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いつかの思い出はいつも心の中にある

多くのパビリオンの間を縫うようにして


ハンガリー館へとやってきた。ハンガリーは、かつて
訪れたことのある国で、その思い出も心の中にある。
ウィーンと並び、音楽の都でもあるブダペスト。ふと
その旅の風景も思い浮かべ、パビリオンの列へ並ぶ。



パビリオンは、緑豊かな農村や草原がイメージされ



木々の葉のような短冊状の装飾が、ひらひらと風に揺れる



並ぶ列の隙間から、干し草の山に見立てられた木組のドームと


奥へと続く草原のような緑を、眺めて順番を待つ




パビリオンの中にある、過去を大切にする言葉に共感しつつ



ピクトに目が留まることは昔からで



積層されたガラスの板に彫り込まれた作品の



自然や植物をモチーフとし、渦のようにつながるデザインに



引き込まれるように、繊細に描かれた文様を眺めて進む



黒い背景に、エッチングの白が浮き立ち、抑制された色と光の
 

空間は、奥のドーム内へ引き込む序章となる



ドームの前の言葉には、未来が伝統に根ざし、
先人たちから受け継がれたものを大事にし、
伝え、わかちあうことの大切さが記される



そしてドームの内部へ。真っ暗な空間に、星のような灯り



照射された光に浮かぶ、民族衣装をまとう一人の女性の姿



そして、透き通るような歌声がドームの中に広がっていく



1970年の大阪万博でも歌われたという
ハンガリーの民謡のVIZET ARASZTは


クィーンのブダペストでのライブでも歌われている

ハンガリーでは一緒に歌うことは天国への玄関口
であるという言葉を知った後に、観客が一緒に歌う
映像を見ると、クィーンの、その国を大切にしよう
とする想いが伝わってくる。ハンガリーの民謡から
つながったクィーンのパフォーマンスとともに、 



いつかの懐かしい旅の風景へと記憶をつなぐ。ウィーンから



電車に揺られ、一面に広がるひまわりの風景を眺めながら



どこまでも続く黄色く彩られる鮮やかな草原を抜け



電車はブダペストへと到着した。それは20年前の日のこと


昔も今も電車を乗り継ぐ旅の形



まずは現代的なデザインのホテルへとチェックインし



吹き抜けにはらせん階段と、見上げれば



ガラス屋根から、ロビー空間に広がる光



また頼もしげなピクトサインには、今も見守られているようで


振り返れば、その頃から今につながる視点があって



緑あふれる街の風景も懐かしい



ブダペストはウィーンと並ぶ音楽の都で、街には



音楽があふれていた。もちろん音楽にビールはつきもので



ほろ酔わない程度に、街に散りばめられた形をたどる



街は静かに歴史を刻み、時代に合わせて 



変容し、人々の中に息づいている様子を受け取りながら



フォーシーズンズホテルに出会ったのも、この旅のこと


思い出はいつも心の中にあって


時折、それらを思い返しては今の風景に重ねていく



ブダペストのインターコンチネンタルホテル。街を作る



あらゆる形にひかれていて、街を歩くほどに



様々な驚きが待っている



ブダペストに広がる豊かなドナウ川の流れ



街の構造は、水の都の大阪にもつながるようで



橋のデザインにも圧倒されながら



ブダペストという街を旅したことを思いだす



あまりの写真の多さにあきれられながらも、今こうして



その時感じた風景を、もう一度旅するように



振り返えることができるのも写真のおかげ



ドナウの水面に浮かぶような思い出に


ひたりながら、ハンガリーという国へ思いはせて


旅をするほどに、私の中で風景は折り重なっていく。
そしてそれらを記録することで、もう一度あの日の
風景の中を旅をしている。私のこの記録への思いは、
ただそこにあるものの価値を感じ、先人たちの営みと、
過去から未来への眼差しの中で、その一時を言葉にし、
それがまた未来へつながればと。ハンガリー館での
透き通るような歌声に、その思いは導かれるように。


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