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【第15回】ビジネス書との出会い:すべてのアイデアはここから生まれる。『アイデアのつくり方』

この**【ビジネス書との出会い】**シリーズでは、私が出会い、人生やビジネスの視点を変えるきっかけとなったビジネス書を、毎回1冊ずつレビュー形式でご紹介していきます。


書籍と著者


本日ご紹介する書籍は、60分もあれば読めてしまうほど薄いにも関わらず、世界中のクリエイターに読み継がれる伝説的な名著、ジェームス・W・ヤング氏による**『アイデアのつくり方』**です。


導入:アイデアが「生まれる瞬間」を知っていますか?


前回、【第14回】の『アイデアのちから』では、人の記憶に粘りつくアイデアが持つ**「6つの原則(SUCCESs)」を学びました。あれは、出来上がったアイデアの「強さの正体」**を解明した本です。

では、その「強いアイデア」は、いったい“どうやって”生み出されるのでしょうか?

この『アイデアのつくり方』は、その問いに答える本です。アイデアは「才能」や「ひらめき」といった神がかり的なものではなく、**誰でも学べる「技術(テクニック)」であり、明確な「プロセス(手順)」**によって生み出されると断言します。


本書の核:アイデアを生み出す「5つのプロセス」


本書の核心は、アイデアが生まれるまでの精神的なプロセスを、以下のシンプルな5段階に体系化した点にあります。


第1段階:資料収集

  • 「何を」するか: 問題に関連する「特殊資料」(商品やターゲットの情報)と、世の中のあらゆる「一般資料」(趣味、歴史、文学など)を、貪欲に集める段階。

  • ポイント: アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」であるため、この「要素(=資料)」がなければ何も始まりません。


第2段階:咀嚼(そしゃく)

  • 「何を」するか: 集めた資料を、頭の中でこねくり回す段階。カードに書き出したり、様々な角度から眺めたり、無理やりつなげてみたりする。

  • ポイント: この段階では、まだ答えは出ません。カオスな状態でOKです。


第3段階:孵化(ふか)

  • 「何を」するか: 問題のことを「意図的に、完全に、忘れる」段階。

  • ポイント: これこそが本書の真髄です。考え抜いた後は、いったん手放し、散歩をしたり、音楽を聴いたり、別のことをして潜在意識に仕事を任せます


第4段階:誕生

  • 「何を」するか: まったく予期しない瞬間(シャワー中、就寝前など)に、アイデアが「ユーレカ!(わかった!)」と向こうからやってくる段階。

  • ポイント: これは第3段階で適切に「孵化」させた者だけに訪れる瞬間です。


第5段階:検証

  • 「何を」するか: 生まれたてのアイデアを、現実世界に連れ戻し、「実際に使えるか?」を厳しく検証し、磨き上げる段階。


まとめ:『アイデアのちから』とセットで読むべき理由


この『アイデアのつくり方』は、私たちが「アイデアが出ない…」と悩む原因が、「第3段階:孵化」を飛ばして、第2段階(咀嚼)だけを続けているからだと教えてくれます。

  • 『アイデアのちから』(前回) = 出来上がったアイデアを強くする「原則(SUCCESs)」

  • 『アイデアのつくり方』(今回) = アイデアそのものを生み出す「手順(5つのプロセス)」

この2冊は、アイデアの「作り方」と「育て方」を教えてくれる、最強のセットです。もしあなたが創造的な仕事で行き詰まったなら、この薄い本が、あなたの精神的なプロセスそのものを変えてくれるでしょう。

▲前回紹介した「アイデアのちから」

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