【スペイン】サン・セバスチャン 太鼓祭りとバル巡り
名所がありすぎて観光代がかさむ国スペイン。
2024年1月にサン・セバスチャンを訪れ、美食と独自の文化に触れた際のお話です。
🇪🇸🇫🇷バスク地方とは?
サン・セバスチャンが美食の街として人気を博しており、バスクと言えばスペインのイメージがありますが、バスク地方はスペイン北東部からフランス南西部にまたがる地域で、スペイン側はバスク自治州となっています。
大きくて華やかなワンちゃんで有名な、グッゲンハイム美術館があるビルバオが最大の都市。

サン・セバスチャンはフランスとの国境に近く、海に面していてビーチリゾートとしても人気のある美しい街です。

フランス側のバスクにも行きましたが、それはそれは夢のように美しいところでした。


シェンゲン圏内での移動にあたり、通常パスポートコントロールはないものですが、バスク地方ではフランス側に入るところで、バスの中にコワモテのお兄さんたちが入ってきてパスポートをチェックされました。
フレンチバスクについてはまた別の記事にするとして、今回はサン・セバスチャンについてです。
🚌アクセス
サン・セバスチャンって、スペイン旅行に組み込むには、アクセスがやばすぎるんですよ。
スペインは、地図で見るよりデカいです。
そして、鉄道網があまり発達していません。
バルセロナ・マドリードといった主要都市と近郊を結ぶ路線はまぁまぁ(上から)。
そこで便利なのがバスで、特にALSAをよく利用しました。
私はヨーロッパを3か月かけて旅した際に、ポストガルからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに入り、フランスのパリに向かうルートに組み込みました。
どういう経路にするか熟考し、うまく行ったら快感を感じる変態です。
割と気に入っているので、よかったら一部だけでも活用してみていただけたら嬉しいです。
所要時間と金額は、2024年1月の大体の数字です。ご参考までに。
🌏旅のルート
🇪🇸サンティアゴ・デ・コンポステーラ
⇩ 🚌バス(ALSA)4.5時間・5,700円
🇪🇸オビエド
⇩ 🚌バス(ALSA)5時間・3,400円
🇪🇸ビルバオ
⇩ 🚌バス(ALSA)1.5時間・1,200円
🇪🇸サン・セバスチャン
⇩ 🚌バス(flixbus)40分・1,300円
🇫🇷サン=ジャン=ド=リュズ
⇩ 🚃電車 4.5時間・ユーレイルパス利用
🇫🇷パリ
ビルバオには空港もあり、拠点になりやすいかと。
バルセロナから電車だと6~7時間かかるみたいです。
🥁24時間爆音が鳴り響く太鼓祭り
毎年1月20日に開催される「タンボラーダ」と呼ばれる太鼓祭り。

ヨーロッパ旅行中にイベントに遭遇すると、お店が閉まってるんじゃ・・・と不安になりませんか?(ワークライフバランス!)
日程調整の都合上、図らずも太鼓祭りというこの地方の一大イベントを見るという幸運に恵まれ、行くまではそこまで期待してなかったのですが、はちゃめちゃに楽しくて貴重な経験になった上に、バルもちゃんと開いてて大盛況でした。

コック姿やミリタリー衣装の方々が太鼓を叩いて練り歩いてました。



なんでも、地元のコックさん達がナポレオン軍を馬鹿にしたことが起源のお祭りだとか。
タンボラーダの起源は、フランスのナポレオン軍に占領されていた19世紀初めに遡る。当時、旧市街の小さな町だったサン・セバスティアンには、水汲み場が1箇所しかなく料理人を含む市民は皆そこで水を汲んで暮らしていた。その頃、町の門の開閉合図のためにナポレオン軍は毎日太鼓をたたいて町を行進。それを見たコック達が手にもっていた水くみの樽を叩いて、フランス占領軍をあざ笑って真似をしたことが起源と言われている。
ベレー帽の着用にも古い歴史があり、トレードマークにもなっています。

パレードで旗を持って歩くお姉さんたちの青いベレー帽姿がギュンとなるかわいさで、お土産屋さんで憧れの青いベレー帽を試着させてもらったところ、有り得ないくらい似合わなくて渋々断念し、被らない方のベレー帽にしておきました。

ベレー帽のマグネット
生まれ変わったらベレー帽が似合う女になりたい。
夜のパレードの頃、サンタ・マリア・デル・コロ大聖堂の前には人がみちみちに集まっていて、観衆と楽器隊がゼロ距離で臨場感と一体感が半端なかったです。
金管楽器の演奏もありました。


その頃近くのバルにいて、フランスから旅行に来たというワイン20杯くらい飲んでそうな愉快な酔っ払いのおばたまに絡んでいただいてたんですけど、ぐいぐい前に出てコックさんのスティック受け取って太鼓叩いてました。
参加型祭り。
誰も白けてなくて、みんなが「祭り楽しい!サンセバスチャン大好き!!!」て感じが滲み出てていい空気を浴びました。

🥘バル巡り
風邪を拗らせてたので、あんまりたくさん回れませんでしたが、堪能しました🤤
カウンターに並んでいるピンチョスは、見た目もよく、食材が分かりやすいのでつい指差して注文したくなりますが、注文してから調理してくれるあったかい小皿料理の方が比較的おいしかったように感じます。
ただ、黒板に書かれたメニューはクセ強文字で、アプリを使っても翻訳が難しかったりすることもあるので、写真を見せて注文したり、近くのお客さんが食べているのを見て「あれちょうだい!」というのもみんな普通にしてます。
『おいしいものを少しずつ』が鉄則のバル巡りファイトにおいて、先に訪れた友人より、おすすめのバルと各店の必食ピンチョスリストを賜っていたのが大変ありがたかったです。
📍GANDARAS
トップバッターにふさわしい名店。

左)BROCHETA TXULETA
リブアイステーキのピンチョ
右)PINCHO SOLOMILLO
テンダーロインステーキのピンチョ

左)RISOTTO リゾット
右)KONTXA VIEIRA グラタン
ドリンク⇨白ワイン・モスト
合計:18.6ユーロ(当時約3,000円)
🍹ノンアル派も楽しめる!「モスト」
モストというブドウジュースがあります。

お酒を飲まない夫はバル巡りのお供にいつもモストを注文していました。
ノンアル派はぜひモストでお楽しみください!
📍Casa Vergara 1948
見た目で注文しちゃって、少し後悔したお店。

冷たいピンチョ4品
ドリンク⇨ロゼワイン・モスト
合計:21.5ユーロ(当時約3,500円)
📍La Vina
バスクチーズケーキ発祥のお店🤩
本物は、トロトロで赤ワインに合う🤤🥰
チーズケーキだけテイクアウトするお客さんも多かったです。

タコのビネガードレッシングサラダ(15ユーロ)

チーズケーキ
ドリンク⇨赤ワイン・紅茶
合計:21.5ユーロ(当時約3,700円)
日本ではすっかり「バスクチーズケーキ」として定着しているけど、他の国(トルコとか)では「サンセバスチャンチーズケーキ」として遭遇しました。
日本でのブームのきっかけになったバスクチーズケーキ専門店が、La Vinaからレシピを譲り受けて売り出した際に既にバスクチーズケーキだったようです。
なんとなく、世界では「サンセバスチャンチーズケーキ」の方がメジャーな気がします。
でもすっかり愛称となった「バスチー」が、「サンチー」だったらそこまで流行ってないような気もして、不思議なものですね。
🧀お家でバスチー

一度、La Vinaのレシピとされるものでバスクチーズケーキを作ってもらったことがあり、本物にかなり近いと感じたのでリンクを置いておきます。
現地までは行けない方も、お家でお楽しみいただけたら本望です。


使ったクリームチーズはこちら。なんとなく本物に近づくのではとスペイン産。
富澤商店で買いましたが、現在取り扱いがあるか分からずAmazonのリンクを貼っておきます。
📍Bar Sport
こちらは日本語メニューもあるので、比較的注文しやすいです。
そしてどれを食べてもおいしかった。沁みます。

フォアグラ

リブアイステーキハンバーガー

左)牛頬肉 右)きのこ 下)羊
ドリンク⇨紅茶・モスト
スペインでホットティーを注文すると、「Green? Black?」と聞かれることが何度かあったように記憶しています。
緑茶も身近な存在のようです。
合計:22.3ユーロ(当時約3,700円)
📍Gelateria Boulevard(ジェラート)

After eight、バスクヨーグルト、kinder bueno、ナタ
📷サン・セバスチャンの景色


















📕まとめ
スペインには合計2週間滞在し、色んな地方を巡りました。
バルセロナーカタルーニャ州
マドリード、トレドーカスティーリャ・ラ・マンチャ州
セゴビアーカスティーリャ・イ・レオン州
グラナダ、コルドバ、セビーリャーアンダルシア州
サンティアゴ・デ・コンポステーラーあるガリシア州
ビルバオ、サン・セバスチャンーバスク州
短期旅行ではなかなか主要都市以外に足を伸ばすのは難しいけれど、隅々まで訪れてみることで初めて、その国の本当の輪郭のようなものが少しずつ見えてくる気がします。
スペインでは、各地方の圧倒的な個性を感じることができて、私が訪れたヨーロッパの国の中でここまで一つの国の中に宗教・文化的な多様性がある国は唯一無二ではないかと思われ、帰国後に「どこが一番よかった?」と聞かれて挙げる国の一つです。
(ほぼ)単一民族国家である日本人からすると、国家の認識や政治の単位に大きな違いがあることに気付かされます。
各州が強い自治権を持つからこそ、独自性が保たれているのか、違いすぎてまとまらないから分けてあるのか、どちらが先か分かりませんが、それぞれの民族の良さが残っていく世界であればいいなと思います。
逆に、外国の方が日本に訪れて色んな地方を回ったら、どんな違いを感じられるのか興味津々です。
気候風土の違いや食べ物の多様性はあるけれど、他国に類を見ないほど末端地域まで拡がっている一定レベルの便利さという名の画一性は、個性を生かしているのかどうなのか。
ちなみに、私のお気に入りはアンダルシア。
また別の記事に書きたいと思いますので、よろしければフォローお願いします!
✍️おまけ
言語の違う国を訪れたら、「こんにちは」「ありがとう」「おいしい」くらいは現地語で言ってみたいもの。
張り切ってバスク語で「おいしい」を調べて、バルの看板娘(古)に披露したところ、「私はルーマニア出身よ!」と一喝されました。
その地にいる人をその地出身の人だと、なんの疑問も持たず認識してしまう、これもまさに日本人的発想。
ヨーロッパでお話ししたサービス系の職に従事されている方は、違う国や地域にルーツを持つ方が非常に多いです。
聞かないと分かりません。
すぐさまルーマニア語の「おいしい」を調べて名誉挽回しました。
便利さに救われた瞬間でした。
✈︎関連リンク
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