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日本ワイナリー巡り&スクール体験記 ヴィンヤード多摩①冬〜春編【東京都あきる野市】

日本ワイナリー巡りは5年目に突入です!

既に他記事で話題にしていますが、この2月から「ヴィンヤード多摩」のワインスクールに通い始めました。

スクールに3回通って様子がわかってきたのでご紹介します!

「ヴィンヤード多摩」はあきる野市にあり、設立は2015年。
前から存在は知っていましたが、noteで湯美さんの記事を読んで注目度が上がりました。

年始に、公式facebookでワインスクール募集の情報を見かけました。
冬から夏までの7か月間、ブドウの樹の剪定~収穫まで体験できて、その後、収穫したブドウから出来たワインがいただけるとのこと。
ワイナリーの方からブドウの栽培や収穫の仕方を教えてもらえるなんて、なかなか出来ません。

プロを養成するスクールではなく、ミニイベントなどのお楽しみもありつつ実施されるとのこと。
「これ参加したい!」と思って、申し込みをしました。

さて、どんなスクールでしょうか。



1月 初訪問

スクールの申し込みはしたものの、まだ現地には行ったことはなかった。
週末、現地の様子を見に出かけた。

JR五日市線の武蔵増戸駅を降りて、徒歩でワイナリーへ。
駅の周りは空が広くて、少し歩くと野菜畑などもある。
10分程で到着。

ワイナリーの入口

女性スタッフの方が迎えてくれる。
「今度、スクールでお世話になります」と告げると、ワイナリーの紹介などをしてくれた。

・ワイナリーの代表は森谷さん
・スクールでは森谷さんも教えてくれる
・森谷さんは歯科医師であったが、現在はワイナリーに専念
・歯科医院に障害のある人達が通っていた
・彼らに働く場を提供したいと考えた
・もともとワインが好きなことからワイナリーを設立
・ワインの木製チャームは、彼らが作っている
・赤ワイン用の黒ブドウが多く、ヤマソーヴィニヨンが最多
・ワインを絞った後のブドウも活用しようとしているところ

そんな話を聞いていると、来店客が増えてきた。
スタッフの方に探しているワインをたずねるお客さんもいる。
改めて棚を眺めてワインを選ぶ。

商品数は十数種類
(2月訪問時に撮影)
試飲もできる
(2月訪問時に撮影)

買って帰ったのは赤と白のワイン、シリアル。

右はピノノワールの赤
真ん中「のらぼうブラン」は木製チャーム付き
左は近くの酒蔵の酒かすを使ったシリアル

このワインが2本とも美味しくて、期待が高まった。

▼ピノノワールと「ポテ」の組み合わせを記載した記事

ヴィンヤード多摩のロゴ
ブドウを囲っているのは歯ブラシ!


2月 スクール初回 剪定

日曜の朝、ヴィンヤード多摩で買ってきたシリアルで腹ごしらえをして自宅を出発。
出勤時間より早く、朝の空気がキリっと冷たい。

拝島駅で五日市線に乗り換えて武蔵増戸駅で降りる。
空には雲がなく快晴。

9時頃にワイナリーの前に着くと、男性2人が談笑している。
スクールの参加者の方だろうか。
「おはようございます」と言って、中に入ってみる。

先日とは違う女性の方が迎えてくれて、先ほどの男性達とも親しそう。
スクールの資料やワイナリーのリーフレットを渡してもらう。
温かいコーヒーもいただいて、読みつつ待機。

スクールは9:30開始。
それまでに8人程が集まった。

最初の女性の方は栽培責任者で、代表の森谷さんの他、インストラクター2名がサポートしてくれるという。
一通り自己紹介をすると、参加者の方々は自分でブドウの樹を植えたり果樹栽培をされたりしているとのことで、先程の男性達はスクール2年目だそう。
私だけが全くの初心者。

参加者はシャルドネの樹を2本ずつ担当して、収穫までお世話をするという。
想像していたよりも本格的な感じで緊張する。

外に出てブドウ畑を見学すると、ブドウの樹は枝を何本も伸ばしている。
1本の幹から最終的に2本だけ枝を残して、後は全部剪定するという。

ブドウの樹の様子
(1月訪問時に撮影)

シャルドネの横の柱にテープを巻いて名前を書き、担当を決める。
次に、樹を眺めて栽培責任者の方から、残す枝を決める考え方についてレクチャーがある。

1本の木から10本以上の枝が伸びているが、そのうち幹に近い4本の枝を残すのだ。
それぞれ担当する樹を眺め、各々インストラクターのアドバイスを受けながら4本の枝に赤いテープで印をつける。

参加者達が候補の枝を決めると、全員で話し合う時間が設けられる。

まず、参加者がなぜそれを残すのか考えを述べる。
するとインストラクターの方から、「3年後を考えると、この枝を活かした方がいいだろう」と将来像をイメージしたアドバイスや、「ここに陰芽いんががありそうだから、これは短梢たんしょうに剪定しよう」とか、「この枝は徒長枝(とちょうし)※だから切ろう」とか専門用語もでてくる。

※徒長枝とは、勢いよく長く伸びる枝で、花芽があまり付かない。

その都度、枝と幹の間を覗き込んだり、枝を触って太さを確認したりしながら、候補を固めていく。
候補の枝が決まると、先輩参加者はそれ以外の枝をバシバシ剪定していく。

私も候補を決めた経緯をなぞって考えを述べた。
判断が難しい樹もあったが、その候補でよいだろうと落ち着く。

ブルーシートを広げてもらって記録撮影
残す枝4本に赤いテープの印
どの枝を残すといいのか迷った樹

候補の枝を残して、初めてブドウの枝を剪定。
太い枝はノコギリで切ってもらい、切り口を保護する液体をつける。
針金に巻き付いた細いツルも切って取り除く。
ツルが意外と硬いことも初めて知った。

また、幹の皮も剥く。
カイガラムシなどが皮の内側に卵を産んでいるので、ブドウが病気にならないように剥いておくそうだ。
この話はココファームなどで聞いたことはあったが、自分でやるのは初めて。

2時間ほど作業したが、あっという間だった。
青空の下、樹のお世話するのは楽しかった。

剪定した枝を燃やし、焼き芋を焼いてもらい、温かい紅茶といただいた。
外でブドウの樹を見ながら、熱々ホクホクの焼き芋を食べると、とても美味しかった。

焼き芋を食べながら話すと、こちらのワイナリーの方々は長野県東御市にある「アルカンヴィーニュ」のワインアカデミー卒業生とのことだった。

▼2月はアルカンヴィーニュ繋がりのワインを試した

2月から「ドメーヌ東京」
という新ブランド展開開始


3月 スクール2回目 誘引

天候は晴れ。
武蔵増戸駅を降りるとひんやりしているが前回より温かく、昼にはもっと気温が上がる予報。

前回、足りないと思ったものを買い揃えて持参した。
長靴、首まで覆える帽子、手袋、剪定鋏を入れるポーチ。

スクールが始まる前に長靴に履き替えたりして準備していると、もう暖かくなってきてダウンは脱ぐ。

今回は、剪定の続きと誘引ゆういんを行う。
前回のように、スクール参加者と同じ人数のインストラクターの方々がついてくれる。

空はやや春霞
1月より下草が生えて菜の花も咲き始め
枝の剪定も進んでいる

まず、栽培責任者の方が誘引のやり方などを説明して、お手本を見せてくれる。
「誘引」は上向きになっている枝を横にしならせて、針金に固定する作業。

それから、担当している樹の状態を順番に確認していく。
前回4本まで残した枝の中から、最終的に左右に1本ずつ計2本残す枝を選ぶ。
幹と枝の接続、左右の枝の間隔、枝の太さや形状などをみて、アドバイスをもらいながら剪定する枝や位置を決める。

すべての参加者が残す枝を決めたら作業開始。
確定した2本だけ残して枝を剪定し、誘引をする。

残した2本をゆっくりしならせ、真横にしてテープで針金に固定。
枝が「ピキッ」と音をたててひよるが、インストラクターの方に「大丈夫」と声をかけてもらう。

枝の芽を痛めてしまわないように気をつけて作業する。
芽はまだ固いが、先月よりやや大きくなってきているようだ。

次に、芽キズ処理について教えてもらう。
枝の芽のそばに軽く傷をつけ、芽が出やすくなる液体をつけて、樹を刺激する。

幹の太いところは、ノコギリで傷をつける。
残っていた幹の皮を剥がすと、前年に芽キズをつけた跡がうっすら残っていた。
インストラクターの方に「今年も傷をつけて、芽が出るように促しましょう」と言われ、同じ場所にキズをつける。

残っていた巻きひげを取ったりしていると、またしても、あっという間に2時間経過。

同じ樹の様子
上が2月の剪定前
下が3月の剪定・誘引後

こういう手間をかけて「今年のブドウの収穫量を確保」したり、「翌年以降に樹がよい状態になる」ようにする。

この冬に剪定した枝の山

作業後、剪定した枝を燃やして、ピザを作ってもらってランチ。

鉄板にピザを並べてフタをしたところ

参加者の1人の方から実家で採れたという甘い夏蜜柑をいただいているとピザが登場。
手に果汁がついていたので、ピザの写真は撮らず。
新しく準備中のワイナリーの話など、なかなか聞けない話を伺いながらいただいた。
日なたでのランチは気持ちよかった

ランチ後には、ワインも買った。
スクール最終日にいただける「東京ブラン」を試したくて購入。
「東京ブラン」にはシャルドネがブレンドされており、今お世話しているシャルドネの実も原料となる。

▼東京ブランと春メニューの記事

東京ルージュ(左端)
㊗️サクラアワード 2026 シルバー受賞


4月 スクール3回目 苗植え

当日の天気予報は晴れ。前日までの雨がウソのよう。
朝から上着がいらないくらい気温が高い。

電車に乗って拝島駅で五日市線に乗り換える。
車窓から景色を見ると、菜の花やレンゲが咲いていて、緑や黄色が目立つ。
冬のモノトーンの景色から、春の彩りある景色になっている。

さて、ブドウの樹は芽吹いているだろうか?
当初プランでは、今回は不要な芽を取り除いて数を制限する「芽かき」を行う予定。
だが、もしかすると発芽していない可能性もあるとのことだった。

武蔵増戸駅を出ると桜が咲いていた

ワイナリーに到着して、スクール開始前にブドウ畑を観察するが、芽吹いていない。
まだ早かったようだ。新芽は次回にお預け。

菜の花は咲いていた

今回は新規参加者が2人いらして、賑やかになった。
自己紹介し合ってから、シャルドネの樹の様子を見にいく。

やはり芽吹いていないが、芽が膨らんでいるのが分かる。
また、余分な枝を剪定すると、切り口からしずくがポタポタ落ちる。
先月までは、剪定しても切り口は乾いていたが、もう樹液はあがってきている。

先月、誘引するときに「ピキッ」と音がした枝も、樹液で濡れていた。
少し折れたところから樹液がにじんでいるが、心配ないそうだ。

他の参加者は芽キズ処理の続きなどをしたが、私が担当する樹はあまり手入れが必要ない状態。
よって、インストラクターの方が他の参加者を指導している話を聞いたり、担当が決まっていない樹のお世話をしたりして、前半を過ごす。

これまで2回の復習や追加情報もあって、剪定関連の情報整理ができてよかった。

後半の時間は、まずプティマンサンの苗を植えた。
穴は掘ってあって、そこに苗を入れて土をかける。
周りに溝を丸くつくっておいて水をかけて完了。

プティマンサンはココファームで初めて知ってから注目している品種
白っぽく見えるのは水

なお、苗植えは桜が咲く頃がいいらしい。

続いて、それぞれの担当スポットにかける名札づくりをした。
木のプレートに、剪定枝をボンドで貼り付けて名前を記す。
枝も小さく剪定してあり、準備してあって至れり尽くせり。

かわいい見本

ネームプレートづくりが終わると、ワイン付きランチの時間になる。

ワイナリーからは、ハムチーズサンドイッチ、剪定枝で燻製した鹿肉の自家製ジャーキー、チーズ、ナッツを準備いただいた。(撮影し忘れ)

また、参加者の方がタヒチ旅行に行ってこられて、現地で買ってきたワインを振る舞ってくださった。
皆で乾杯して、屋外でのランチスタート。

タヒチワイン

タヒチのワインは初めて味わったが、果実味がしっかりしていて美味しい。品種はカリニャンとのこと。

ワイワイとお話ししながら、美味しくいただくと、今回もあっという間に終了時間となった。

帰り際に撮影した
ヤマソーヴィニヨンの樹たち



🌸     🌸     🌸



以上、ヴィンヤード多摩への初訪問から、スクール3回分の体験記でした。

この3回はブドウの樹と向き合って、剪定したり、誘引したり、芽キズ処理をしたりしました。
これらのお世話が、今年の実りに直結します。

先月のおうちビストロにも書いたとおり、「剪定技術」によってブドウの樹齢が伸びたり、収穫量に幅が出たりします。

正直言うと、これまで枯れ枝状態のブドウの樹にはあまり関心がありませんでした。
今後は、樹皮を剥いたり、不要な巻ヅルを取ったりお世話したくなりそうです。
そして、どの枝を残すとよいか、今後どこの芽を活かしてどんな形の樹に育てるといいか、あれこれ想像しそうです。

さて、来月はいよいよ芽吹いた様子が見られます。
芽吹くと一気に成長するので、色々な画像をご紹介できそうです。

初夏編もお楽しみに!

今回もお読みいただきありがとうございます🍷

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