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【書評】『自炊の壁 料理の「めんどい」を乗り越える100の方法』で変わった私の食生活

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の佐々木典士さんと、自炊料理家の山口祐加さんが、料理や自炊に関する100のテーマに沿って対談します。
自炊vs外食が度々論争になる「コスパ問題」、「レシピは本当に必要か?」という大胆な問いかけ、和食の味付けが難しい理由、毎日の献立を簡単に決める工夫、少しでも自炊を楽にするキッチンの提案など、自炊について100の角度からアプローチをしています。


私の「めんどい」事情

私は一人暮らし。毎日の食事づくりが正直ものすごく面倒です。
帰り道にスーパーがないので惣菜を買うのも遠回りだし、コンビニ弁当はすぐ飽きる。外食は量が多すぎる。
結局、週末に食材を買い込んで、適当な料理で乗り切る日々です。

どのくらい面倒臭がりかというと、自転車から降りてコンビニでお菓子を買うのすら「面倒」と思うレベル。
惣菜や外食も「選ぶ」こと自体が面倒で、食指が動きません。

そんな私にとっては、料理本の「楽・ずぼら・簡単」すらハードルが高いことも多いのですが、本書は珍しく実践できる内容が多くありました。

実際に役立ったポイント

実際にどんなところが参考になったか、具体例をいくつかご紹介します。

味付けの三種の神器

本書では「塩+油」「しょうゆ」「味噌」を挙げていますが、私にとっては三種でも多い。そこで、まずは「塩+油」だけに集中しました。

私は目分量が苦手です。
いつも薄めに味付けをして、味見をしながら塩を足すのですが、味見しているうちに味が分からなくなってくるんです。
そこで、自分の舌を信用することを止め、とても面倒臭いのですが腹を括って重量を測って食塩分を計算することにしました。

たんぱく質と野菜をホットクックに入れ、重さを測り、鍋の重量700gを引き、その0.5%の食塩を加えてスイッチを入れる。
たったこれだけで味がしっかりキマッた料理が作れるのです。

最初に油を薄く引き、たんぱく質と野菜を入れます。
たんぱく質は肉でも魚でもいい。何もなければ常備しているツナ缶や鯖缶を入れます。
野菜は適当に切って入れます。
無水調理ならそのまま、スープにするなら水やトマト缶を加えます。
この段階で重さをはかり、塩分量を計算して塩を入れます。
牛乳や豆乳は鍋に焦げ付きやすいので、加熱が終わった後に入れて余熱で加熱します。
カレールーもこの段階で入れます。

簡単すぎて、毎日主菜はホットクック調理ばかり食べています。
難点はちょっと時間がかかること。
なので、調理している間にお風呂に入るとか、筋トレするとか、すぐに加熱できるよう少量で作るとか、工夫しています。

余り物の一掃メニューを持とう!

余った食材を小さく切って、ミネストローネやスペイン風オムレツにまとめると、余りものには見えない立派な逸品に!
これを後述する「型」のひとつに加えたいと思いました。

料理の「型」を作ろう!

『66.料理の「型」を作ろう!』では、「型」を10個だけ作り、あとはその「型」を回していくだけでいいじゃないかと提唱しています。
しかもその「型」は、完成した一食の献立ではなく、サラダやお浸しといった副菜や小鉢も含めての10個なので、ハードルがぐっと下がりますね。

今の私の「型」は、次の5つ。
・肉野菜炒め
・たんぱく質入り野菜スープ
・蒸し野菜
・巣籠卵
・サラダ

…ん?5つ?
思った以上に少ないですね。
10個くらいすぐに出てくると思ったのですが。
どうりで毎日同じものばかり食べていると思った。

せめてここに上述の「余りもの一層メニュー」を加えて6つにしたいものです。

不満点と今後の期待

本書は「100の方法」と銘打っていますが、似たテーマが繰り返されている印象もあり、半分の50でも十分なのでは?と感じました。
それでも、ズボラな私にとって「やってみよう」と思える提案が多く、料理のハードルを下げてくれる一冊でした。

最近の料理界隈は土井善晴先生の「一汁一菜」といい、「ズボラでもいい」という提案が出てきているのは本当に心強いですね。

シリーズで読む

この書評は「読んでよかった本」シリーズのひとつです。あわせてどうぞ👇

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