不思議を語り合う怪談の夜をともに楽しみませんか?|山猫堂怪談会 in 泊まれる古本屋山猫堂(岩手県陸前高田市)
今年も怪談の季節がやってきた。泊まれる古本屋山猫堂(岩手県陸前高田市)で、2026年8月8日(土)に「山猫堂怪談会」が開催される。怪談サークル・厄用妖冥宗(やくようようめいしゅ)の方々を迎えて、怪談や奇妙な話の数々を聴き、また参加者が体験した不思議な話を語り合う、恐ろしくも愉快な夜となる。参加申し込みは、山猫堂の各種SNS、あるいは店頭で行えるので、ぜひ予約して参加して欲しい。
※去年の様子は以下の通り
なお、8月6日には、原爆について朗読を通じて考えるイベントも予定されている。こちらもぜひ予約の上、参加して欲しい。
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お盆を迎える前に怪談を迎えよう!|「山猫堂怪談会」 in 泊まれる古本屋山猫堂(岩手県陸前高田市)
怪談が恐怖を生むのか、恐怖が怪談を生むのか、あるいはその両方か。どちらにしても恐怖なくして怪談を満足に味わえないのは疑いようもなさそうである。
東日本大震災が起きて間もなく、今回「山猫堂怪談会」が行われる陸前高田市にしても、近隣の被災地にしても、怪談というより怪奇現象話には困らなかった。私は千人単位で相談に対応していたので、そんな話をちょこちょこ聴く機会に遭ったのだ。
もちろんそれは怪談のように物語として構築された話ではなく、どこどこでどういった奇怪な現象が見られた、どこどこには不思議な者が見られるなどといった断片的な話ばかりだったけれど、平時にはおよそ聴けなかった話であった。
そしてそうした話は、やはり怪談と異なり、何も恐怖によって生まれているわけでもなかった。怪奇現象を認めて、それによって恐怖が呼び起こされたケースが多く、ある種突発的な事故に遭遇したような形だった。
時が経ち、今やそうした怪奇現象の話を耳にする機会はめっきりと減ってしまった。それは単純に私がかつてのように千人単位で人の話を聴く機会がなくなったからというのもあろうけれど、そういうわけでもないように思う。
あの頃、多くの人々が語った怪奇現象の多くは、東日本大震災のような甚大な被害をもたらした大災害によって人々の胸の内に生まれた残響のような不安が見せたものだったのでなかろうか。
あれから、10年、15年と経ち、人々の胸の内にあった大災害の記憶さえ薄れるほどに時が過ぎた今、かつてのような不安が消えたことで、怪奇現象もまた見られなくなってしまったのではないかと思う。
「山猫堂怪談会」は、何も被災地で見られた怪奇現象、怪談について話し合う場ではないけれども、怪談を通じて、かつて多くの人々が胸の内に携えていた非日常的な想いの記憶を感じられる機会であるようにも思う。
だから、怪談が好きな人もそうでない人も、お盆が間近に迫る8月8日に、ぜひ泊まれる古本屋山猫堂に足を運んで、怪談を楽しんで欲しい。山猫堂は宿泊ができるので、遠方からでも足を伸ばせるお店である。
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