「株も家も売りたくないけど現金が必要!」その時どうする?個人投資家のための資金調達プラン
こんにちは!
相変わらず愛猫に膝の上を占拠されながら、この記事を書いている猫好きサイドFIRE民、うしかんです。🐈🐾
私のこれまでの記事を読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私は現在、生活防衛資金を除く「金融資産の約95%」を株式(インデックスファンドや一部のサテライト)に突っ込んでいる、いわゆるフルインベストメント状態です。
さらに自宅も現金一括で購入しているため、住宅ローンを含む「借金」は現在1円もありません。
個人的に「借金」というものがとても苦手で、毎月何かに返済を迫られるプレッシャーから逃れたくて一括購入を選んだくらいなので、今の「無借金×株フルインベストメント」というスタイルは、私にとって一番夜ぐっすり眠れる状態なんです。☺️
ですが、もし株式相場が〇〇ショック級の大暴落を起こしている真っ最中に、どうしてもまとまった「現金」が必要になったら、どうすればいいのでしょうか?
家の修繕、急な医療費、あるいは絶対に逃したくない投資チャンスの到来など、人生何が起こるかわかりません。
手元の生活防衛資金で足りる範囲ならいいですが、もしそれを超える額が必要になった時、暴落して半値になっている株を泣く泣く売却(損切り、あるいは少ない利益での利確)するのは、投資家として一番避けたい最悪のシナリオです。
そこで今回は、「株も家も絶対に売りたくないけど、今すぐまとまった現金が必要!」という場合に、自分が持っている手札(資産)を使って「防衛策としての借入(借金)」をするならどんな選択肢があるのか?について解説してみたいと思います。
借金=悪と決めつけるのではなく、「いざという時に低金利で現金を引っ張れるカード」として知っておくだけで、精神的な余裕はさらに大きくなります。
私と同じように「借金は嫌いだけど、防衛策の知識は持っておきたい」という方、ぜひこの記事を読んで、将来の対策を準備しておきましょう!
1. 消費者金融やリボ払いはダメ、ゼッタイ

広告でよく見かける「即日融資」や「審査最短30分」といった消費者金融の手軽さ、そしてクレジットカード会社から頻繁に送られてくる「リボ払いへの変更」の案内。
「今月ちょっとピンチだから」
「一回の支払額が安くなるから」
と、軽い気持ちでこれらを考えてしまう人は多いかもしれません。
しかし、資産形成を目指す投資家、特に無借金でアクセル全開のポートフォリオを組んでいる私からすれば、これらは「ダメ、ゼッタイ」と断言せざるを得ません。
かつて金融リテラシーの乏しかった若い頃、私も消費者金融やリボ払いで痛い目を見た経験があります。
社畜としてボロボロになりながら働いていた時代、増えない給料と終わらない返済に絶望し、精神的に追い詰められた時期がありました。
本ッッッ当に辛かったです。😭💦
一度その仕組みにハマってしまうと、雪だるま式に増える利息のせいで、元金がいつまで経っても減らないという底なし沼に沈んでいくことになります。
①高すぎる借入金利
投資家の視点で、その金利がいかに異常かを見てみましょう。
消費者金融の金利:一般的に年15%〜18%
クレジットカードのリボ払い金利:一般的に年15%程度
②優良なインデックスの期待利回りと比較
これに対し、私たちが期待している投資の利回りはどうでしょうか。
全世界株式(オルカン):年平均3%〜7%程度
米国株式(S&P500):年平均7%〜10%程度
ハイテク株(NASDAQ100):年平均10%〜
私たちが期待しているどんなに優秀なインデックス投資の利回りすら、消費者金融やリボ払いの金利は余裕で超えてくるのです。
100万円をNASDAQ100で運用して、奇跡的に年15%のリターンが出たとしても、同じ額を消費者金融から借りていれば、その利益はすべて利息として消えてしまいます。
NASDAQ100のリターンすら凌駕する金利を払ってまでお金を借りるというのは、投資家としてこれ以上ないほど割に合わない選択です。
資産を増やすためには、「利息を払う」側ではなく、「利息を受け取る」側に回り続けなければなりません。
よほどの緊急時、例えば命に関わるような状況で、これしか手段がないという場合でもない限り、消費者金融やリボ払いには絶対に手を出すべきではありません。
それは資産形成というゲームにおける「詰み」の一手になり得るからです。
2. 「ローンのない持ち家」を担保にする3つの方法

私の資産の中で、最も大きな割合を占める実物資産が「現金一括で買った4LDKの一戸建て」です。
普段は住居費を極限まで下げてくれる「最強の防具」ですが、いざという時はこれを担保にしてまとまった現金を引っ張ることができます。
大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
① 不動産担保ローン(王道だけど毎月の返済がネック)
自宅に抵当権(担保)を設定して、銀行などの金融機関からまとまったお金を借りる、最もスタンダードな方法です。
メリット:圧倒的な低金利と自由度
カードローンなどに比べて金利が非常に低く(年1%〜数%程度)、数千万円単位の借入も可能です。使い道も原則自由なことが多く、生活費の補填はもちろん、規約次第では投資のタネ銭に回すこともできます。デメリット:毎月のキャッシュフローが痛む
借りた翌月から「元本+利息」の返済が始まります。まとまった現金は手に入りますが、毎月確実に口座からお金が減っていくため、収入に波があるサイドFIRE民にとっては精神的なプレッシャーになり得ます。万が一返済が滞れば、最悪の場合、大切な家を失うリスクがあります。
② リバースモーゲージ(単身のシニア向け)
主に55歳や60歳以上のシニア層に向けた制度です。自宅を担保にお金を借りる点は同じですが、「死後に家を売却して元金を一括返済する」という特殊な仕組みを持っています。
家が遺産として残らないため、単身、または子供たちが「相続したくない」という明確な意思のある家庭向けでしょう。
メリット:毎月の支払いが「利息のみ」で済む
元本の返済がないため、毎月の支払い負担が劇的に軽くなります。日々の生活(キャッシュフロー)へのダメージを最小限に抑えつつ、住み慣れた家に一生住み続けながら現金を確保できるため、リタイア後の防衛策としては非常に優秀です。デメリット:長生きリスクと金利上昇リスク
長生きしすぎて想定以上に利息を払い続けることになったり、将来金利が急上昇したり、不動産価値が暴落したりすると、生きている間に「融資枠の上限」に達してしまう危険性があります。また、対象年齢の制限があるため、若すぎるFIRE達成者は利用できません。
③ ハウス・リースバック(※厳密には借金ではなく「売却」)
これは融資ではなく、「今の家を専門業者に買い取ってもらい(現金化)、その後は毎月家賃を払って住み続ける」というサービスです。
メリット:審査が緩く、維持費がゼロになる
お金を借りるわけではないので、年齢や収入の厳しい審査がありません。また、家の所有権が業者に移るため、毎年の固定資産税や、将来の修繕費用などを払う必要がなくなります。デメリット:長期的に見ると「大損」しやすい
最大の罠はここです。売却価格は市場の相場よりかなり安く(7割程度など)買い叩かれる傾向があります。さらに、せっかく住居費ゼロの持ち家だったのに、一生「家賃」を払い続ける生活に逆戻りするため、長生きすればするほど金銭的には確実に損をします。個人的には、よほど切羽詰まった状況でない限り避けたい選択肢です。
ただし、これらはあくまで「実物資産」のお話。
では、私たちがメインで運用している「証券口座の資産」を担保にする場合はどうなるのでしょうか?
次の章で見ていきましょう。
3. 「証券口座の資産」を担保にする方法(※楽天証券ユーザーの罠)

家などの不動産を持っていなくても、私たちが普段コツコツ積み上げている「証券口座の資産」を担保にするプランもあります。
私はメイン口座に楽天証券を利用しているので、楽天のサービスをベースにシミュレーションしてみましょう。
ここには、インデックス投資家にとって少し残酷な罠が潜んでいました。
① 楽天銀行 証券担保ローン(現金を借りる)
証券口座に預けている資産を担保にして、楽天銀行からお金を借りるサービスです。
メリット:株を売らずに現金化でき、配当金ももらえる
最大のメリットは、相場が暴落している時に株を売らなくて済むことです。また、担保に入れている間も株主としての権利は失われないため、配当金や株主優待はそのまま受け取り続けることができます。デメリット:致命的な罠!「投資信託」は担保にできない
ここで衝撃の事実です。楽天銀行の証券担保ローンで担保にできるのは「国内株式(現物)」のみ。つまり、私が金融資産の大部分を突っ込んでいるオルカンやS&P500などの「投資信託」は、1円の担保価値にもならないのです。低資金の借入では金利が高めなのもネックです。
国内の高配当株や優待株をメインにしている方には良い制度ですが、私のような投資信託メインのインデックス投資家には、残念ながら使えない手札でした。
② 信用取引 / らくらく担保(レバレッジをかける)
もう一つの選択肢が、「信用取引」の口座を開設し、保有資産を担保(代用有価証券)として預ける方法です。
楽天証券にはこれを自動でやってくれる「らくらく担保」というサービスがあります。
メリット:投資信託もガッツリ担保(時価の80%)にできる!
先ほどのローンとは違い、信用取引の担保なら投資信託も「時価の80%」で評価してくれます。オルカンなどの資産をそのまま活かせるのは非常に心強いです。ただしNISA口座は担保にできません。デメリット:生活費としての現金は引き出せない
ここが最大のネックです。信用取引はあくまで「証券口座内で追加の株取引(買い・空売り)をするための枠」です。担保を使ってATMから現金を下ろして生活費や家の修繕費に充てることはできません。
さらに、借りている枠を使っている間は毎日金利などの維持費が発生するため、「暴落時に株を拾うための短期決戦」など、用途はかなり限定的になります。
こうして見ると、楽天証券ユーザーで「投資信託メイン」の場合、証券口座の資産をそのまま担保にして「自由な現金」を引き出すのはかなりハードルが高いことがわかりました。
(信用取引自体は私もたまに使っているのですが、今回の趣旨とは外れますので割愛します)
では、家もダメ、株もダメとなった時、個人事業主である私に残された「最後の隠し玉」とは何でしょうか?
4. 個人事業主の隠し玉「小規模企業共済の貸付」

家(不動産)の担保は毎月の返済が重く、株(楽天証券)の担保は投資信託が使えないか、現金として引き出せません。
「じゃあ、インデックス投資メインで持ち家住まいの私は、暴落時にどこからもお金を借りられないの!?」
と絶望しかけましたが……一つだけ、私が使える「隠し玉」がありました。
それが、個人事業主の退職金制度である「小規模企業共済」の契約者貸付制度です。
私は会社を辞めてフリーランスになってから、節税目的でこの共済に毎月MAXの7万円(年間84万円)を積み立てています。
実はこの制度、「自分が今まで積み立ててきた掛金」を担保にして、国(中小機構)から低金利でお金を借りることができるという、個人事業主にとって最強のセーフティネットなんです。
メリット①:審査ゼロで爆速現金化
銀行のローンのような厳しい審査は一切ありません。なぜなら「自分が預けているお金」が担保だからです。窓口(商工中金など)に行けば、即日〜数日という爆速で、指定した口座に「自由な現金」が振り込まれます。メリット②:無担保・無保証人・圧倒的低金利
家や土地を担保に入れる必要も、保証人を立てる必要もありません。金利は「一般貸付」で年1.5%と、事業用ローンやカードローンに比べて圧倒的に低く設定されています。デメリット:借りられるのは「掛金の7〜9割」まで
あくまで自分の積立金の範囲内での貸付になるため、加入歴が浅い(積立額が少ない)と、いざという時に数十万円しか借りられないという事態になります。また、返済が遅れると年14.6%の違約金が発生したり、将来もらえる退職金が減ってしまうリスクがあります。
暴落時の「精神安定剤」として
もし今、私が急病などで働けなくなり、同時に株式相場が大暴落して手元の現金(生活防衛資金)が尽きかけたとしたら。
私は間違いなく、迷わずこの「小規模企業共済の貸付」カードを切ります。
「自分が積み立てたお金を、年1.5%の利息を払って借りる」というのは一見もったいない気もしますが、「暴落して半値になっているオルカンを損切りして現金化する」ダメージに比べたら、年1.5%の利息は十分に許容範囲内だからです。
まとめ:手札を知っておくだけで精神的余裕が生まれる

今回は「もし今、どうしても借金をして現金を調達しなければならなくなったら?」という、少し変わった思考実験をしてみました。
結論から言うと、私は現在「無借金」という状態が一番気楽で気に入っているので、明日からすぐこれらのカードを切る予定はありません。
毎月何かに返済を迫られるのはストレスですし、共済の貸付も使わずに済むならそれに越したことはありません。
しかし、「いざとなれば、株を底値で手放すことなく、家や共済を担保にして低金利で現金を引っ張れる」という事実(自分の手札)を知っておくことには、投資を続ける上で計り知れないメリットがあります。
資産の95%をリスク資産に突っ込むフルインベストメントは、一見するとアクセル全開のリスキーな手法に見えるかもしれません。
それでも私が毎日愛猫と戯れながら夜ぐっすり眠れているのは、「万が一の暴落+現金枯渇」という最悪のシナリオに対する「防衛策のカード」を自分のポケットにいくつか忍ばせているからです。
「借金=絶対に悪!破滅!」と最初から思考停止して選択肢を狭めるのではなく、「自分が使える金融の仕組み(逃げ道)にはどんなものがあるか?」を平時のうちにリストアップしておくのは、自分のリスク許容度を格段に高めてくれると思います。
皆さんのポートフォリオには、いざという時に使えるどんな「隠し玉」が眠っていますか?
ぜひ一度、ご自身の手札を確認して、より安心できる無敵の投資ライフを作っていきましょう!🐈✨

