【第16回】ビジネス書との出会い:アイデアは「才能」じゃない、「習慣」だ。『アイデアのヒント』
この**【ビジネス書との出会い】**シリーズでは、私が出会い、人生やビジネスの視点を変えるきっかけとなったビジネス書を、毎回1冊ずつレビュー形式でご紹介していきます。
書籍と著者
本日ご紹介する書籍は、ジャック・フォスター氏による**『アイデアのヒント』**です。
導入:「アイデア体質」になるための、毎日の習慣
前回、前々回と「アイデア」に関する名著を紹介しました。 【第14回】『アイデアのちから』では、記憶に残るアイデアの**「6つの原則(SUCCESs)」を。 【第15回】『アイデアのつくり方』では、アイデアが生まれる「5段階のプロセス」**を学びました。
では、その「プロセス」の第一段階である「資料収集」を、私たちは毎日どう実践すればいいのでしょうか? どうすれば「アイデア体質」になれるのか?
その答えが、この本です。これは堅苦しい理論書ではなく、「アイデアを生み出すこと」を**毎日の「習慣」**に変えるための、最も実践的で優しいガイドブックです。
本書の核:アイデアの「種」を見つける3つの習慣
本書もまた、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」という前提に立っています。だからこそ、日常から「要素(=アイデアの種)」を集める習慣が何よりも大切だと説きます。本書から、そのための3つのヒントをご紹介します。
習慣①:好奇心を持つ(Be Curious)
ポイント: アイデアマンとは、**「なぜ?」**を問い続ける人です。
教え: 物事を当たり前だと思わず、子供のように「なぜ?」「どうやって?」と常に問いかけましょう。物事を裏側から見たり、前提を疑ったりすることが、新しい組み合わせの第一歩となります。
習慣②:楽しむ(Have Fun)
ポイント: アイデアは、深刻な顔でうんうん唸っている時ではなく、リラックスして楽しんでいる時に生まれます。
教え: 著者は、ユーモアと遊び心がアイデアを生み出すと強調します。深刻になりすぎず、プロセスそのものを楽しむ姿勢が、心のブロックを外し、自由な発想を助けてくれます。
習慣③:すべて書き留める(Write it down)
ポイント: 人間の脳は、アイデアを**「生み出す」ことと「判断する」**ことを同時に行うのが苦手です。
教え: 「これは良いアイデアか、悪いアイデアか」とすぐに**判断(ジャッジ)**してはいけません。まずは質より量。良いも悪いもなく、思いついたことをすべて書き留める習慣をつけましょう。「悪いアイデア」は、「良いアイデア」にたどり着くための単なるステップに過ぎません。
まとめ:アイデアの「プロセス」と「原則」と「習慣」
この『アイデアのヒント』は、前2冊の「アイデア本」を補完する、最高の実践書です。
『アイデアのつくり方』 = アイデアが生まれる**「プロセス」**(5段階)
『アイデアのちから』 = 記憶に残るアイデアの**「原則」**(6原則)
『アイデアのヒント』 = アイデア体質になるための**「習慣」**
「自分には創造性がない」と悩んでいる人にこそ、最初に読んでほしい一冊です。この本は、あなたに「アイデアを生み出すことを楽しんでいいんだ」という許可と勇気をくれるでしょう。
▲2回にわたって、アイデア関連の書籍を紹介しました!
▲他にもいろいろビジネス書を紹介しています!
