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生徒には優しくできたのに、我が子にはできない…


先生ではできたのに、親ではできない。

教員を14年間やってきた。

担任や学年主任、進路指導主事として、たくさんの子どもたちと向き合ってきた。

控え目な生徒にも積極的に声をかけ、学年主任の3年間では、学年の生徒全員となんらかの会話をしたと思っている。

それが自分なりの誇りだった。

だから、自分は子どもとの関わりが得意なほうだと思っていた。

ところが、我が子への言葉はこうだ。

「ごはんをはやく食べなさい」

「ゴミはすぐゴミ箱に捨てなさい」

「水筒をランドセルから早く出しなさい」

「洗濯物は洗濯機に入れなさい」

「〜しなさい」のオンパレードである....

生徒に対しては「〜したほうがいいよ」「〜してくれないかな?」と自然に言えていた。

やらかしたときも、冷静に言葉を選んでいた。

なのに我が子には、「おいっ」「お前」が口をついて出る。

教員として絶対に使わなかった言葉が、なぜか出てしまう。

なぜだろうと考えた。
たどり着いたのは、「期待値の違い」だった。

生徒には、低めのハードルを設定していた。
それを少しでも超えたら褒める。
それが自然にできていた。

でも我が子には、「自分の子どもなんだからできるはず」という気持ちが先に立つ。

できていないことにばかり目がいく。
悪いところを指摘してばかりいる。

これではただの、口うるさい親だ。

14年間、生徒と向き合ってきたのに、自分の子どものことはあんまりわかっていなかった。

今更ながら、そう思っている。

答えはまだ出ていない。
格闘中である。

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