84. 基礎編 / 貴族社会 その5 / 石積みのはなし
色々史跡を訪れる中でちょっと引っ掛かっていることがあって、それは石なんですね。
こんにちは、加来各論です。
そんな訳で今回は石積みにまつわる話です。
表紙は愛媛県大洲市にある臥龍山荘の石垣ですが見事なものです。
木蝋貿易によって財を成した河内寅次郎(神戸に喜多組設立)が明治後期に余生を過ごすために築造した別荘です。肱川を望む景勝地に建つ数寄屋造りの建築と日本庭園が特徴で「臥龍院」「不老庵」「文庫」の3つの建物と庭園から成り立っています。地元の大工、中野寅雄や千家十職によって建築され、現在は国の重要文化財に指定されています。

喜多組
愛媛県出身の実業家 池田貫兵衛・河内寅次郎が神戸に設立した会社。貿易業、銀行業、発電事業、鉄道事業などで幅広く活躍。砂糖の鈴木商店を含める神戸八大貿易商の1つ。貿易ツールはお茶、樟脳、木蝋。木蝋は鬢付け油、ろうそくなどに使われます。
千家十職
三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)のお茶道具を、それぞれ専門の分野で製作する10の職家を指します。茶碗師の樂吉左衞門や釜師の大西清右衛門など、各職家が担当する道具が決まっており、千利休の好みに端を発する茶道具の伝統を守りつつ、時代に合わせて新しい創造性を加えています。
茶碗師 樂吉左衞門 (楽焼茶碗など)
釜師 大西清右衛門(茶釜など)
塗師 中村宗哲 (棗、菓子器など)
指物師 駒沢利斎 (茶箱、棚など)
金物師 中川浄益 (建水、柄杓など)
袋師 土田友湖 (茶道具を入れる袋物)
表具師 奥村吉兵衛 (掛け軸などの表装)
一閑張細工師 飛来一閑 (行李、茶道具入れなど)
竹細工・柄杓師 黒田正玄 (茶杓、柄杓など)
土風炉・焼物師 永楽善五郎 (土風炉、水指など)
設えを含めた美術コレクションが臥龍山荘、時が過ぎここで表千家・裏千家・武者小路千家が集結となれば腫れ物も引いたという事で感慨深くもあります。
この建築物は全てが自然と調和され高度な感性を感じます。大洲は天領ですし恐らく技能職もかなり高度で上級賓客を招くための趣向を凝らしたものだと推察します。現代建築にはない自然との調和という忘れられた美意識を感じます。

ここで秦と、いやはてと気づいてしまいます。
やっぱり神戸に行かないと...。
神社・仏閣・史跡を見ていると基礎には石垣が組んであることが多いのですが時代によって変化が見られるのですが店主が気になるそんな石積みの世界を見ていきましょう。
まずは自然石が並ぶ押戸石の丘、景色が良くて近くには美しい水源、マゼノ渓谷があります。

良い景色です✨

マゼノ渓谷
九州旅ネットさまより。
古い神社を見かけると挨拶にお参りするのですが福岡、熊本、大分界隈にある石に苔が生えた様な灯籠石や石段は軽く形を整えた程度の自然石が使ってあります。そこで見かける不自然でランダムに掘られた穴繰り。この規則性のない穴は何だろう?とずっと気になっていまして。

この穴ボコは何か?
押戸石では
拝礼儀式用の穴とか解説してましたが…。
...ふと思ったのですが民間療法で石を削って食べてないか? で調べます。

星ごころアドバイザーさまより。
山梨県 / 神国神社
山梨に石を削って飲む習慣がありました、ビンゴ。
このさざれ石には太古の地中の変動により海山の植物が混じり年月をかけて固まったためカルシウム・マグネシウムが豊富に含まれると。現代病と同じで山奥だからマグネシウム不足の症状が出やすいのでしょう。動物が舐めてるのを見て真似たら体調が良くなったので薬として飲むようになったってことでしょう。
マグネシウム不足で起きる症状
痙攣・筋力低下・集中力・記憶力の低下・疲労感・イライラ・不眠・便秘・食欲不振・抑うつ・動悸・不整脈・血圧上昇
これはガッツリ現代病ですね。石の効力、ロックフェラーもまっ青です。不都合な真実って訳ですね。そりゃGeminiも解説の途中から「現代医療では...」ってお茶を濁すわけだな。しつこいから2回「現代医療の話は聞いてないです。」って書いたら大人しく白状しました(笑)
ちなみにgeminiは双子座って意味だから使用者の思考を学習して引き出す目的があります。使えば使うほど使用者に寄っていきます。人間の思考、行動を吸い取るのが現在の段階なので将来的には人間に限りなく近い思考、行動をするヒューマノイドを作るのが彼らの目的です。あなたのツインの完成度は如何に?…タブン、知らんけど。
マグネシウムは塩から取るのですが、白い精製塩にはマグネシウムのようなミネラルは入っていません。棚の隅にある自然塩は探さないとない現代。おまけに減塩思考を擦り込んでますが何故でしょうね。また塩について1項つくりましょう。
江戸時代には塩抜きの刑ってのがあったくらいなので効果てき面。薬効がある石だからわざと海から遠い神社の灯籠石や石段に使って民の健康を守ったってことになります。確かに今思えば山里の古い神社で見られました。世界でもこんなの気づくのは店主位しか...我ながら神ってる。
店主は神の領域に入ってますから崇めていいですよw
フラットな神なので来るもの拒まず天下泰平、衆勢救済、南無阿弥陀。
中世に入ると伴天連の影響で石工の話が出てくるのですが石組みで有名な武将は、肥後の加藤清正ですが八代市東陽町の東陽石匠館に石工の歴史が紹介されています。この石工は九州中に石橋を築いて廻ります。特徴としては眼鏡橋系統なのでピッタリ面接触する様に綺麗に面出しします。城の石垣には野面積み、打込接、切込接があり東陽石工は切込接を駆使しています。

ここでも土台を食べてます。
灯籠は◯⬜︎、
◯🌙の二元論
胴には透かしでX、
本場の技巧は秀逸です。
何故かって話ですが...先生は出島のオランダ人です。橋の築造は地域有力者へのプロテスタントの勧誘と抱き合わせかと思います。世代代わって有力者には郵便事業も段階的に依頼みたいな。現金を回収して代わりに通帳を渡します。銀行業の歴史についても面白いので一項上げるかな。
東陽石工の前に気になるのが時代の古い穴太衆(あのうしゅう)です。
穴太衆
滋賀県大津市穴太を拠点とした渡来系石工集団ですね。特徴は自然石を積み上げ隙間があるので排水機能を有しています。この辺で文化の違いを感じるのですが加工不要で玉石の点荷重、実験ではコンクリートブロックより強度が上であると証明されています。代々口伝というのも結社っぽいですね、素晴らしい。
大津といえば京都に行った帰りにお寺に大津絵を見に行った記憶がありますが福岡人からすると異空間文化圏の印象があります。

大津駅観光案内所HPより
あれ?大津、大洲。臥龍山荘も自然石。読みは同じで字が違う。貿易商。むむむ。ちなみに当時の城の7割は穴太衆の野面積みだった話もあるので日本国中で見れそうです。時代が古く大体苔むしてるので趣があります。
実績としては比叡山延暦寺、安土城、彦根城、熊本城などがあります。思うに名古屋城築城は全国石工コンペをやらせたのでは思います。それだけでも見に行く価値がありますね。...ありますよね?あれ?確かに天下普請で下の資金力を奪うのが目的ですが...。
ちょっと気になるのが織田信長の安土城(1576)ですが、信長の時代はポルトガル時代なのでカトリック。近くの国友で火縄銃を量産します。信長は英国の気配を感じるのはどこかの知事と同じ緑色の服装故なのですが英国国教会の成立は1534年、近いんですね。安土城は新幹線から見たのですがそのうち石垣の現物確認かな。近くには伊藤忠商事の伊藤忠兵衛の居宅もあったりで琵琶湖界隈も興味深いんですよね。そのうち紐解き。
もう一つお城の石組について紹介すると欧州との共通点を感じる石垣が九州にあるんですね。店主が気づいただけで2ヶ所。豊後国大分は竹田市の岡城(1185)と日出町の日出城(1602)、岡城は古いのですが山城から発展して最終形が現在の石垣と理解しています。
まずは竹田の岡城から

これは下から登る為の手掛かりを
無くすために丸くしてあります。
欧州でよく見られる形です。

次に日出城 ここにもトップに蒲鉾石が。

石垣とお堀だけ残ってます。
欧州では築城は国王向けのビジネス、修道士が担います。カトリック系の教会は銀行と築城ショールームの役割があったと考えて良いでしょう。ドイツのロマン街道(ローマ風の街道)沿いには石造りの壮大な石造教会を見ることが出来ます。王侯貴族向けの銀行やってなきゃ合理性に欠けます。

写真には無いのですが
少し下ったところは
蒲鉾石でした。

岡城っぽいレイアウト。
オラ、ポルトガルのブログさまより。
十字軍のテンプル騎士団はフランス国王によって団長ジャックモローをはじめ幹部を処刑、資金を持って残党が逃亡した先がポルトガル、新たな石工文化が始まります。その後ノルマンディーに移り、フランスから英国王室の王位継承者を擁立、王権の奪取に成功します。英国国教会がカトリックを否定していないのはこの辺にありそうですが日本と同じでどちらでもない表裏一体のダブスタ感を感じます。
結論 / Conclusion
石と頭は使いよう。
注意 スキ大歓迎、リンク歓迎、禁不許可転載複製、応相談、少人数出張座学承ります。
*写真は愛媛県大洲市にある臥龍山荘の石垣です。
石垣の中に石臼を埋め月に、船形岩を埋め鵜飼の船に見立てています。山荘の下には肱川が流れて天領の鵜飼が楽しめます。貴族の香りを感じます。
