熟女の会
「熟女の会って、どんな会?」
ちょっと怪しい名前だけれど、ただのママ友との飲み会です。
でも私にとっては、50代の心をそっと救ってくれる場所でもあります。
長女26歳、次男20歳。
子ども同士が同級生だったご縁で、同じ町内、子ども会の役員も一緒にやってきた3人。
小学生の頃は頻繁に顔を合わせていたけれど、
中学生になる頃から、少しずつ会う機会は減っていった。
彼女たちの末っ子は20歳。
私の末っ子は、まだ14歳。
みんなが子育てを終えつつある中、
私はまだ“現役の中学生ママ”。
末っ娘の親の世代も若返り、
気づけば20代のママもいる。
話はするけれど、どこか埋まらない距離を感じることもある。
やっぱり、世代って大事なのかもしれない。
⸻
「熟女の会」は、3人だけのLINEグループの名前。
1年に1回、
「ひさしぶりー」
「また飲み会やろー」
そんな軽い一言から始まる、ゆるやかな約束だ。
今回は1か月前にLINEが届いた。
半年前にも話は出ていたけれど、体調や仕事で流れてしまっていた。
今回はすんなり決まった。
近所だから、普段もまったく会わないわけではない。
スーパーでばったり会ったり、
犬の散歩中に車ですれ違って手を振ったり。
でも、腰を据えて話すのは、やっぱり年に一度の特別な時間。
私はLINEで、
「いろいろあったよー。また話すね」
と、意味ありげに送っていた。
この会で、離婚したことを話そうと思っていた。
どう思われるだろう。
でも今なら、落ち着いて話せる気がしていた。
――同情はいらないな、とも思っていた。
⸻
久しぶりでも、待ち合わせた瞬間から会話は自然に始まる。
50代とは思えないほどキャピキャピしながら、近くのお店まで歩く。
乾杯のあと、
「で、何があったの?」
と、真っ先に私の話を聞いてくれた。
会社の倒産、
元夫の自己破産、
離婚のこと、
父のこと。
自分でも驚くくらい、私は笑いながら話していた。
これまでは、こういう話をすると涙が出てきたのに。
「もしかして厄年じゃない?」
そんな冗談を言い合いながら、みんなで笑う。
そこにあったのは、同情ではなく共感。
深刻になりすぎない、ちょうどいい距離感。
「うちも離婚したいくらいだよー。お金があったらね」
「旦那とは同居人。1階と2階の住人みたいなもの」
「一人暮らしの娘に、“今日お父さんと喋った?”って聞かれるんだよね」
――熟年ならではの、リアルな会話。
本心かどうかはわからない。
私に気を遣ってくれている部分もあるのかもしれない。
それでも、私にとっては心から居心地のいい時間だった。
そのあとは、何もなかったかのように、
子どもたちの近況、健康の話、老後の話へ。
気づけば1軒目で「そろそろ…」と言われ、2軒目へ。
結局、4時間半、笑いながら話し続けていた。
⸻
私は昔から、
“集団のママグループ”の輪に入るのが苦手だった。
保育園の迎えは、仕事で遅いため
忙しく帰るのが習慣だった。
話すのは、遅迎えのママと少しだけ。
たまに早く迎えに行くと、
早迎えママたちが輪になって盛り上がり、
「○○ちゃんの家に行く?」なんて話している光景があった。
挨拶はするけれど、輪の中には入らない。
子ども同士で遊ぶ約束が出ると、なぜかこちらが恐縮してしまう。
たぶん私は、
2〜3人くらいの関係のほうが落ち着くタイプなのだと思う。
子育てをしていると、苦手な人や気を遣う人
がいるが、無理に合わせたりしなければいけない事もたくさんあった。
子供のために、と合わせたり
なんだか輪に入れていない自分を惨めに感じたりもした。
でも、今は違う。
無理をしていない人間関係にストレスを感じないし、これでいいと思える。
だからこそ、「熟女の会」は心地いい。
⸻
50代になって、ようやくわかってきた。
これからの人生をともに歩みたい
「大切な人」とは、こんな存在なのかもしれない。
・会うと心から笑える人
・弱さを見せても受け止めてくれる人
・自分の話だけでなく、こちらの話にも耳を傾けてくれる人
・久しぶりでも、時間の空白を感じない人
・新しい刺激をくれる人
今そばにいる人も、
昔からの友人も、
世代の違う人たちも。
年齢や立場に縛られず、
「本当に一緒にいたい人」との時間を大切にしていきたい。
⸻
また1年後、
「ひさしぶりー、そろそろどう?」とLINEが届くのを、私は楽しみにしている。
それだけで、
50代の人生は、少し穏やかで優しい。
50代では、昔の友人に会う事を実現したい。
うりを知ってる友人達に会い、
昔に帰り、思い出を語り合いたいと思っている
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