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ことなり京都を楽しむ秋旅「萩と名水と三條家ゆかりの梨木神社」


【ことなり京都を楽しむシリーズ】
すっごく楽しかった文学フリマ大阪13
歴史と自然に包まれた文学イベント会場へ
萩と名水と三條家ゆかりの梨木神社
文学賞授賞式と文芸同人誌即売会

《目次》

前回はガンダムマンホールの滋賀県大津市から文学イベント会場までの移動をしました。今回はたっぷり梨木神社をご紹介していきます。



一の鳥居


京都御苑九御門の一つ、清和院御門の傍らにあるこちらは梨木神社『一の鳥居』になります。


え?ちょっとまって

もう直角に曲がるの?


鬱蒼とした茂みの中、あっという間に境内の外に出てしまいました。


©Googleマップ
紫色がマンションで赤矢印は参道

社殿の修復等の資金集めに苦慮していた2013年(平成25年)、境内の参道を含む土地をマンション開発業者に60年の定期借地権で貸し、その賃貸料を社殿の修復費用に充てることとしたが、その計画が神社本庁の承認を得られなかったことから神社本庁から離脱して独立し、単立神社となった。これにより、別表神社の列から当社は外された。神社本庁の別表神社が神社本庁から離脱したのは気多大社以来のこととなる。

梨木神社 - Wikipediaより引用

十二年前までは拝殿まで続くまっすぐの参道でした。

社殿修復のために境内の土地をマンションに貸したことで不自然な参道ができてしまったんですね。昔の参道の様子は国土地理院の地図で確認することができます。



萩のアーチトンネル


砂利道を北に歩くと萩のアーチトンネルが見えました。


萩のアーチトンネルに吊り下げられている短冊は木製の経木きょうぎでできていて手に取ると木の優しい香りが広がるんだそうです。


風鈴みたいでとても風情がありましたよ。



二の鳥居


萩のアーチトンネルを通り抜けたところに『二の鳥居』があります。


二の鳥居の東側に鎮座するこちらの立派な石碑は『三條實美さんじょうさねとみ頌徳碑しょうとくひ』になります。「頌徳碑」という名称を聞いたのは初めてだったので調べてみたところ偉人や先覚者などの徳を称えるために建立された石碑とのことでした。

碑文の内容については京都市公式サイトに大意が書かれていますので「四字一句の銘」に興味ある方はぜひご覧になってみてください。


実質「一の鳥居」になっている『二の鳥居』をくぐって境内へお参りします。



参道


萩を見たのは初めて。


萩の名所ということで勝手に派手派手しいイメージを抱いていたのですが淡く素朴な色合いがとても素敵ですね。


萩を愛でながら縦に並ぶ菱形文様の参道を歩きます。



社務所


こちらは社務所です。


「京都やおよろず文学賞記念御朱印」の授与が行なわれていました。原稿用紙柄がいいですよね。


御神水の神社ということで「水占」ができる水おみくじも授与されていました。こちらは水おみくじを浸すための手水鉢になります。



Coffee Base NASHINOKI


参道を進むと西側に喫茶店があり、京都三名水の一つ「染井」の水を使用した水出しコーヒーが頂けます。


外国人観光客の方々も立ち寄っていました。京都御苑に近いですからね。足を休めるにはちょうどいい場所です。



京都三名水・染井


そしてこちらが梨木神社一番の名物と言ってもいいでしょう。京都三名水の一つ『染井』になります。


京都検定の試験勉強で必死になって覚えたとこです。

「京都三名水」と「京都御所三名水」は別なので京都検定受験する方はご注意下さい。


井戸の竹蓋の上に浄銭のお願いが書かれていました。

聞いたところによると『染井』はそのまま湧き出ているわけではなく機械で汲み上げているみたいですね。その分の電気代ということなんでしょう、多分。


梨木神社にほど近い京都御所三名水の一つ『染殿井』や『縣井』は皇室や公家による利用がなくなってしまったため現在は涸れたままになっています。地下水が豊富な京都だけど無限に湧き出るわけではないんですね。



湯川秀樹の歌碑


千年の昔の園のかくやありし
木の下かげに乱れさく萩

『湯川秀樹博士 歌碑』

今年は二人の日本人がノーベル賞を受賞しましたね。

こちらは日本人初のノーベル賞受賞の理論物理学者である湯川秀樹博士の歌碑です。短歌にある「園」は「庭園」の元となる語源で植物の生える空間に対して使われていました。リンゴ園や梨園はその名残になります。短歌に詠まれてるように萩ってまさに木陰に咲く可憐な花ですよね。

梨木神社にはもう一つ有名な上田秋成の歌碑があったんですけどね。萩のアーチトンネルの場所にあったため確認できませんでした。撮れずにゴメンナサイ。



愛の木


こちらは桂の木の葉がハートの形をしていることから『愛の木』と名付けられた御神木になります。​木に触れながら祈ると願いが叶うと言われています。


ハートの絵馬がたくさんありました。愛ですね。



神門


拝殿で文学イベントが開催されるためお賽銭箱が神門の前に移動されていました。門前に設置。何気に珍しい光景です。


振り向くとこんな感じ。門を額縁に見立てる景色が大好きなので積極的に撮るようにしています。


灯籠とセットで神門を撮影してみました。



拝殿


明治維新に貢献した三條實萬さねつむと三條實美さねとみを祀る明治時代創建の梨木神社。本殿と拝殿が独立していて割拝殿ではない形式は古い神社でよく見ることがあります。古式に倣ったのでしょうか。


舞殿としても利用されるであろう拝殿。今日は文学賞の授賞式とビブリオバトルのイベントが行なわれます。


紅葉の名所でもある梨木神社。一ヶ月後には真っ赤に染まるんだろうなぁ。



天壌無窮の石碑


拝殿の西側に立派な石碑があったので立ち寄ることにしました。


『宝祚之隆当与天壌無窮者矣』
宝祚あまつひつぎさかえまさむことまさ天壌あめつちきはまかるべし

金色に輝くこちらは『天壌無窮てんじょうむきゅうの石碑』で国民の安泰を祈念された三條實萬公が軸に書かれた言葉が刻まれています。

幕末期に天皇復権のために尽力をし夢を叶えて近代国家の仲間入りを果たしたものの、軍国主義に傾倒して国の繁栄や安泰とは真反対の方向に突き進み大日本帝國は崩壊。明治維新の英雄たちは第二次世界大戦をどう見たのか気になるところです。



中門


中門に到着しました。一般参拝者が進めるのはここまでになります。

1977年1月1日にここで爆弾ゲリラ事件が発生しました。テロ事件の実行犯は日本の新左翼活動家である加藤三郎。加藤は三條實美を「日本帝国主義の担い手となる明治政府の最高権力者」として非難しました。正月の夜に事件が起きたので参拝者に被害はなく本殿の一部を焦がす程度にとどまったとのことです。

ツッコミどころ満載な動機ですが、京都検定一級試験のテーマ問題『昭和期の京都』を調べると寺社仏閣での事件がいくつも発生しています。平成や令和時代の今は随分平和になったもんだと感じました。


梨木神社って京都検定的には覚える要素がそんなに多くはないので点の取りやすい寺社仏閣の一つだと思います。

鉄道駅から離れている場所にあるのでアクセスは割と不便ではありますけれど京都御苑に近いのでついでに参拝するのは全然アリ。境内にコーヒーショップがあるので名水を嗜みながら休憩することもできます。11月には紅葉の見頃になりますので京都観光の際にぜひ立ち寄ってみて下さい。

今回はここまでにしたいと思います。次回は文学賞授賞式と文芸同人誌即売会をお伝えする予定です。乞うご期待。それではまたね。



【告知】

TALES始めました。過去の京都旅を題材にした小説を書いているのでよかったら見に来てください。

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追記

2025/11/03


2025/11/03

『休日フォトアルバム』『一度は行きたいあの場所』応募作品でスキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!



《了》

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