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行政書士試験後から合格発表まで、私が進めた開業準備

2025年11月9日、行政書士試験を受験しました。
合格発表は2026年1月28日。結果がわかるまでに、約3か月かかります。

この期間、何もせずに結果を待つこともできます。
しかし、私は動くことにしました。
合格していると信じて、先に進みたいと思ったから。

事務所のこと、事業計画のこと、誰に何を提供するのかということ。
合格発表を待つ間に、今の自分にできる準備は全部やろうと思って。

この記事は、行政書士試験が終わってから合格発表までの3か月間、私が進めた開業準備の記録です。


自分の言葉で発信するために、noteを書き始めた

noteを始めるのは、認知度アップのため。
最初はそう思っていました。

私という人を知ってもらいたい。
試験勉強や開業準備のこと、先天性心疾患の子どものことを発信すれば、誰かの参考になるかもしれない。
私自身、他の人の体験談を読みまくって支えられていたから。

しかし、正直に言うと、それだけではありませんでした。

試験勉強は、本当につらかった。
大きな手術を控えた子どもがいて、手術をしたら、もう元気な姿を見られないかもしれない……という環境の中で勉強していました。

病気の子を抱えて、長期の付き添い入院もあり、思うように動けないストレス。
地元から離れて誰も味方がいない孤独。
いつも一人でした。

怒りも、ストレスも、すべてを試験勉強にぶつけていた。でもそれだけじゃ足りなくて。

私の話を聞いてくれーーー!!!
という気持ちで、noteを書き始めたところもあります。

実務知識を発信した方が、仕事につながるのは分かっています。自分の勉強にもなるし、専門性もアピールできる。

でも私は、自分のことを書きたかった。

私はもともとフリーランスライターで、SNSとWebサイトから仕事を獲得していました。だから、発信の大切さは知っています。

発信していれば、何かしらに引っかかる。
私に興味を持ってくれる人が増える。ファンや味方が増える。

実際、先天性心疾患の息子について書いたnote記事を読んだWebメディアから、取材依頼もいただきました。
発信は、確実に何かにつながっていきます。

私という人間を知ってもらうこと。
いつか「この人にお願いしたい」と思ってもらうこと。

その積み重ねを信じて、noteに向き合うことにしました。

事務所を買いたくて、公庫と保証協会に相談した

行政書士として開業するには、事務所が必要です。

私はライターとして、ほぼすべての仕事をSNSとWebサイトから獲得していました。行政書士になっても、基本は変わらないと考えています。
地域密着型を考えているわけでもないので、正直なところ、事務所を構えなくてもいいとさえ思っていました。

でも、行政書士の登録要件として事務所は必要。
だったら、事務所の場所はどこでもいい。自宅や保育園、学校に近い、家族の時間を優先できる立地が良いと考えていました。

試験前から事務所は探していて、自宅近くにある唯一のシェアオフィスが候補ではありました。
しかし、試験前も、今も、変わらず満室。たぶん空かないだろうなと思っています。

そんなとき、夫が所有している物件の一室を借りられないかと考えました。
立地も条件も理想的。ただ、夫は売却を検討しているところでした。

もし私が買えるなら、買いたい。

ただ、ここ2年は難病の子どもの手術と付き添い入院が続き、夫の扶養に入れる程度の収入しかありません。
毎年確定申告はしていますが、こんな決算書では、金融機関は相手にしてくれないだろうと考えました。

そこで、日本政策金融公庫に創業融資の相談をしました。

しかし、私の属性や物件以前に、創業融資の場合、初回で1,000万円を超える融資はほぼ無理だと言われました。可能性があるとすれば協調融資ですが、ビジネスはスモールスタートが基本。ライターと行政書士という事業規模を考えても、多額の借り入れはおすすめしないと言われました。

至極真っ当なアドバイス。
それはそうだ、と思いました。

次に、信用保証協会に相談しました。

事業計画書を作ってからの方が良いかと思ったのですが、ふんわりしている段階でも別にいいということで、話を聞いてもらいました。

保証協会では、ライター時代の私の実績はほとんど見てもらえず、やはり行政書士事務所を「買う」事業性の意味が見いだせないから厳しいと言われました。

逆にいえば、そこの説得力がある事業計画書を作れるなら、金融機関に相談してみる価値はあるかもしれない。無理とは言わないが、かなり厳しい、とのことでした。

創業計画書の作り方を教えてもらいました!

実際に話を聞いてみて、改めて気づいたことがあります。
私が物件を買いたいのは、事業がどうこうではなく、私個人の都合の話なんだと。多額の借り入れをしてのスタートは、私のメンタルにも負担です。

だから、「事務所を買う」のは、諦めることにしました。

夫に、買主の新オーナーから改めて部屋を借りると伝えたら、持ち続けることにしてもらえました。
「応援する」。そう言ってもらえました。

結局、夫から借りることになりました。
空き予定が夏なので、夏以降、事務所として整えていくことになります。

公庫と保証協会に相談したことで、事業性という視点を持つことの大切さを学びました。

スモールスタートで、無理のない形で始める。
相談したからこそ、この方針がより明確になりました。

公庫と保証協会に創業融資の相談をした話は、「事務所を買おうとして、公庫と保証協会に相談して諦めた話」にまとめています。

事業計画書を書いて、開業像が具体化した

公庫や保証協会に相談するタイミングで、noteで相互フォローになった行政書士のLily先生が、創業のアドバイスを先着3名まで無料でするとnoteで更新されていました。すぐに連絡を取りました。

結局、物件を買うのは諦めたので、金融機関に提出する事業計画書は作らなくてもよくなりました。しかし、せっかくなので作ることに。
公庫のフォーマットをそのまま使って、事業計画書を書き始めました。

書く前の私は、ぼんやりとしか考えていませんでした。

「起業支援がしたい」。そう思っていました。
しかし、突き詰めて考えると、違うことに気づきました。

私自身がフリーランスライターとして活動してきて、ゼロから始める時よりも、軌道に乗ってから「もっと広げたい」「もっと安定させたい」と思った時の方が、支援を必要としていました。

だから、ターゲットにしたいのは、これから始める人ではなく、もっと活躍したい人。
既にフリーランスとして活動している人を支える仕事の方が、私には合っている。

書いている途中で、取り扱う実務も絞り込まれていきました。

行政書士関連の本も読み進めていくうちに、王道の実務3つと、あまりやっている人がいなさそうな実務1つに行き着きました。

王道の3つは、需要があり、実績を積みやすい。もう1つは、ライターとしての経験が活きる実務で、差別化になると考えました。

事業計画書を書き上げてから、行政書士の先生に見てもらいました。

金融機関は数字を見るという観点から、具体的なアドバイスをいただきました。売上の立て方、単価の設定、初期費用の考え方。ふんわりしていた部分が、どんどん明確になっていきました。

また、開業後に使える補助金についても教えていただきました。その申請には事業計画書が必要になるとのこと。商工会に相談してみるといいとアドバイスを受けたので、近々行く予定です。

結果的に融資を受けることはありませんでしたが、事業計画書を作ったことで、開業後の自分の姿が格段に具体的になりました。

言葉にして、数字に落とし込む。
その作業を通じて、ふんわりしていた開業像が、輪郭を持ち始めたのを感じました。

事業計画書を書いた話は「行政書士の開業に向けて、事業計画書を作ってみた話」にまとめています。よろしければ、ご覧ください!

ターゲットと実務、今後の方針を決めた

事業計画書を書き、公庫や保証協会と話し、行政書士の先生にアドバイスをもらう中で、ターゲットと取り扱う実務が明確になっていきました。

ターゲットは、既に活動しているフリーランス。

ゼロから起業する人ではなく、既に動いている人。
もっと事業を広げたい、安定させたい、という段階の人を支えたい。

私自身がフリーランスとして活動してきた経験を活かせるのは、ここだと確信しました。

取り扱う実務も、先ほど触れた4つに絞りました。
需要があり、かつ自分の強みが活きる領域だと考えています。

そして、今後の方針も固まってきました。

ライターのとき同様、集客の軸はオンラインで考えています。まずは認知度アップのため、note、SNSを更新していく。しばらくは、私という人間を知ってもらうことに集中します。

そのうえで、オフラインは補助線として大事にしていきたいと考えています。
フリーランスが集まるコミュニティや、地域の起業支援団体には、営業目的ではなく、自然な交流の場として関わっていきたいと思っています。

年内開業を考えているため、開業までまだ時間はありますが、やるべきことは多い。その間に、実務の知識もしっかりと身につけていきたい。
今は、会社設立関連の本を数冊買って、読み進めているところです。

合格発表前のこの期間は、ただ待つ時間ではありませんでした。
動いて、考えて、決めて。
スタートラインに立つ準備を、少しずつ進めています。

振り返って。この3か月があったからスタートできる

2025年11月9日に試験が終わって、2026年1月28日の合格発表まで、約3か月。
この期間を、ただ結果を待つだけの時間にしたくなかった。だから、動くことにしました。

まずはnoteを書き始めました。
苦しかった試験勉強のこと、先天性心疾患の息子のこと。
とにかく私の話を聞いてほしくて、言葉にしました。

事務所を買いたいと思って、公庫と保証協会に相談しました。結果的に諦めましたが、事業性という視点を学びました。
スモールスタートの大切さも、改めて実感しました。

事業計画書を書きました。
ふんわりしていた開業像が、言葉と数字になって、具体的な形を持ち始めました。
ターゲットも、取り扱う実務も、絞り込めました。

積んでいた本も、片っ端から読みました。
実務書も、お笑い芸人の本も、育児本も。
直接業務に繋がらなくても、すべてが今の自分を作る材料になっています。

今後の方針も決まりました。
オンラインを軸に、オフラインも大切にする。
認知度を上げて、私という人間を知ってもらう。
そのために、できることを一つずつ積み重ねていく。

合格を確認してからは、行政書士会が主催する開業セミナーにも申し込みました。準備は、まだまだ続いています。

試験が終わってからは、合格発表を待つ期間ではなく、スタートラインに立つ準備期間になっていました。

不安が消えたわけではありません。でも、立ち止まってはいません。
この3か月があったから、今、私はスタートできる。

まだまだ開業準備は、続きます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もnoteマガジン「行政書士 開業までの準備記録」で、行政書士の開業準備についての体験記を更新していきます。

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小花 絵里 eri obana 読んでくださることが何より励みですが、チップも大切に受け取っています。 いつもありがとうございます。