欲の蛇口がバカになった。ブルーライトに反射する死んだ魚の目の話。『ピンボケの幸福論14』
もう、手遅れだろ。
世界が茂木健一郎の「アハ体験」のビフォーアフターみたいにいつの間にか書き換わってる。
他国が殴り合い、卵の値段は爆上がり、なのに給料袋はガリガリに痩せたまま。
画面を開けば「いらすとや」のあの安心感は駆逐されて、AIが作った「魂の抜けた絶世の美女」がこっちを見てる。
俺らは今、とんでもない大波に、全裸で放り出されてるんだわ。
親父が言ってたっけな。
「蛇口から水をじゃばじゃば出せて、電気をつけっぱなしで寝れる。それが豊かさだ」って。
我が家にシャワーがついた時の、あの親父の「天下獲った」みたいなドヤ顔。

あの頃、俺らは「物」を欲しがって、手に入れて、ちゃんと満たされてた。
でも今はどうだ。
俺らが欲しがってるのは、仮想空間の「承認」っていう名の、実体のないガソリンだろ。
物は溢れてるのに、心は一生「いいね」の渇きで干からびてる。
欲の蛇口がバカになって、無限に広がる虚無を埋めようとしてる。

いよいよ、人間も行き着くところまで行った。
俺の目つきも、あなたの目つきも、数十年前のそれとはもう別物だわ。
死んだ魚の目に、スマホのブルーライトだけが虚しく反射してる。

俺ら、どこに向かってんだろ。
とりあえず、一回全部の通知を切って、無駄にシャワーでも浴びてこようか。
あの頃の親父みたいに、ただ「水が出る」だけで笑えたら、まだサバイブできる気がするんだけどさ。
あなたはどう思う?
次は、この「どうしようもない現代」をやり過ごすために、あえて『無駄なこと』を全力でやる計画でも立ててみましょうか?

🌱草の根クリエイター
もうソウ太郎
