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天ぷらにして一番おいしい草はどれだ!2026春のT-1グランプリ開幕!!!

先日下見した近所の河川敷ですが、食べられる草の種類がありすぎて調理法の紹介に頭を悩ませていました。
というわけで!もう面倒なので!全部揚げてしまいましょう!!
天ぷらといえば野草の定番料理ですし、せっかくまとめて紹介するので、T(テンプラ)ー1グランプリと称して天ぷら界最強の草を決めてみようじゃありませんか!




■採取編

まずは春を告げる草の定番であるツクシ。
個人的にツクシの魅力は胞子のほろ苦さだと思うので、頭の部分が開いていない緑色のツクシを選んで、根本からぽきぽき摘んでいきます。

たくさん生えてる!
食べ頃なやつ。

お次はナズナ。ぺんぺん草という名前のほうが有名かもしれません。
中心の花茎よりも脇芽のほうが柔らかくておいしいので、指でポキンと折れるところを探して摘んでいきます。

でっかい株!
こんな感じの脇芽がおすすめです。

歩道を外れて歩いていくと、河川敷には少し珍しいフキノトウが生えてました!
これくらい育っていると苦くて食べられないと言われがちですが、前々からそれってホント?って疑問でした。
せっかく見つけたので食べてみましょう!果たしてどんな味わいなんでしょうか。

一際鮮やかなグリーンで目立ちます。
見知ったフキノトウの姿とはだいぶ違うけど、はたして。

次に見つけたのはヤブカンゾウ。シュッとした鮮やかな葉っぱが特徴的です。
根本の白い部分からひねるようにして摘んでいきましょう。

食べ放題!

斜面を見るとヨモギがあちらこちらに生えていました。
ヨモギの天ぷらは大好きな料理なので食べ慣れていますが、改めて比較のためにいただいていきましょう!

葉っぱがばらけないように、根っこの手前から摘んでいきます。

木陰でわさわさと茂っているのは、みずみずしいハコベ。
水分量が多くて揚げるのが難しそうですが、こちらも少し摘んでいきましょう。

引っ張るとすごーく長いので、先端5cmくらいを摘みます。

周囲を見渡すと点々とタンポポが黄色く鮮やかな花を咲かせていました。
この花をまるごと天ぷらにしたら、豪快で絵になるんじゃないでしょうか?

タンポポもまさか揚げられるとは思うまい。

ヤブの根本で茂っていたのはカラスノエンドウ。
新芽はおいしいと図鑑に書かれることが多いですし、これもいただきましょう。

こちらも先端5cmくらいを摘みます。

■調理編

選手、出揃いました。

上から時計回りにフキノトウ、ナズナ、カラスノエンドウ、ハコベ、ツクシ、ヤブカンゾウ、ヨモギ、中心にタンポポ、です。
これは壮観……!

さっそく揚げていきたいと思いますが、ひとつ天ぷらについて。
天ぷらはみなさんそれぞれ自己流の作り方がありそうですが、参考に普段私が意識しているポイントを紹介すると……

 1.油をケチらない!
 2.衣は薄めに!
 3.油の温度をきっちり測る!

の3点です。
特に温度は感覚ではなかなか難しいですし、こんなもんかな?と思っても実際は全然低かったりします。
普段の料理は分量やら火加減やら勘で作ることの多い私ですが、天ぷらだけは秤や温度計を使ってきっちりと作るようにしています。苦手意識を持っている方は、ぜひ一度基本に忠実に作ることを試してみてください。絶対に失敗しないと思います!
(前は全部勘で作って、失敗したら運のせいにしてました……)

揚げます!!
すごい絵面だ。
ツクシは茎を囲んでいる「はかま」をとっておきましょう。
一度に揚げすぎると油温が下がるので、欲張らないのもコツです。
ふきのとう、でっかい!


タンポポを揚げる図


できました!鮮やか!

■実食編

稲庭うどんを添えて

せっかくなのでうどんも茹でて天ぷらうどんにしてみました。おいしそう~!
天ぷらは先ほどご紹介した順に、フキノトウから時計回りでいただいてみましょう。

フキノトウ

一口じゃ食べられません。

天ぷらにすると衣のせいでさらにボリューミーな姿に!形自体も見慣れなさすぎて、なんだか未知の野菜みたいになっちゃってますね。
気になる味の感想ですが、まったくもって問題なく食べられます!というか、むしろ苦みがあっさりしていて食べやすいです。
開く前のフキノトウは、ギュッと詰まっていることもあって苦みも濃厚に感じますが、これくらい育っていると適度な密度でふわっとした仕上がりに。
育ちすぎたフキノトウ、想像以上においしくて、むしろこっちのほうが好みな方も多いんじゃないでしょうか……?

少しでも開いてしまうと、途端に見向きもされなくなってしまいがちなフキノトウですが、ちょっとそれはもったいなさすぎます。まだまだ食べられますよ!
皆さんもぜひ試してみてください。

ナズナ

葉っぱの水分量が少ないせいか、簡単にカラッと揚がりました。
おかげでサクサク感も強いですし、噛みしめると葉っぱにコクのある味わいがあっておいしい!
茹でると少しゴボウのような土の香りがして、やや苦手な方もいるかもしれませんが、揚げるとその香りも目立たなくなって食べやすいです。
ナズナはどう調理してもおいしい万能野草ですが、ライバルの多い天ぷらにおいてもしっかりと自己主張できている実力派ですね。

カラスノエンドウ

去年も色々な調理に挑戦してきましたが、いまひとつこれだ!という調理法に出会えていないカラスノエンドウ。
葉が薄いのでスナック菓子のように軽いサクサク感で食感はよいのですが、味は……無、です。
また、これまでの調理でもそうでしたが、舌の上に紙っぽい繊維感が若干残るのがなんとも気になります。
揚げてしまえば気にならないのかと思っていましたが、これでも残っちゃうんですね。図鑑とか見るとなにかとおいしい野草として紹介されることが多いんですけど、カラスノエンドウはどう料理するのが一番いいんでしょう?どうも個人的に謎の多い草です。

ハコベ

揚げると葉っぱがどんどん膨らんで、爆発しそうで怖い!!幸い大丈夫でしたが、ちょっと心臓に悪いです……

色は今回の中で一番鮮やかで綺麗ですね!葉っぱが膨らんだおかげでボリューム感もありますが、味はカラスノエンドウ同様にあんまり主張がありません。
ハコベは茹でるとすこし青臭さのある健康的な味わいがしますが、揚げてしまうとそれもなくなっちゃいますね。水分量が多いのですぐベチャッとなるのもマイナスポイント。
揚げるのも怖いですし、単純に天ぷらには向かない食材かもしれません。

ツクシ

ツクシの天ぷらってなかなかレア料理じゃないでしょうか?
お塩をつけて食べてみると、頭の部分に詰まっている胞子が抹茶のような風味があり、まるで抹茶塩をつけて食べてるような気分に!これは斬新!
生えてる期間がわずかということもあって、だいぶ珍味です。食べてるうちに味が変わってくる体験は他の草では味わえない感覚で、ちょっとおもしろいですね。

ツクシと言うと卵とじが定番料理ですが、天ぷらもいいですね!一度下茹でする必要もないので、胞子が流れ出さずに濃厚な味を楽しめるのも相性がいい感じです。

■ヤブカンゾウ

摘んだままの状態で揚げてしまうと、薄い葉の先端からどんどん焦げてしまうので、揚げる際は葉っぱをばっさり切り落としてしまいます。
キュッキュッとした独特な食感と、辛味を抜いた青ネギのような少し青臭さの残る味わいで、まずまずおいしいです。
ただツルツルした葉のせいで衣がつきづらいですし、ここまで切り落としてもまだ葉がすぐに焦げてしまうので、ハコベ同様に天ぷらという調理方法はミスマッチかもしれません。

ヨモギ

普段から天ぷらにして食べることの多いヨモギ。
個人的には定番の味わいですが、改めて食べてもやっぱりレベルが高い!!
食べた瞬間、揚げてもなおしっかり残っている爽やかな香りが鼻を抜けます。葉の水分量も少ないのでサクッと仕上がりますし、まさに天ぷらのための野草といっても差し支えないのじゃないでしょうか!

ヨモギは食材としての利用意外にもハーブや薬草など沢山の用途がありますし、まさにキングオブ野草の風格がありますね……!

タンポポ

上手に揚げられるのか心配でしたが、ちゃんと花が開いたまま揚げられました!
なんとも不思議な見た目ですが、食べてみると意外!
外側はサクサクで、花の根元に近い部分はもちもちした食感があり、それでいてすごく甘みがあります。これはおいしい!

正直見た目のインパクトだけで選んだフシがありましたが、思わぬ伏兵でした。タンポポならどこにでも生えてますし、天ぷらを作る時の+1品にすごくいいんじゃないでしょうか。
難点は摘んでからすぐに揚げないと、あっという間に花が閉じてしまうこと。今回は摘んでから揚げるまで1時間後くらいでしたが、既にちょっと閉じかけてました。


■結果発表!

8種類の個性豊かな草たちの天ぷら、どれもおいしくいただきました。
厳正な判断のもと、順位付けをしてみましょう!

1位:ヨモギ
食べ慣れてるヨモギの天ぷらでしたが、やはり圧巻の実力差!
食感、香り、味、どれをとっても素晴らしいです。ヨモギは繊維質な野草ですが、揚げることでそれも気にならないですし、かつ香りはしっかりと残るので天ぷらとの相性もばっちりですね。
食べたことがない方には、ぜひとも一度味わってみてほしいです!

2位:フキノトウ
世間一般的には食べられることのない、育ちすぎフキノトウでしたが、いやいやなんの、まったく問題なくおいしくいただくことができました。
きちんとフキの爽やかな香りは残りつつ、苦みが抑えられて食べやすくなっていたのには驚きました。ボリューム感もありますし、むしろ天ぷらにするにはこっちのほうがオススメできちゃうくらいです!

3位:タンポポ
見た目のインパクトもありつつ、食感と甘さのある味わいが唯一無二!
鮮やかな黄色は揚げても色褪せないですし、きちんと花が開いたまま揚げられるので、盛り合わせのアクセントになるのもいいですよね。何よりあの大きな花をまるごと食べる豪快さがすごく楽しいです。
機会があれば、ぜひ天ぷらの盛り合わせに添えてみてください。

4位:ナズナ
地味な存在かと思っていたナズナでしたが、噛むほどにコクのある味わいで意外なほどにおいしかったです。
土っぽい香りが気になり、茹でて食べるのは個人的に少し苦手だったのですが、天ぷらはすごく好み!ナズナの新たな一面を知ることができました。

5位:ツクシ
まさかの抹茶塩風味というインパクトが衝撃でした!食べるほどに味が変わるアトラクション性は唯一無二ですね。
はかまを取ったりと下処理にはすこし手間がかかりますが、それも含めて自然の食材をいただいている体験になるのも楽しいです。
この記事が投稿されるタイミングではもう時期が過ぎてしまった地域が多いかもしれませんが、ぜひ来年試してみてください!

6位:ヤブカンゾウ
おひたしなどではやや気になる青臭さもあまり気にならなくなり、食べごたえのある食感も相まって味わいはよし!なんですが、やはり葉っぱがすぐ焦げてしまうのと、衣が剥がれてしまうことから、天ぷらとの相性の悪さでこの順位となりました。
食材自体のポテンシャルはすごく高い草です!

7位:ハコベ&カラスノエンドウ
残念ながらどちらも味の個性があんまり感じられませんでした。
おまけにカラスノエンドウは舌に残る食感が少し気になり、ハコベは水分量が多く爆発しそうで揚げるのが怖すぎます。
どちらもわざわざ天ぷらでいただく必要はないでしょう。


■終わりに

若干やけくそ気味に開催した春のT-1グランプリでしたが、普段天ぷらでは食べないような草たちも改めて味わうことができ、新たな発見もできてすごく楽しかったです!
春は天ぷらにぴったりな食材がその辺にたくさん生えてますので、みなさんもぜひ探してみてください。
また少し季節が進めば食材の顔ぶれも変わってくると思うので、第2回戦もいずれ開催してみたいと思います!



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