うさぎが牧草を食べない時の原因と対処|うさぎと暮らす
はじめに
「牧草、ぜんぜん食べてくれない…」
今回は、そういう悩みを抱えているうさ飼いさん向けの記事になります!

こんにちは、ぽどるです!
東京でうさぎのリリーちゃんと二人暮らしをしています。
他にもうさぎ系の記事を書いてるのでよかったら見てください。
では本題に戻ります。
この記事に辿りついたということは、
牧草を入れても入れても残されてこんなふうに悩んでいると思います。
ペレットはがっついて食べるのに牧草だけあまり食べない
牧草を変えてもダメでもう何を試せばいいかわからない
このまま食べなくて本当に大丈夫なんだろうか
私も最初は「うちの子は牧草が嫌いなのかな」と半ば諦めて、
まあペレット食べているならいいかなって諦めかけていました。
でも、調べてみて考えが変わりました。
牧草はうさぎにとって「数あるごはんのひとつ」ではありません。
牧草は、うさぎの食事の約8割を占める"主食"です。
残りのペレットや野菜は、あくまで副菜。
つまり「牧草を食べない」というのは、
食生活において最も重要なものをほとんど食べていない、ということなんです。
だからこそ「好き嫌い」で片づけずに、原因を一緒に探っていきましょう。

牧草は「好き嫌い」ではすまない
原因の話に入る前に、どうしても先に伝えておきたいことがあります。
犬や猫は1日くらいごはんを抜いても、たいてい元気にしていますよね。
でも、うさぎはそうではありません。
うさぎは、犬猫と違って「絶食」に耐えられない生き物です。
牧草の繊維が腸を動かしているので、
その供給が止まると消化管の動きそのものが止まってしまうことがあります。
これが、うさぎの三大疾病のひとつ
「うっ滞(消化管うっ滞)」 です。
牧草もうんちも12時間ほど止まっていたら、それは緊急事態です。
「3〜4時間でも危険」とする獣医さんの情報もあります。
ですので、もし今この瞬間に
「牧草も野菜もまったく食べない」
「トイレ掃除をしてから半日経ってるのにうんちが全然なくてきれい」
「隅っこでずっと固まってる」
こんな状態ならこの記事を読み込むより先に、
うさぎを診てもらえる動物病院へ連絡してください。
それ以外の「ある程度は食べているけれど、牧草の食いつきが悪い」という人たちは一緒に原因を探っていきましょう。
牧草を食べない6つの原因
「牧草を食べない」と一口に言っても、理由はいくつもあります。
ひとつずつ、心当たりがないか見ていきましょう。
①牧草が古い・湿気ている・カビている
いちばん多くて、いちばん見落とされがちなのがこれ。
うさぎは鼻がとても良い動物です。
人間が「まだ大丈夫」と思う牧草でも湿気で香りが飛んでいたり、
ホコリっぽくなっていたりするとぱたっと食べなくなります。
良い牧草の目安は
緑色・長い・いい香り・粉末が少ない・しっかり乾いていること。
とくに梅雨どきは要注意です。
袋を開けっぱなしにしていたり、買いだめしてずっとしまい込んでいたりすると、
知らないうちに湿気てカビていることがあります。
カビた牧草は消化器官を乱して命に関わることがあるので、
気付いたら絶対に与えないでください。
「もったいないから」と怪しい牧草をあげるのはやめましょう。
牧草代をケチってうさぎさんが体調を崩してしまったら悲しいですし、
治療費で牧草代の10倍以上は飛んでいってしまいますよ!

②牧草の種類や刈り方が合っていない
ひとくちに「牧草」といっても、種類や硬さはさまざま。
定番のチモシーひとつとっても、刈り方で食感がまったく違います。
・1番刈り:茎が多くて硬く、繊維がいちばん豊富。健康な成うさぎの基本
・2番刈り:柔らかさと繊維のバランス型。扱いやすい
・3番刈り:いちばん柔らかく葉が多め。偏食ぎみの子や高齢の子向き
「硬い1番刈りが理想」とよく言われますが、硬すぎて食べれない子もいます。
牧草を交換したら30分程度観察してあげてください。
牧草に興味はもっているようなのに、
茎をあまり食べてない場合は硬すぎて食べれないパターンかもしれません。
その場合は、まず柔らかめの2番刈りや3番刈りを試してみて、
それでも無理ならオーチャードグラス(少し甘くて柔らかい)を試してみましょう。
牧草の種類ごとの違いは、別の記事で詳しく扱っているのでそちらを読んでください。
③ペレットやおやつを食べすぎている
これもすごく多いです。
牧草を食べない原因として、いちばん多いのが「ペレットの食べすぎ」です。
考えてみれば当たり前ですよね。
人間だってお菓子でお腹いっぱいならごはんは進みません。
うさぎにとってのペレットは、
まさにその「お菓子」のような立ち位置なんです。
なのでまずペレットを減らしてみてから、牧草を食べるか観察してみてください。
「ペレットを減らすなんて、可哀想」と感じた方もいるかもしれません。
その気持ちもわかります。
特にたくさんペレットをあげている人は、
ペレットを牧草と同じようにうさぎに不可欠の食べ物として捉えている方が多いです。
なので「ペレットを減らすなんてありえない!」と強く感じてしまうんだと思います。
でもそれは「うさぎさんに元気で長生きしてほしい」という愛情があるからこそですよね。

だからこそ少しだけ柔軟になって、考え方を変えてみてください。
ペレットはもともと、食用うさぎを早く太らせるための飼料として作られました。
主食ではないんです。
野菜もしっかりあげているなら、
ペレットは小型の子(ネザーランドドワーフなど)で1日大さじ1杯程度で十分とされています。
袋の裏に書いてある「規定量」はペレットをメインにする場合の量です。
なので、野菜も与えている人がそのまま信じると与えすぎになってしまい「牧草あんまり食べてくれないなー」となってしまいます。
ちなみに、盲腸便(食べるためのうんち)が食べ残されて転がっているのもカロリー過多・牧草不足のサインのひとつ。
思い当たる方は、まずおやつとペレットを少し減らしてみてください。

④季節・換毛期・体調による食欲の波
うさぎの食欲は、季節や体調でけっこう揺れます。
とくに換毛期(春・秋)は飲み込んだ毛で胃腸が重くなり、一時的に食欲が落ちることがあります。
夏の暑さも大敵です。
うさぎの適温は15〜25度。
30度から熱ストレス、35度で熱中症の危険が出てきて、
暑いと真っ先に食欲が落ちます。
季節の変わり目や引っ越し・模様替えといったストレスでも
食が細くなることがあります。(猫と一緒ですね!)
「最近ちょっと牧草が減った」というときは、
その時期の気温や環境の変化も振り返ってみてください。
そして、心当たりが見つかったらそれに合わせた対策をしてあげてください。

⑤歯やお口のトラブル
意外と見落とされるのが「歯の問題」です。
うさぎの歯は一生伸び続けるので、
噛み合わせがずれる「不正咬合」になると硬い牧草を噛むのがつらくなります。
「柔らかいペレットや野菜は食べるのに、硬い牧草だけ食べない」
「食べたそうにするのに、口をもぐもぐさせて落としてしまう」
「よだれが出ている」
こうしたサインがあるときは、飼育環境の工夫だけでは解決しません。
うさぎを診られる動物病院で、お口の中を見てもらってください。

⑥置き方・環境・運動不足
最後は、牧草そのものではなく「環境」の問題です。
うさぎは普通、食べながら排泄する動物です。
だから、トイレと牧草はセットにするのが基本となります。
ですが日本ではケージ飼育が基本となっていて、
そのスペースがないせいで「うさぎさんにとってストレス過多の環境」になっていることも考えられます。
ケージフリーについてはたくさん記事を書いているので、ぜひ読んでみてください。
広いトイレを用意してその隅っこや真上に牧草をたっぷり置くと、
ゆっくりくつろぎながら食べれるようになり食べる量が増えるかもしれません。
フィーダーを使う人も多いですが「上を向いて食べる」というのが苦手なうさぎさんも多いです。
もしフィーダーを使っていて食べる量が気になっている方がいるなら、
ひと月くらい牧草を床に置いてみてください。
たくさん食べるようになるかもしれませんよ!
そしてもうひとつ、見落とされがちなのが運動不足です。
体を動かすことは、消化管の動きを刺激します。
逆に、狭い場所にずっといて運動量が少ないと、
お腹の動きが鈍り「食欲そのもの」が落ちていきます。
走り回って、跳ねて、気ままにくつろげる。
そんな環境そのものが、実は牧草の食いつきにもつながっているんです。
みなさんもぜひケージフリーに挑戦してみてください。
我が家ではこういうペットフェンスを使っています。
今日からできる対処法
原因が見えてきたら、できることから試していきましょう!
ポイントは「いちどに全部変えない」こと。
ひとつずつ試して、うさぎの反応とうんちを見ながら進めるのが安全です。
まず、牧草を新しい・新鮮なものに変えてみてください。
保存は、袋から出して通気性のある容器へ。
完全密閉は湿気がこもるので避け、梅雨は買いだめせずこまめに。
それでもダメなら、刈り方や種類を変えてみます。
硬い1番刈り→柔らかめの2番刈り・3番刈り、あるいはオーチャードグラスへ。
並行して、ペレットとおやつを少し減らして、ほどよい空腹を作ってあげましょう。
それでも食いつかない子には、ちょっとした工夫が効きます。
牧草を手で揉んで香りを立てる、おもちゃや箱に隠して探させる、好きなドライハーブをほんの少し混ぜる
などなど遊びの延長で口をつけてくれることがあります。
最後に、体を動かせる時間と空間を確保すること。
部屋んぽ(部屋での散歩)の時間を増やすだけでも、お腹の動きが変わって食べてくれる子も多いですよ!
日本では「部屋んぽは1時間程度でいい」と言われていますが、
海外では「部屋んぽは1日5時間で、それ以外の時間は1.5畳以上のスペースで飼育した方が良い(ケージの5倍程度?)」と言われています。
日本の飼育方法は完全に、真っ向から否定されてますよね…。

病院に行ったほうがいいサイン
様子を見ていい場合と、すぐ受診すべき場合があります。
ここは、いちばん大事なところなのでもう一度はっきり書きます。
次のいずれかに当てはまるなら、環境の工夫より先に病院へ。
24時間、ほとんど何も食べていない
うんちが出ていない
ぐったりしている、うずくまって動かない
よだれが出ている、口をもぐもぐして食べ物を落とす
「いつもと違う」が半日続いたら、それは様子見ではなく受診のタイミングです。
うさぎは「本当にまずい状態」になるまで、つらさを表に出しません。
うさぎを飼うなら「とりあえず病院!」という意識を持ちましょう。
まとめ
牧草を食べないというのは、本当に心配ですよね。
でも、打てる手はちゃんとあります。
焦らず(でも危険サインだけは見逃さずに)原因を探って、
その子に合うやり方を見つけてあげてください。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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