MFクラウド「AI Cowork」発表に触発されて、Claude.aiアーティファクトで"自前版"を作ってみた話
こんにちは!YaroTechです。
先日(4月7日)、マネーフォワードが「AI Cowork」という新サービスを発表しました。AIがバックオフィス業務を自律的に処理する、いわゆる「AIエージェント」型のサービスです。
技術基盤にClaude Agent SDKとMCP(Model Context Protocol)を採用しているとのこと。
「……それなら先に似たもの作れるのでは?」
そう思い立って、Claude.aiのアーティファクト機能で「YaroTech AI Cowork」というプロトタイプを構築してみました。結果、MFクラウド会計の実データにリアルタイムでアクセスでき、想像以上に「使える」ものになりました。
※見出し画像のプロンプトは一番下におまけで公開中!
🖥️ 実行環境
PC: ThinkPad X1 Carbon Gen 13(Intel Core Ultra 7 258V / 32GB RAM)
OS: Windows 11 Home 25H2
AI: Claude.ai(Opus 4.6)
MCP: MFクラウド会計コネクタ(mfc_ca v3)
フロントエンド: Reactアーティファクト
🎯 この記事で得られること
MFクラウド「AI Cowork」がどんなサービスか分かる
Claude.aiのアーティファクトでMCPコネクタを使ったアプリが作れると知る
オーケストレーター+専門エージェント構造の設計思想が理解できる
「Draft & Approve」「AI監査ログ」などエージェントガバナンスの考え方が学べる
Claude Agent SDK + FastAPIでローカル版に発展させる方法が分かる
📰 MF「AI Cowork」とは?
マネーフォワードが2026年7月提供開始予定で発表したサービスです。
ポイントをざっくりまとめると:
自然言語で指示するだけで、AIがバックオフィス業務を自律的に処理
「今月の経理をまとめて処理して」のような曖昧な指示でもOK
オーケストレーターがユーザーの意図を解釈し、複数の専門AIエージェントに振り分け
Claude Agent SDK + Claude API + MCPが技術基盤
ガバナンス機能(ガードレール、Draft & Approve、AI監査ログ)搭載
Day259でMFクラウド会計のMCPサーバーに接続して仕訳を登録した経験があったので、「これは自分でも作れるのでは?」と思ったのがきっかけです。
関連記事: MFクラウド会計がMCP対応!クロ助から仕訳直接登録+公式ガイドに書いてない罠も発見では、MCPサーバーの初回セットアップ体験を詳しく紹介しています。
🚀 Claude.aiアーティファクトで「YaroTech AI Cowork」を構築
実際にやったことはシンプルです。
Claude.aiに「MFクラウド AI Coworkに似たプロトタイプをアーティファクトで作って」とお願いしました。条件として:
MFクラウド会計のMCPコネクタ(mfc_ca)を使ってリアルデータにアクセス
オーケストレーター+6つの専門エージェント構造
Draft & Approve(下書き承認)とAI監査ログ
ダークテーマのチャットUI


驚いたのは、アーティファクト内からClaude APIを呼び出せること。 しかもAPIキーの設定なしで動きます。Claude.ai側がプロキシしてくれるため、MCPコネクタの認証もそのまま通ります。
📊 実際にMFクラウドのデータが取れた!
アーティファクトのUIで「事業者情報を確認」ボタンをクリックすると、mfc_caコネクタ経由で自分のMFクラウド会計アカウントの事業者情報が返ってきました。
取得できたデータの例:
事業者情報(会社名、会計期間)
勘定科目一覧
仕訳一覧(月別)
試算表(BS/PL)
取引先一覧
税区分一覧
チャット形式で「3月の仕訳を見せて」と入力するだけで、AIが適切なMCPツール(mfc_ca_getJournals)を選択し、データを取得してテーブル形式で表示してくれます。

🤖 6つの専門エージェントとオーケストレーター
MF AI Coworkの設計思想を参考に、以下の6エージェントを実装しました。
会計仕訳エージェント — 仕訳の作成・確認・修正。「仕訳」「勘定科目」などのキーワードで自動起動。
経費精算エージェント — 経費の分類・申請サポート。「経費」「領収書」で起動。
請求書エージェント — 請求書の発行・受領管理。「請求書」「支払」で起動。
税務エージェント — 税区分の確認・消費税計算。「税」「インボイス」で起動。
レポートエージェント — 試算表・推移表の分析。「試算表」「損益」で起動。
ヘルプデスク — MFクラウドの使い方相談。上記に該当しない場合のデフォルト。
オーケストレーターは、ユーザーの入力テキストからキーワードを検出して適切なエージェントに自動振り分けます。本家のMF AI Coworkでは、Claude Agent SDKの推論エンジンがこの振り分けを担当しているとのことです。
🛡️ エージェントガバナンス — Draft & Approve と AI監査ログ
MF AI Coworkが重視している「エージェントハーネス」の考え方を取り入れました。
Draft & Approve(下書き承認)
仕訳の作成・更新など「書き込み」操作は、AIが勝手に実行せず、必ず下書きとして提示します。ユーザーが「承認」ボタンを押して初めて実行される仕組みです。これにより、AIが誤った仕訳を登録してしまうリスクを防ぎます。
AI監査ログ
サイドパネルに監査ログタブを設け、すべての操作をリアルタイムで記録します。
いつ、どのエージェントが起動したか
どのMCPツールが実行されたか
ユーザーの承認/却下の記録

🔧 ローカル版への進化 — Claude Agent SDK + FastAPI
アーティファクト版は「Claude.aiの中で完結する」のが強みですが、ローカルで動かすにはバックエンドが必要です。
そこで、Claude Agent SDK + FastAPI + React のプロジェクト一式も設計しました。
[React Frontend :5173]
↓ WebSocket + REST
[FastAPI Backend :8000]
↓ Claude Agent SDK
[Claude API] → [MCP: mfc_ca]この構成のメリット:
WebSocketでストリーミング応答(リアルタイム表示)
Agent SDKのHooks機能で監査ログを自動記録
サブエージェント機能で各専門エージェントを独立実装
APIキーはサーバー側の.envで安全に管理
プロジェクト一式には`CLAUDE.md`(Claude Code用指示書)も含めたので、クロコに「セットアップして起動して」と言えば動く状態です。
関連記事: APIキーの罠に落ちた夜、「失敗を記事にする」という最強のライフハックでは、MFクラウドAPI連携の失敗談を紹介しています。
💡 マルチアカウント切り替え機能
個人事業主アカウントと法人アカウントの2つを持っているため、UI上でアカウントを切り替える機能も設計に組み込みました。
ヘッダーにドロップダウンで「👤 個人事業主」「🏢 法人」を切り替え
切り替え時にMCP接続先を切り替え、会話履歴をリセット
ステータスバーに現在のアカウントを常時表示
監査ログにアカウント切り替えイベントを記録
OAuth認証トークンがアカウントごとに異なる可能性があるため、まずは`mfc_ca_currentOffice`で接続先を確認する実装から始める方針です。
🔗 関連記事
今回の内容に関連する過去記事もぜひご覧ください:
📝 まとめ
今回のポイントを整理します。
MF「AI Cowork」はClaude Agent SDK + MCPで構築されたバックオフィスAIエージェント
Claude.aiのアーティファクトで「YaroTech AI Cowork」プロトタイプを構築
MCPコネクタ経由でMFクラウド会計の実データにリアルタイムアクセス成功
オーケストレーター+6専門エージェント+Draft & Approve+AI監査ログを実装
ローカル版はClaude Agent SDK + FastAPI + Reactで設計済み
Claude Codeで本格構築する準備が整った
MF AI Coworkの正式リリースは7月ですが、Claude Agent SDKとMCPを使えば、今すぐ自分だけのバックオフィスAIエージェントを作り始められます。
🚀 次回予告
次回は「YaroTech AI Cowork」のローカル版をClaude Code(クロコ)で実際にセットアップ&起動する実践編をお届けする予定です。お楽しみに!
🎨 おまけ:見出し画像作成プロンプト
今日の見出し画像のベースはジミー(Gemini)に下記プロンプトで作成してもらいました!:
詳細なアニメの美意識の画像を作成してください。表情豊かな瞳、なめらかな網掛けセルの色使い、はっきりした線画を使用します。アニメのシーンに典型的な身ぶりと雰囲気で、心情と登場人物の存在を強調してください。
下記条件のnote見出し画像をサイズは横長で作成してください。サイズは必ず横長で作成してください。
### デザインコンセプト
- **背景**: ダークネイビーからパープルへのグラデーション(テック×AIエージェントの世界観)
- **メインビジュアル**:
- 中央に大きなチャットUI画面(ダークテーマ)
- 画面内に「📊 会計仕訳エージェント起動」「🧾 経費精算エージェント待機」などのステータス表示
- 画面の周りに6つのエージェントアイコンが浮かんでいる(📊🧾📄🏛️📈💬)
- MFクラウドのデータテーブルが画面内に表示されている
- 左下に「YaroTech」ロゴ入りのオーケストレーターAIキャラ(ロボット風)
- **テキスト要素**:
- 上部: 「MF AI Coworkに触発されて」(中サイズ・白色)
- 中央: 「"自前版"AIエージェントを作ってみた」(大サイズ・太字・白色)
- 下部: 「Claude.ai × MFクラウド会計MCP」(小サイズ・シアン色)
- **装飾**: MCP接続線のアニメーション風、WebSocketのストリーミング表示風エフェクト、ダッシュボード感
### 作成手順
1. スライドサイズ(1536×1024px)の横長フォーマット
2. ダークネイビー→パープルのグラデーション背景
3. 中央にチャットUI画面を配置
4. 6つのエージェントアイコンを画面周りに浮遊配置
5. テキストを3段構成で追加
6. MCP接続線のエフェクトを追加
7. 下部中央寄りに「YaroTech」のロゴを12ptで控えめに配置
8. 全体のバランスを確認して完成#YaroTech #MFクラウド会計 #AIエージェント #ClaudeAgentSDK #MCP #MoneyForward #AICowork #生成AI #バックオフィスDX #Claude
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