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北海道ワーケーションを車中泊で2年続けてわかったこと

「北海道で働いています」

関西人の私が、そう言うと、少し特別な暮らしに聞こえるらしい。

軽バンを移動事務所として活用

でも実際は、地味だ。

・朝起きて、温泉へ行く。
・コンビニでコーヒーを買う。
・道の駅や温泉の休憩所でパソコンを開く。
・昼にスーパーへ行く。
・夜は車の中で寝ることが多い。

そんなことを、大阪と北海道を行き来しながら、月1回くらいのペースで2年以上続けている。

この記事の後半には、実際に利用しているワーケーション施設・温泉・道の駅・作業場所などもまとめています。
利用スポット一覧はこちら

最初は、ただの旅だった

何度も通ううちに、少しずつ感覚が変わっていった。

観光地を回るよりも、スーパーの売り場が気になる。

・温泉の営業時間を覚える。
・道の駅の駐車場の癖がわかる。
・風の強さで、その日の十勝らしさを感じる。

旅行というより、「少しだけ暮らしながら働く」に近くなっていった。

ワーケーションは、そんなにキラキラしていない

ワーケーションという言葉には、海の見えるテラス席や、おしゃれなコワーキングスペースのイメージがある。

白金青い池
昭和商小学校コワーキングルーム
釧路達古武キャンプ場の管理棟

もちろん、そういう時間もゼロではない。

でも実際の大半は、もっと生活に近い。

・今日はどこで電源を確保するか。
・通信は安定しているか。
・雨の日に長時間いられる場所はあるか。
・車内の温度は大丈夫か。
・移動の途中で、どこに逃げ場を作るか。

そんな小さな段取りの積み重ねだった。

北海道は広い。

そして、季節によって表情が大きく変わる。

ヌプカの里から十勝平野を望む。

・春はまだ寒い。
・夏は日差しが強い。
・秋は気持ちいいが、朝晩は一気に冷える。
・冬は当然、甘く見てはいけない。

だからこそ、北海道ワーケーションは「なんとなく行けば何とかなる」ものではなかった。

でも、その少し不便なところが、逆によかった。

全部が便利すぎないから、自分で工夫する余地がある。

・どこで働くか。
・どこで休むか。
・どこで風呂に入るか。
・いつ洗濯するか。
・どこで寝るか。

そういうことを考えながら一日を組み立てると、仕事と暮らしの輪郭が、少しだけ見え直してくる。

十勝は、ちょうどいい

展望台から十勝の景色を眺めながら仕事。

2年以上通って、一番しっくりきたのは十勝だった。

札幌ほど都会ではない。

観光地として派手すぎない。

でも、生活に必要なものはちゃんと揃っている。

・温泉がある。
・スーパーがある。
・道の駅がある。
・駐車場が広い。
・道路が走りやすい。
・人との距離感もほどよい。

そして何より、空が広い。

音更町・昭和商学校からの景色

これは写真ではなかなか伝わらない。

実際に数日滞在すると、呼吸のテンポが少し変わる。

大阪にいると、常に情報と人の流れに押されている感覚がある。

でも十勝では、頭の回転数が少し落ちる。

その状態の方が、逆に文章を書きやすかったり、仕事がはかどったりする。

急がなくてもいい。

でも、止まっているわけでもない。

その感じが、仕事にも旅にも合っていた。

車中泊ワーケーションは成立するのか

車中泊ワーケーションは成立する。

雨の日はなぜか落ち着く。

ただし、車中泊そのものを目的にしない方がいい。

ここは、2年以上続けてかなり大事だと思うようになった。

疲れた時は無理をしない。

旅館やホテルも使う。

食事も、仕事も、睡眠も、全部を車の中で完結させようとしない。

・車中泊は便利だ。
・移動の自由度が高い。
・宿の場所に縛られない。
・朝起きてすぐ、次の場所へ向かえる。

でも、車中泊を目的にしてしまうと、だんだん苦行に近くなる。

続けていくには、逃げ場が必要だ

宿でゆっくるする時間もとったほうがいい

・今日はホテルにしよう。
・今日は外で食べよう。
・今日は温泉の休憩所で仕事しよう。
・今日は早めに寝よう。

そういう選択肢を持っておく方が、結果的に長く続く。

車はあくまで、移動できる拠点であって、我慢大会の会場ではない。

段取りが悪いと、気分転換が摩擦になる

これはワーケーションに限ったことではないけれど、事務所と比べると、やはり外での仕事は制限がある。

晩成温泉から見る太平洋。

・椅子も違う。
・机も違う。
・電源も限られる。
・通信も場所によって変わる。

急な電話やオンライン会議に向かない場所もある。

だから、準備や段取りは、普段よりも大事になる。

・パソコンの充電。
・バッテリーの確保。
・通信環境。
仕事に必要なデータの整理。
雨の日の作業場所。
・長時間座れる場所。
・疲れた時に休める場所。

このあたりを甘く見ると、すぐに摩擦が起きる。

せっかく気分転換のつもりで北海道まで来たのに、

「やっぱり使い慣れた事務所の方がよかった」

と思ってしまうかもしれない。

北海道ワーケーションを楽しむには、自由さだけでなく、準備も必要だった。

自由に動くためには、先に少しだけ不自由を潰しておく。

この感覚は、かなり大事だと思う。

癖になる朝がある

それでも、やめられない時間がある。

朝6時に温泉に入る。

まだ一日が始まりきっていない時間に、湯に浸かる。

・外は雪の日もある。
・新緑の日もある。
・夏の強い光の日もある。
・秋の空気が少し冷たい日もある。

風呂から上がって、そのまま休憩所へ行く。

湯上がりにひと仕事。

窓の外に、四季折々の北海道の景色がある。

そこでパソコンを開く。

8時から、いつものように仕事を始める。

これは、一度覚えるとかなり癖になる。

仕事をしているのに、少し旅をしている。

旅をしているのに、ちゃんと仕事も進んでいる。

この中間の感覚が、北海道ワーケーションの面白さなのだと思う。

特別な観光地に行かなくてもいい。

毎回、絶景を見なくてもいい。

有名な店を回らなくてもいい。

・朝の温泉。
・休憩所の机。
・窓の外の景色。
・いつものパソコン。

それだけで、「来てよかった」と思える日がある。

北海道ワーケーションを続けて変わったこと

一番変わったのは、「急がなくなったこと」かもしれない。

道の駅オコッペの列車内は電源あり。

以前は、移動も仕事も、効率を優先していた。

・なるべく早く着く。
・なるべく多く回る。
・なるべく短時間で済ませる。

でも北海道を行き来するようになってから、少し感覚が変わった。

・遠回りでも景色がいい道を走る。
・温泉で30分余計に休む。
・スーパーで地元の惣菜を見る。
・今日はあまり進まない日だと割り切る。

そんな時間が、意外と仕事にも効いてくる。

場所を変えると、考え方も少し変わる

大阪の事務所で考えている時には出てこなかった言葉が、十勝の温泉の休憩所で出てくることがある。

車を走らせている途中に、仕事の解決策が浮かぶこともある。

道の駅でコーヒーを飲んでいる時に、仕事の進め方を見直すこともある。

移動は、ただの移動ではなかった。

場所を変えることは、自分の中の空気を入れ替えることでもあった。

観光でも移住でもない距離感

幕別の華の湯

北海道に通っていると言うと、「移住するんですか」と聞かれることがある。

今のところ、そういう感覚とは少し違う。

・観光でもない。
・移住でもない。
・出張だけでもない。

月1回くらい通いながら、少しだけ暮らして、少しだけ働く。

その曖昧な距離感が、自分には合っていた。

完全に住んでしまうと、たぶん日常になる。

たまに行くだけだと、ずっと観光のままになる。

でも、何度も通うと、その中間が生まれる。

知らない土地なのに、少し知っている。

旅先なのに、いつもの場所がある。

非日常なのに、仕事も生活もある。

この中間が面白い。

北海道ワーケーションという言葉で、自分がやっていることを説明するなら、たぶんこの感覚に近い。

北海道で、少しだけ暮らしながら働く。

その繰り返しだった。

たぶん、これからも通う

みついし昆布温泉 蔵三

正直に言うと、毎回ラクではない。

・飛行機代もかかる。
・移動も長い。
・寒い日もある。
・予定通りにいかない日もある。

それでも、また行きたくなる。

理由をうまく説明できるわけではない。

ただ、十勝の道を走っていると、「戻ってきたな」と思う瞬間がある。

・温泉の湯気。
・道の駅の朝。
・スーパーの惣菜売り場。
・車の中で飲むコーヒー。
・窓の外に広がる空。

そういう小さなものが、少しずつ積み重なっている。

ワーケーションは、派手な働き方ではなかった。

少なくとも、自分にとってはそうだった。

もっと生活に近くて、もっと段取りが必要で、もっと地味なものだった。

でも、その地味さの中に、続けたくなる理由があった。

北海道で働く。

日高山脈

そう言うと、少し格好よく聞こえる。

でも本当は、

北海道に通いながら、どうにか仕事を回し、温泉に入り、道の駅で休み、車で寝たり、たまにはホテルで回復しながら、自分に合う働き方を探している。

そんな感じだ。

そしてたぶん、そのくらいの方が長く続く。

観光ではなく、移住でもない。

北海道で少しだけ暮らしながら働く。

この2年でわかったのは、ワーケーションは場所を変えることではなく、

働き方の摩擦を減らしながら、自分の呼吸に合う場所を探すことなのかもしれない、ということだった。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


付録:北海道ワーケーションで実際に使った場所

富内銀河ステーションの列車内

最後に、実際に仕事や滞在で使っている場所を一部まとめておきます。

仕事場 

ハイゼットカーゴの荷台
道の駅しかおいの芝生広場のベンチ
道の駅なかさつない
中札内エリア
道の駅おこっぺの廃線車輛
緑ヶ丘公園(帯広)のベンチ

利用するコワーキングスペース

帯広駅前のLAND
音更町 昭和商学校

仕事ができる温泉

天然温泉鳳乃舞
十勝エアポートスパそら
ひまわり温泉
晩成温泉
新冠温泉レ・コードの湯

利用するホテル

ホテルニューオビヒロ(コスパいい)
十勝ガーデンズホテル(天然温泉狙い)
鹿追町の平山旅館(和室でくつろげる)

利用するキャンプ場

達古武オートキャンプ場(釧路)
清里オートキャンプ場(清里)
クリオネキャンプ場(斜里)
層雲峡オートキャンプ場(上川)
富内銀河ステーション(むかわ)

こうして一部でも抜粋してみると、北海道ワーケーションは特別な場所を探すことではなく、自分が安心して働ける場所を少しずつ増やしていくことなのだと思う。

このシリーズの記事のまとめです。



関連サイト

北海道での車中泊ノマドワークや、温泉・道の駅・ワークスポットなどの実践記録は、こちらにまとめています。


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