建物はその土地の記憶をまとうように
津山城跡に残された記憶のかけらや
時を重ねる建物の質感などの、旅先の懐かしい風景に
ひかれている。築100年の建物の時計塔は、今もなお、
時を刻み、街を見守り続けている。旅をするということ
は目に見える風景に、過去の風景が重なっていくこと。
時と場所を越え、その風景は私の中で形になっていく。


その土地の食にもひかれていて





思い起こされるようで、キリシタンの歴史の記憶は









アール・デコといえば、その過渡期にあたる建物へも






郷土は人の心に流れる記憶を呼び覚ます言葉でもあり
その土地の記憶が積み重なったものでもある。そして
建物に、郷土の記憶や形を感じながら旅を続けている
その場所で、文化を伝える新たな取組みも行われ
郷土という言葉によって風景の見え方も変わるように
郷土という言葉のあたたかな雰囲気にひかれている。
その言葉は懐かしい空気をまとい、いつかの風景が
そっと広がっていくような気配を持つ。その言葉は
身体感覚として、体に染み込んでいるものでもある。
そして旅をするほどに、風景や建物にふれることで、
空気感や歴史につながる郷土という言葉を意識する。
ざらついた壁面の質感、くっきりと浮かぶ街灯の影。
建物の窓が作り出す心地よい陰影と、ガラスに映り、
にじむような風景、石垣に染み込む時間の流れ。その
すべてにどこか懐かしさを感じつつ旅を続けている。
旅をするほどに対象は変化し、視点も変わり、言葉と
出会う。見ようとしなかったもの。見えなかったもの。
離れることで見えるもの。意識を変えれば、視点も少し
ずつずれて、風景の中の焦点も変わっていく。そして
また、土地の持つ記憶にふれるように旅を続けていく。
