【南アルプス深南部】黒法師岳|野鳥の森から往復21km・標識を届ける山行
静かな稜線を歩く時間が好きです。
今回歩いたのは、南アルプス深南部の黒法師岳。
目的は山頂標識の設置でした。
一週間前は雨で撤退。
もう一度天気予報と向き合い、改めて野鳥の森から歩いてきました。
深南部らしい静かな森と笹原の先で、
一週間越しに標識を届けることができました。
はじめに
黒法師岳は、南アルプス深南部を代表する人気峰のひとつです。
今回は水窪の「山に生きる会」からお声がけいただき、山頂標識の設置をお手伝いする機会をいただきました。
一週間前は雨とガスで撤退。
それでも諦めきれず、天候の回復を待って再挑戦することにしました。
この記事では、
・野鳥の森から黒法師岳までのルート状況
・標識設置当日の様子
・深南部らしい稜線の魅力
をまとめています。
これから黒法師岳を歩いてみたい方の参考になれば嬉しいです。
黒法師岳とは
黒法師岳(2,068m)は、静岡県と長野県の県境付近に位置する南アルプス深南部の山です。
日本二百名山の一座として知られ、静岡百山、みさくぼ百山の一座です。
山頂には珍しい変種の一等三角点があります。
野鳥の森から続く前黒法師山やバラ谷の頭、丸盆岳へ連なる笹原の稜線は、深南部を代表する景観のひとつです。
百名山のような賑わいはありませんが、その分だけ静かで落ち着いた山歩きを楽しめます。
私自身もこれまで、
・野鳥の森ルート
・寸又峡ルート
・シブロク歩道ルート
・等高尾根ルート
で歩いてきました。
何度訪れても「また来たい」と思わせてくれる、お気に入りの山のひとつです。
山行概要
山名:黒法師岳
山域:南アルプス深南部
日付:2026年6月13日
天候:晴れ
コース:
麻布山登山口 → 麻布山 → 前黒法師山 → 打越峠 → バラ谷の頭 → 上西平山 → 黒法師岳 → 往路下山
行動データ
距離:21.0km
累積標高:2,081m
実際の行動時間:約7時間
標準コースタイム:約12時間40分
体力度:★★★★☆(健脚向け)
おすすめ度:★★★★★
おすすめしたい人
・深南部らしい笹原の稜線を歩きたい人
・黒法師岳を初めて訪れる人
・静かな山が好きな人
・南アルプス深南部に興味がある人
コース全体図

野鳥の森から麻布山、前黒法師山を経て黒法師岳へ向かう往復ルートです。
深南部としては比較的歩きやすいルートですが、後半は急登と笹原が続きます。
この山を選んだ理由
突然舞い込んできた「山に生きる会」からの標識設置のお話。
黒法師岳の標識を設置していただけないかとのことで、ありがたくお引き受けしました。
本来は先週設置予定でしたが、野鳥の森に到着すると予報以上の雨。
2時間ほど様子を見たものの状況は改善せず、安全を優先して撤退しました。
そして迎えた今週。
Googleマップでは山住峠から野鳥の森区間が通行止め表示となっており少し不安でしたが、実際には問題なく通行できました。
無事に登山口へ到着し、一週間越しの標識設置へ向かいます。
コースの様子と感想
麻布山登山口〜前黒法師山
まだ薄暗いうちに出発。
麻布山までは整備も行き届いており歩きやすい登山道です。
途中で振り返ると、歩いてきた長い尾根が朝日に照らされていました。
前黒法師山では、先週設置されたばかりの新しい標識を確認。
無事に残っていてひと安心です。

前黒法師山〜バラ谷の頭
この区間はアップダウンも少なく快適。
戸中山付近からは黒沢山や不動岳の展望も楽しめました。
打越峠を過ぎると徐々に深南部らしい雰囲気になり、バラ谷の頭へ到着。
ここからの景色は何度見ても気持ちが良いです。

バラ谷の頭〜黒法師岳
上西平山を越えると笹原が広がります。
黒法師岳直下は急登。
背丈を超える笹の間を登るため、足元が見えにくい箇所もあります。
笹を掴みながら慎重に高度を上げると、黒法師岳へ到着。
そして今回の目的だった標識を無事設置することができました。
山頂に立つたびに目にする標識。
普段は当たり前の存在ですが、設置する側を少しだけ体験し、そのありがたさを改めて感じました。

コース状況・注意点
・麻布山まではよく整備されています
・前黒法師山を越えた先の妖精平は横に広く、ガス時は方向に注意
・妖精平〜黒法師岳は笹で登山道が見えにくい箇所あり
・バラ谷の頭、黒法師岳直下は急登
・黒法師岳への登りは背丈を超える笹の間を進む
・滑りやすいため笹を掴みながら歩くと安心
【コース状況まとめ】
道迷いリスク:★★★☆☆
体力必要度:★★★★☆
危険箇所:★★★☆☆
眺望:★★★★★
静けさ:★★★★★
おすすめ季節:5月〜11月
※2026年6月時点
関連記事
今回の山行は、黒法師岳の標識を設置するために歩いたものでした。
登山道や標識について考えたことをこちらにまとめています。
▶ 登山道は誰かが守っている
▶ 当たり前にある標識の裏側|黒法師岳へ再び標識を届けた日
▶ 黒法師岳ゴールデンルート|黒法師岳〜丸盆岳を歩く
黒法師岳周辺をじっくり歩くならこちら。
深南部らしい笹原と展望を楽しめる定番ルートです。
振り返り
今回は山頂に立つこと以上に、標識を届けることが目的の山行でした。
登山道や標識は、誰かの整備や活動によって維持されています。
普段は利用する側ですが、今回は少しだけ支える側を体験する機会になりました。
一週間前は天候に阻まれて撤退。
それでも改めて天気を確認し、もう一度ここへ来ることができました。
深南部の奥にある黒法師岳。
静かな尾根と笹原は、何度歩いても変わらず心地よい場所です。
次にこの標識を見るときは、今日のことを少し思い出すかもしれません。
おわりに
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毎週末、稜線を歩いています。
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