「頑張ります!」は禁句? 給与査定で損する人が言いがちなNGワードとは
おつかれさまです。深沢マチヤです。
私は、会社員が「狙った通りに給料を上げる」ための戦略アドバイザーとして発信をしています。
「がんばっているのに給料が上がらなくて悔しい思いをしている」
「給料を上げたいと思うけど、何をどんな風にがんばればいいかわからない」
といった会社員の方に向けて、狙った通りに給料を上げるための戦略と具体的な方法をお伝えしています。
今日お伝えしたい内容は、
多くの会社員の方がハマってしまっているかもしれない「トラップ」
についてです。
前回の記事で「査定会議の正体は、限られた昇給予算を巡るマネージャー同士の奪い合いの場」であり「上司はあなたの敵ではなく、会議で戦ってくれる代理人」だという話をしました。
そして、その代理人である上司に「数字の武器」を渡すことが重要だとお伝えしました。
もしかしたら、この話を読んで
「よし、上司に渡す数字を集めよう」
と、さっそく動き出そうとされた方もいるかもしれません。
その心意気は素晴らしいのですが、実はその「武器集め」に取りかかる前に、気をつけて欲しいことがあります。
それが「多くの会社員の方が無意識にハマっているかもしれないトラップ」。
それでは早速、その罠についてお話しさせてください。

クイズ: 成果は同じなのに、評価が変わる3人
いきなりですが、クイズです。
3人の会社員、Aさん、Bさん、Cさんがいました。
次の条件だった時、最も評価が高くなるのは誰でしょう?
条件①
3人とも、今期の成果で「仕事の量」「仕事の質」「かかった時間」はまったく同じでした。
条件②
1つだけ違う点があり、それぞれの会社からの「期待値」が異なっていました。
Aさんへの期待値:100
Bさんへの期待値:150
Cさんへの期待値:80
さて、この3人の中で、査定会議で最も高く評価されるのは誰だと思いますか?
「成果が同じなら、評価も同じでは?」
と思われた方、それこそが多くの方が見落としているポイントです。
実は、正解はCさんなのです。

なぜ「期待値」だけで評価が変わるのか?
以前の記事で「良い評価」は「成果の量×質÷時間」の方程式を意識することが重要だとご紹介しました。

実はこの方程式には、もう1つ重要な要素が隠れています。
この方程式で出した数値は、自分に対する「期待値」と比較して初めて、評価として確定するのです。

ここで先ほどのクイズを見てみると、
Aさん:成果100=期待値100→期待通り(評価:100 ÷ 100 = 100)
Bさん:成果100<期待値150→期待以下(評価:100 ÷ 150 = 66)
Cさん:成果100>期待値80 →期待以上(評価:100 ÷ 80 = 125)
成果が全く同じ「100」だったとしても、期待値との比較によって評価はまったく変わってしまう。
これが、査定会議で評価が決まる本当の仕組みなのです。

「頑張ります!」の宣言が、実は自分の首を絞めているわけ
たとえば、期初の目標設定の場面を思い浮かべてください。
上司との面談で
「今期は絶対に大きな成果を出します!」
と、意気込んで宣言したことはありませんか。
その意気込み自体は素晴らしいものです。
しかし、その野心的な目標を査定のテーブルに正式な「目標」として乗せてしまうと、それは自分で自分への「期待値」を吊り上げる行為になってしまいます。
実は、私自身にも同じような経験があります。
プレイヤーだった時代、
「今期は絶対にチームで一番の実績を出します」
と意気揚々と宣言していました。
そして実際に納得できる成果を出せていたのに、査定で返ってきたのは「標準」評価。
今振り返れば、あの時の自分は
「期待値を自分で吊り上げてから、その期待値通りの成果を出しただけ」
だったのです。

でも 「サボりのすすめ」 ではないんです
ここまで説明して思われるのが
「じゃあ目標を低く設定して手を抜けばいい」
だとすると、それは大きな誤解です。
大切なのは「野心を持つこと」と「その野心を正式な目標として宣言すること」を切り分けて考えること。
これは手を抜くための技術ではなく、頑張りを正しく評価に反映させるための戦略的な技術です。

では、「期待値」とどう向き合えばいいのか
簡単に言うと、やるべきことは
「目標設定の際に、自分から期待値を上げすぎない」
という、驚くほどシンプルな話だったりします。
しかし、私自身、これに気づいてからは期末の評価は驚くほど変わっていきました。
変えたことといえば、
野心的な挑戦は自分の中だけで温め、面談で正式に握るのは無理のないレベルにとどめるようにした
それだけなのに、です。
とはいえ
「具体的に目標シートに何を書いて何を書かないべきか」
「達成基準はどう設定するか」
といったことが気になった方も多いはずです。
このあたりは以下の記事で、目標設定シートの書き方から達成基準の決め方までステップバイステップで解説しています。
ですので、この記事では、まずは「期待値は自分から上げすぎてはいけない」ということだけ、覚えておいていただけるだけでも嬉しいです。
さいごに
ここまで読みいただき、ありがとうございました!
査定会議にのぞむ上司に協力な武器を渡すことは非常に大切です。
しかし、その前段階である目標設定で、自分が不利な戦場を作ってしまっていないか。
そのことを一度、振り返ってみていただけると嬉しいなと思います。
というわけで、このnoteでは、これからも「会社員が本業の給料を狙って上げるための戦略と方法」をお伝えしていきます。
このnoteを通じて、1人でも多くの方に「高評価」と「昇給」を実現していただければと願っています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
