【南アルプス】笹山〜笊ヶ岳|奈良田から老平38km・記録の少ない白根南嶺を1泊2日で縦断
静かな稜線を、長く歩くのが好きです。
今回歩いたのは、南アルプス白根南嶺。
笹山から笊ヶ岳へ、奈良田〜老平をつなぐ縦走ルートです。
踏み跡の薄い区間、長い林道、そしてハイマツ帯。
楽ではないはずなのに、強く印象に残る2日間になりました。
はじめに
南アルプス白根南嶺は、一般的な登山エリアとは少し違います。
人が少ない
ルートが長い
そして判断が求められる
今回歩いた笹山〜笊ヶ岳の縦走は、
その特徴がよく表れているルートでした。
この記事では
・奈良田〜老平縦走のルート状況
・迷いやすいポイント
・実際に感じた難易度
をまとめています。
白根南嶺に興味がある方、
笊ヶ岳を“線でつなぎたい方”の参考になればと思います。
山行概要
山名: 笹山(黒河内岳)・白剥山・生木割山・這松尾山・笊ヶ岳 ほか
山域: 南アルプス(白根南嶺)
日程:2020年8月12日〜13日(1泊2日)
天候:晴れ(午後は不安定要素あり)
ルート:
1日目|奈良田 → 笹山 → 白剥山→ 奈良田越 → 伝付峠 (テント泊)
2日目|伝付峠 → 天上小屋山 → 生木割 → 這松尾山 → 笊ヶ岳→ 布引山 → 老平
距離:38.8km
累積標高:+4,773m / -5,121m
行動時間:約22時間
体力度:★★★★★(長距離縦走+ルーファイ経験者向け)
標準CTとの比較:標準22:27に対し21:58(ほぼ標準ペース)
コース全体図

奈良田をスタートし、笹山から白根南嶺を南下。
伝付峠でテント泊し、翌日は笊ヶ岳を経て老平へ下山する北から南への縦断ルート。
このルートを選んだ理由
以前から気になっていた、笹山〜笊ヶ岳の縦走。
白根南嶺の中でも、
「つなぐと面白い」と感じていたラインでした。
当初は別ルートを検討していましたが、
同行者からこのルートの提案。
タイミングも合い、
今回歩くことに決めました。
結果的に、
強く印象に残る山行になりました。
コースの様子と感想
■ 奈良田〜笹山
奈良田からのスタートは緊張感があります。
序盤から標高差を一気に上げる登り。
荷物の重さと暑さもあり、かなり消耗しました。
笹山は“前半のピーク”ではなく、
ここからが本番という印象です。

■ 笹山〜白剥山
笹山からの下りは要注意区間。
一度奈良田側へ下りたあと、
尾根を乗り越えて反対側へ。
ハイマツ帯の中に踏み跡があり、
ルートを外しやすい場所です。
その後も倒木や藪が続き、
気を抜くと道を見失いそうな区間でした。

■ 奈良田越〜伝付峠
奈良田越からは林道区間。
長く単調ですが、
崩壊地や分岐があり油断はできません。
特にV字ターンの分岐はわかりづらく、
事前に把握しておかないと通過してしまう可能性があります。
伝付峠でテント泊。
この時点で翌日の行動を再検討しました。

■ 伝付峠〜笊ヶ岳
2日目は早朝スタート。
林道から登山道へ入り、
徐々に標高を上げていきます。
途中で開けた場所に出ると、
赤石岳・荒川三山の大きな展望。
ここで一気に気持ちが上がりました。
長い行程の中で、
こういう“抜けるポイント”は重要だと感じます。

■ 笊ヶ岳〜老平
這松尾山周辺はルート取りがポイント。
尾根沿いはハイマツ漕ぎが強く、
トラバース道のほうが現実的でした。
笊ヶ岳に到着したときの達成感は大きく、
これまでの疲労が一気に報われる感覚。
ただ、ここからがまだ長い。
布引山を経て、
広河原へ向けての長い下り。
最後は渡渉や崩壊箇所もあり、
気を抜けないまま下山となりました。

コース状況・注意点
・笹山〜白剥山
ハイマツ帯でルート不明瞭
踏み跡を外しやすい
・奈良田越周辺
林道分岐あり(V字ターン注意)
・ガレ場通過
足場が狭く滑落リスクあり
状況により巻き道判断
・這松尾山周辺
尾根ルートはハイマツ漕ぎ
トラバース推奨
・広河原手前
渡渉あり(増水時注意)
水場
伝付峠:新倉方向に少し下った場所にじゃぶじゃぶ出ている
駐車場
奈良田駐車場:20〜30台・トイレあり
老平駐車場:5台程度・トイレなし
縦走のため2台車が必要(またはバス利用)
※2020年8月時点の情報です。
ルート状況は変化している可能性があります。
最新情報を確認してから入山してください。
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振り返り
距離も標高差も、
簡単な山行ではありませんでした。
ただ印象に残っているのは、
難しさよりも“判断の連続”です。
進むか
引くか
ルートを選ぶか
その積み重ねで、
ルートが自分のものになっていく感覚。
白根南嶺の魅力は、
やはりそこにあると感じました。
また別の稜線でも、
このエリアを歩いてみたいと思います。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
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