
「膨大な数のタグ」リストから選択するのは苦痛です。あいうえお順でもなく、どこにどんなキーワードがあるかわからないからです。
しばらく作業をしていると、どんなキーワードがあるのか頭の中に入ってきますが、それでも数が多すぎて苦痛な作業です。
そこで「おすすめのタグ」の出番です。ここには、スタンプ画像を分析(おそらくAI)して得られた「おすすめ」のタグがでてきます。
どれくらい「合致」するかは、画像次第です。
合致するキーワードが多すぎて、どれを選べばよいか迷うケースもあれば、まったく合致しないキーワードしか「おすすめ」されず、結局、下の「膨大な数のタグ」リストから選ばなければならないこともあります。
これまでのタグ付与作業の実績では、8割くらいは、かなりの精度で「おすすめ」されている印象でした。
オートセーブ
そして地味に「いいな」と思ったのが、オートセーブの機能です。
タグを選択したり、画像を次の画像に変えるために「>」ボタンを押したりすると、自動的に保存(セーブ)されます。
隙間時間でちょこちょこタグ付けをするので、「保存し忘れた~」ってならないのがとってもいいです。
LINEさん、いつの間にか、こんなに使い勝手を改善してくれていたのですね。感謝です♪

タグは最大数つけるべきか
1つの画像に付けられるタグの最大数は9個です。
タグ付け作業をしていて、ふと、疑問が沸いてきました。
タグを見てレコメンドされるなら、たくさんつけた方がレコメンドされやすくて良いんじゃないの?!
何となく、そんな風に思いましたが、果たしてそうなのでしょうか?!
自分がレコメンドのアルゴリズムを開発すると仮定して、「キーワードマッチングで合致したスタンプをレコメンドする」なんてシンプルな実装をするでしょうか?!
なんか違う気がする。
LINEのやりとりで、ワイワイガヤガヤのやり取りの中で使う「いいね」と、問題が発生してその解決策を相談しているときにつかう「いいね」は、明らかに違うような気がする。
だから1つの画像に複数のタグを付けられるのではないか?!
つまり、前者のケースで使うスタンプには「いいね」+「にっこり」+「わくわく」などのタグが適切でしょうし、後者のケースには「いいね」+「冷静」+「泣く」などのタグが適切な感じがします。
ここでつける「タグ」は、複数のタグのセットによって、特定の状況や意味・感情を表現するもの、と考えた方がよいように思います。
そういえば、「膨大な数のタグ」は、「会話」「表現」「感情」「行動」「春」「夏」「秋」「冬」「年末年始」「動物」「その他」でカテゴリ分けされています。
つまり、先ほどの例だと、
「会話」→「いいね」
「表現」→「にっこり」
「感情」→「わくわく」
のような関係にあるように思います。
「春」「夏」「秋」「冬」は、「季節」でくくってしまってよいと思います(※もちろん、複数の季節にまたがるスタンプもあるけど)ので、そうするとカテゴリは、「会話」「表現」「感情」「行動」「季節」「年末年始」「動物」「その他」の8つになり、最大数の9個に近い数になります。
理想は、各カテゴリで「最低1つは選択する」ことなのかもしれません。
※実際にはそんなにうまくいかないですけどね。

さらに気が付いたことがあります。
「動物」のタグです。見てもらった方が早いですね。キャプチャーを貼ります。

わかりましたか?!
LINEスタンプ申請時に選択できる動物は「ネコ」「ウサギ」「イヌ」「クマ」「トリ」「パンダ」「アザラシ」の7種類なのですが、「タグ」には「ハムスター」「ハリネズミ」「ライオン」「トラ」などの豊富な動物の種類があるのです!!
あとで「ライオン」のスタンプに「ライオン」のタグをつけなきゃ!!
あ、「ウシ」「ブタ」「ペンギン」もあるやん!!
このタグを付けることによる効果はわかりませんが、少なくともスタンプ申請時に「ライオン」カテゴリはないのか~って残念に思っていた方にはひとつのアピール方法になるかもしれません。

話がそれたので元に戻しましょう。
これらのタグを使ってスタンプをレコメンドする方法ですが、おそらく単純なキーワードマッチングではないと思います。
これらのタグをn次元空間にマッピングして、スタンプの利用実績(例えば「うさぎ」好きとか)、ラインのやり取りの分析(楽しい雰囲気か、深刻な雰囲気かなど)、入力されたテキストなどから、n次元空間内において近くに存在するスタンプからレコメンドする、という作りになっているのではないでしょうか。
もしそうだとすると、
タグは無理に最大数付与すべきではなく、適切だと思われるものだけにしておくべき
ということになります。
1つのタグしかついていないということは、そのタグに合致するスタンプ集合のど真ん中に位置していることになりますし、複数のタグが付いている場合は、その複雑な条件において最もおすすめされるスタンプ、ということになります。
LINEさんのレコメンドのアルゴリズム次第ではありますが、そのメッセージを送るに至った状況や個人の好み(キャラクタ)を踏まえてレコメンドしてくれているとすると、余計なタグを無理に付けない方が、「スタンプが選択されやすくなる」と言えると思います。
思い出してください。何のためにタグを付けるのか?
「レコメンドされるため」ではなく、
「レコメンドされて送信されるため」です。
レコメンドされただけでは、プレミアムの分配金はもらえません。
レコメンドされて「送信」されたら分配金がもらえるのです!!
以上で結論がでました。
タグは無理に最大数付与するな。適切なものだけでよい。
この結論は、タグ付与作業にかかる時間と労力を減らしますので、一石二鳥ですね。
タグ付けの効果
さて、最も知りたいこと、「タグ付けの効果」に関して、現時点での考察をしてみたいと思います。
まず、最近の送信数を見てください。

おおお!!伸びてますね~
タグ付をリリースした10/13以降に伸びていることが読み取れます。
これは、タグ付けをしたスタンプの効果なのか、全く関係のないスタンプの効果なのか?!
内訳を見てみました。

1つだけ大幅に増えたスタンプがあります。
このスタンプは、10/13にタグ付きでリリースしたものになります。

やっぱり効果あるやん!!
と思った、そこの貴方。まだまだ甘いです。FACTFULNESSでも読んで勉強しなおしてください。ww
このスタンプは、ちょうどプレミアムの対象になったばかりなので、タグ付与の有無に関わらず、送信数が増えやすいのです。
では、他のスタンプは??
この突出したスタンプを除外してグラフを見てみましょう。

う~ん。何とも言えない状況ですね。
そもそも、LINEさんのダッシュボードでは、「20未満」の送信数は表示すらされないので、このグラフからこれ以上考察することは困難です。
プレミアムの分配金は、たとえ1回の送信であっても分配されるので、このグラフには見えない効果が生まれている可能性もあります。
ということで、この件は、引き続き、要分析となりました。
タグ付けは本当に必要なのか
最後に、根幹にある疑問「タグ付けは必要なのか」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
今回、タグ付けを実施してみて、そして「おすすめのタグ」をみて、ふと思ったことがあります。
これだけの精度で「おすすめ」できるなら、この結果でスタンプをレコメンドしてもらっても困らないのではないか?
タグ付けって本当に必要??
もちろん、想定しているタグが全く「おすすめ」されないケースもあります。特にデザインがごちゃごちゃしたスタンプ、例えば、文字を異なる色でカラフルにして、配置やサイズも変化させたものなどは、まったく想定外の「おすすめ」がでていました。
そういうスタンプがあったとしても、LINEさんから見れば、数個のレコメンドスタンプのうち、1~2つだけ変なスタンプが混ざる可能性がある、という影響しかありません。
クリエイター本人にとっては、機会損失になりますが、ユーザーやLINEさんはそれほど困らないのではないかと思います。
では、これほどまでにタグ付けを推奨するのはなぜ??
ひとつ確かなことは、このタグ付けによって、LINE AIの性能・精度が高められるということでしょうか。
クラウドワークスなどで、タグ付け作業の募集を検索してみてください。
それはもう、たくさんの仕事がでてきます。
タグ付けはお金を払ってでもやってもらいたい仕事なのです!!
LINEさんは、クリエイターズスタンプの仕組みを使って、クリエイターにタグを無償で付与してもらえます。
それも「タグを付けたらレコメンドされるかもしれない」「レコメンドされてたくさん送信されたら分配金がもらえるかもしれない」という餌がぶら下がっていますので、クリエイターは必死にタグ付けします。
何も知らない人を雇ってタグ付けしてもらうよりも、作者本人に、どういう考えのもとで作成したかを踏まえてタグ付けしてもらう方が、より精度の高いタグがつけられることでしょう。

LINEさん、やりますね~
これが真実かもしれません。(※urajoの勝手な想像です)
このタグ付き画像のセットは、画像生成AIを研究開発する人にとっては、とても有用な教師付きデータセットになるように思います。
この先にLINEさんの新しいビジネスが生まれるかもしれませんね。
おわりに
この記事は途中経過の報告で、まだ結論には至っていません。
ある程度の効果検証ができたと思えるまでは、地道にタグ付けを続けます。
一つ言える確かなことは、「タグ付けって簡単にできるようになったね」です。LINEさんの掌の上で転がされているかもしれませんが、それほど大変ではないことが分かったので、転がってみるのもよいかと思います。

(おまけ)記事中の画像のラインスタンプ
記事で使った画像のラインスタンプがあります。お気に入りの画像がありましたら、是非、ご購入ください。
扉絵で使ったハシビロコウのスタンプもあります。
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